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2007年03月26日

3月26日 三つ星

大引け(18時10分)

日経平均 17,521.96 △41.35

前場に比べればやや強い保ち合いとなった後場でしたが、結局前場高値を上回ることなく引けています。先物も昨日に引き続き17,500円を捉えることができませんでした。方向感の出ないまま徐々に行き詰まりの展開となっていますが、日足では三つ星。権利落ちの明日は何らかの方向性が出てきそうな雰囲気です。

先物日足MACDは引き続き上げ幅を広げる展開となりましたが、17,500円を捉える動きとならなかったため、2時頃17,470円で買い玉処分しました。上放れもある形だけにギャンブルですが、ここを目先天井と見込んでの勝負です。明日先物寄り付きで17,500円を超えてくれば売り玉LCに動きます。

前引け(11時40分)

日経平均 17,470.13 ▼10.48

先週木曜日から続く保ち合いを継続する前場でした。大証先物は今日も17,500円を上回ることなく推移しています。今のところ25dMA〜17,500円での推移となっており、この水準が上値下値の抵抗ラインとして意識されます。これを切ってくる動きとなれば上は17,600円水準、下は17,200円水準を目指す動きが予想されます。
今日は3月末権利ものの権利付き最終日となり、明日寄付きで現物は90円程値下がりすることになります。今日この水準で保ち合ったまま引けるようであれば、現物は明日寄り付き雲中となるので上値が重くなるかもしれませんね。
もちろん先物には直接的な影響はありませんが、これも17,500円を超えれないようなら別の意味で上値の重さを感じることとなります。

やはり先物17,500円が意識されますね。また先物17,420円はMACDピークアウトとなります。後場はザラ場に付き合えそうなので、適当なところで買い玉を外すことも考えてみます。


寄り付き前
(8時40分)

NYダウ 12481.01 △19.87
NASDAQ 2448.93 ▼2.81
CME225 17535 △95
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3790万株、買い3560万株
差し引き230万株の売り越し

NY市場はまちまち。ダウ・ナスダック共に5,25,75dMAを上回った位置での保ち合いとなっており、やや強気の保ち合い。ナスダックの急落時窓へのとっかかりが注目されます。
CME225先物は再び17,500円を超えて返ってきています。金曜日は17,575円での返りだったにもかかわらず、一日を通して17,500円を超える動きとはなりませんでした。同水準は出来高の突出した部分でもあり、今日もこれを上抜けて来れないようなら、上値の重さを嫌った売りから下げる展開も考えられます。

今暫く相場に付きっきりとはいかないため、両建て継続しておきます。昨日の図で説明し忘れたんですが、直近のMACDはイーブンレベルからプラス乖離を広げている状況です。一日一回程度の取り引きであれば、この動きが継続している間は買い玉キープです。私の場合まだ大きな下げが控えてるという考え方なので、売り玉もキープ継続となります。MACDがピークアウトしそうであれば、引け際にでも買い玉を整理するかもしれません。

投稿者 ronjin : 08:21 | コメント (0) | トラックバック

3月第4週

月曜寄付き 16.713円
高値    17,534円
安値    16,713円
金曜引け値 17,480円

月曜寄付き小幅安で始まった一週間でしたが、終わってみれば日足に続いて週足までもが前の足を包む大陽線となりました。日足では流石に三空とはなりませんでしたが、週後半には日足雲を上抜けして、雲上限を下値とした動きになっています。

遅くなりましたが、今日は「普通のチャート・異常なチャート」という部分に焦点を当てて、ここ暫くの動きと今後の展開に付いて私が感じていることを書いてみたいと思います。

3月第5週予想
予想上限 17,650円
予想レンジ 17000円〜17,650円
予想下限 17,000円

 十分に時間を経た後にテクニカル分析の観点からチャートを眺めた時、そのチャート(特にインデックスチャート)は美しいほど理にかなっています。もっともテクニカル分析とは、過去のチャートから次の一手を見いだすために先人たちが時間をかけて熟成してきた手法であるため、これはある意味当然なことです。
 逆に言えば瞬間的な異常事態が起こりえるのが実際の相場です。瞬間的な異常事態が理にかなうまでの時間はケースバイケースであるため一義に決めることは出来ませんが、日足の場合一ヶ月もすれば、おおよそ異常とは言えない形になります。
ここで「異常とは言えない形」にも説明が必要です。この言葉には二つの意味があります。一つは「チャートの中で異常ではなくなる」という意味、もう一つは「結果的に異常ではなくなる」という意味です。
分かりやすいところで具体例を出すと「窓空け」という現象が挙げられます。呼び値ごとに出来高が存在する状態がチャートにおける普通の状態です。何らかの理由でザラ場以外での大きな値動きがあった時「窓空け」という異常事態が発生します。この時「チャートの中で異常ではなくなる」とは空けた窓を埋めること、「結果的に異常ではなくなる」とは窓空け方向への非常に強いトレンドを形成することとなります。超長期で見た場合、全ての異常は「チャートの中で異常ではなくなる」かもしれません。ただ現実的なトレードを考えた時に、上記二種類の正常化に行き着きます。
窓理論が通り一遍の理解で使いこなせないのは、この違いを明確に理解出来ていないことに原因があるのではないかと思っています。と言うより、解釈本などを読んでもこの理論の核心であろうこの部分に焦点を当てた解説がほとんどないため、眉唾理論だと思われても仕方ない気もします。
どんな窓がどんな風に「異常ではなくなる」のかは過去のエントリでケースごとに予想しています。結果的に私の思った通りにならないことも少なくありませんが、その瞬間の窓の空き方をどう判断してるかの参考にはなると思います。
 窓だけではなく、日々様々な「普通のチャート」と「異常なチャート」が形成されます。「普通のチャート」では普通に値幅を拾い、「異常なチャート」となったときは(一時的に損失を抱えることになっても)その「異常」が何に起因するものかを見極めて、大きな値幅を取るチャンスとする。それがテクニカル分析を用いたディーリングテクニックだと、私は考えています。

過去半年の日経225先物のチャートを見てみましょう。今回は、より重要なところにだけ印を付けておきます。

2007Y03M25D

 まず前提として、このチャートは「より長期の」上昇トレンドのチャートであると考えます。四角で囲んだ二カ所は、その上昇トレンドにおける押し目であるという解釈です。
この先の話には「トレンドラインの堅さ」という概念があった方が分かりやすいので、追々説明していきます。ひとまず「移動平均線は柔らかいトレンドラインである」ということをイメージして下さい。つまり「割り込み易いけど戻り易い」ということです。四角1と四角2では、より長期のトレンドラインである25,75dMA付近における株価および5dMAの動きに大きな違いがあります。順に見ていきましょう。

 四角1では「より長期の」トレンドラインを「より短期の」トレンドラインがカットする時に躊躇が見られます。これは移動平均線のクッション作用です。柔らかいトレンドラインである移動平均線は「より短期の」トレンドラインが「より長期の」トレンドラインに対して接近したとき、「より長期の」トレンド方向への作用を行います。この時の作用の強さは「より長期の」移動平均線のトレンドによって決定され、移動平均線のトレンドはその傾きによって方向と強さが決定されます。
この時重要なことは、その作用はトレンドラインをカットした後も継続するということです。これは他のトレンドライン突破では(突っ込みを除けば)あまり確認されない現象です。この現象が移動平均線の「柔らかい」トレンドラインという性質を決定づけていると言えます。
その後このチャートは11月27日の「抱きの一本立ち」から「はらみ陽線」を経てその後の大幅上昇へと繋がっていきます。この時3本の移動平均線がまとまった形から5dMAが上抜けていることも四角1が単なる押し目であったことを追認することとなっています。11月28日のエントリでは別の観点からではありますが、底入れと感じてたようです。上昇への違和感がなかったということですね。これが上記前提に立ったときの「普通のチャート」です。

 移動平均線がクッション作用を行わないケースも存在します。それは四角2の下落時のように「より長期の」トレンドラインを窓を空けて突破してしまったときです。そしてこれは「異常なチャート」です。現時点でこの異常事態の正常化は、より長期にわたる下落に向かうことによって「結果的に解消される」可能性が高いと考えています。
そう考える理由はいくつかあります。一つはその足で75dMAも同様にカットしてしまったことです。短期的にこのカットは「異常過ぎた」可能性もありますが、月曜寄付きでの窓空けだったこともあって週末に向けて一旦戻す動きとなっています。しかしこの後さらに「異常なチャート」が観測されます。週末にかけて戻したものの、翌週半ばに反落したことによって5dMAが「上向きの」75dMAに跳ね返されるというチャートです。上向きの長期移動平均線に上向きの短期移動平均線が跳ね返されるというのはかなり珍しいです。
 その後一目均衡表上の日足雲下限でのダブルボトムの形となったため、目先反発の動きから雲上限を突破する動きになっています。しかしまだ「異常なチャート」を正常化するには至っていません。その分岐点となるのが先物17,590円への取り組みと、徐々にまとまりつつある三本の移動平均線の動きにあると考えています。もしこのまま先物17,590円を超えることなく、下りてきた25dMAに5dMAが跳ね返されることとなれば、そこは「異常なチャート」を切っ掛けとした大幅下落の始まりとなる可能性が高いと考えています。

もっとも「異常なチャート」の正常化は、多くの場合「チャートの中で」行われます。ただ頭の片隅にでもこういうシナリオがあれば、もしものときに人より速く動けます。その一瞬のチャンスを逃さないようにしたいですね。

投稿者 ronjin : 01:39 | コメント (3) | トラックバック