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2006年09月09日

9月第2週

月曜寄付き 16,280円
高値    16,414円
安値    15,831円
金曜引け値 16,088円
前週比   -46円

週初窓を空けて想定高値限界の16,420円どころまで上がるも上値重く揉み合う。木曜日に下放れた陰線をつけ、アイランドリバーサルトップ(IRT)の様相を呈している。金曜日には下げ足の差し込み線を出して一週間を終える。

9月第3週予想
予想上限 16,250円
予想レンジ 15,750円〜16,150円
予想下限 15,620円

IRTとは、上昇トレンドの最終段階や下落相場の初戻しにおいて出ることが多い日足の組み合わせで、上放れて数本足(典型的には3本)保ち合った後、下放れた陰線を付けるというものです。日柄を要した宵の明星と考えても差し支えありません。日柄を要した分、宵の明星よりも強い下落シグナルとなります。
今年に入ってから日経平均では2回目の出現となります。1回目は4月高値を付けた後、トレンドが下落転換するかどうかの瀬戸際4月18日から22日にかけてです。その後一旦は戻りを試すものの、ゴールデンウィーク明けに出した宵の明星をきっかけに6月安値までの下落を演じています。近い形としては1月後半から2月初旬にかけての動きや、最近では6月後半から7月初旬にかけての動きがIRTに準じるものとして観測されています。いずれも一旦は戻りを試すものの、その後短期的に大幅安となっています。
ただ、直近では8月中旬にも近い形が観測されてます。この線がその後しばらくは下げると予想した一つの理由でもあったのですが、直近上値を抜いてきました。非常にイレギュラーな形であり、特に8月31日の大陽線は理解に苦しんだものです。しかし結局は、より強い下落シグナルへの序章だったのかもしれません。
こうなると当初予想していた程度の下落では収まらない可能性も出てきました。2〜3週間かけて15,150円どころが下値の目処となります。ただ、一旦はフィボナッチの61.8%戻しの壁16,220円を窓空けて抜けてきたという事実は、中期的な先高感を感じさせます。15,150円どころまでの調整で反発となった場合、その後年末にかけては底の入った上昇となる可能性が高くなります。反発上昇時の上値目処は引き続き18,000円近辺です。
金曜日のNY市場は反発で終わっており、CME225先物は現物比で55円安、大証先物比では35円高の16,025円で戻ってきています。16,011円及び16,058円に対して、どの位置で月曜寄り付くかが一週間の動きを予想する大事な基準になるのですが、微妙なところです。
そんな中での大まかな来週の見通しとしては、戻りを試したとしても窓下限(勢いで窓上限)まで。基本的には下値を切り下げる展開を予想します。上に書いた節目以外に意識されるラインは16,420円・15,850円となります。また、金曜引け値ベースで15,800円を割り込む可能性は現時点では大きくありません。16,100円を超えるケースでは売り建て、15,800円を割り込んでくるケースでは買い戻し、というのが現時点で想定するスタンスとなります。

投稿者 ronjin : 2006年09月09日 19:36


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