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2007年07月31日

金ミニ手数料0円キャンペーン

リンクやブログランキング等でお世話になっているマネポケさんの運営会社は東京コムウェルという商品先物取引会社なんですが、今こちらで金ミニ手数料0円キャンペーンを行っておられます。
これは東京工業品取引所が17日から始めた金ミニ取引(通常1kgが取引単位の金先物を100gから取引出来るようにしたもの)を普及させるためのキャンペーンで、通常片道99円の取引手数料を0円にするというものです。

キャンペーンは別にして、商品先物取引に関して私の考えは…







一昔前までの商品先物取引には非常にネガティブな印象がつきまとっていました。悪徳先物取引会社の勧誘に乗って売買して、利益が乗ってる間は利確できず損失が出れば追証迫られ、先物事件屋なんかも絡んできて破産するまで搾り取られたなんていう話を聞いたりしたものです。最初から呑まれてただけって話もありますね。
2005年の改正商品取引所法により勧誘行為等の適正化が強化されたことによって、そういう悪徳先物取引会社は激減しました。と同時に通常の勧誘にも強い規制がかかったために、現在商品先物取引業界は「先物会社に明日はない」と言われる程の構造不況に陥っています。今回の金ミニ取引開始の背景もこういった構造不況を脱したいという思惑があるのでしょう。
商品先物取引が危険だと言われる原因に、リバレッジの高さが上げられることが多いんですが、リバレッジ約22倍ということは日経先物mini(約33倍)よりも低いリバレッジであり、安全性という意味では日経先物miniを上回ります。というか、そもそもリバレッジいっぱいまで先物取引するのが間違いです。
金はインフレリスクに強い商品でもあり、この先の金利上昇局面において無視出来ない商品となる可能性もあります。そんなわけで現在株取引されてる方は、商品先物取引は怖いからやりたくないというような食わず嫌いはやめて、リスク分散のスタンスからも是非一度検討されてはと思います。

とはいえ私はこの金ミニのお陰で商品先物市場が劇的に活性化するとは思えません。日経先物miniは、日経平均先物を取引したかったけど一枚あたり50万円以上用意するのは厳しいという投資家の潜在需要が大きかったことが成功した一因と考えられます。50万円の必要証拠金が5万円になる意義は大きいでしょう。
金先物に関してはそもそも潜在需要が小さく、そこにきて標準で証拠金9万円。これが1.2万円になることでどの程度の人にとって取引開始の切っ掛けとなるか疑問です。
なぜ商品先物取引に関しての潜在需要は小さいのでしょうか?私が何よりも問題だと感じるのは、商品先物取引に関した個人投資家に向けた情報が少ないことです。テクニカル分析は言うに及ばず、四本値チャートすら探すのに一苦労します。口座を持てば十分な情報が手に入るのかもしれませんが、それでは本末転倒というか…少なくとも潜在需要を喚起する切っ掛けにはなりません。
金ミニ取引の開始や取引手数料の無料キャンペーンといった取引所・取引会社一丸となったキャンペーンは面白い試みであり是非とも成功して欲しいんですが、問題の本質はそこなのかなぁ?という疑問が残ります。
バーチャル取引と関連ブログの連携という取り組みを行っている取引会社もあります。現時点ではむしろこっち方向の潜在需要喚起キャンペーンの方が効果があるんじゃないかなぁとも思いますね。
東京コムウェルの先物取引会社としての経験とマネポケのネットワークに向けた情報配信能力、登録ブロガーの相場力を使えば、もっと面白いことができそうなんですが…どうですかね?

金ミニ取引と東京金(標準取引)の違い。(東京コムウェルさんの説明です)

◆金ミニ取引
【取引の種類】 : 現金決済先物取引(差金決済)
【取引単位】 : 100g
【呼値とその単位】 : 1グラムあたり1円刻み
【限月】 : 3限月制(東京金期近3限月)
【取引証拠金】 : 12,000円
【レバレッジ(2,600円の時)】 : = 2,600×100÷12,000 21.7倍
【手数料(オンライントレード)】 : 0円(TCW手数料9月14日まで)
【備考】 : キャンペーン期間は弊社取扱い開始から2ヶ月間、キャンペーン
終了後手数料は片道税込み99円(予定)

◆東京金(標準取引)
【取引の種類】 : 現物先物取引(現物受渡し可能)
【取引単位】 : 1kg (1,000g)
【呼値とその単位】 : 1グラムあたり1円刻み
【限月】 : 6限月制
【取引証拠金】 : 90,000円
【レバレッジ(2,600円の時)】 : = 2,600×1,000÷90,000 28.9倍
【手数料(オンライントレード)】 : 420円(TCW手数料 税込み)
【備考】 : 10枚以上のご注文は税込み273円、日計り決済時は片道手数料0円

投稿者 ronjin : 16:39 | コメント (0) | トラックバック

7月31日

寄り付き前(8時40分)

NYダウ 13358.31 △92.84
NASDAQ 2583.28 △21.04
CME225 17295 ▼5
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3730万株、買い3450万株
差し引き280万株の売り越し

NY市場は反発。急激な下落に対する戻りに過ぎず売り方利食いの線でしょう。ダウ・ナスダック共にはらみ線となっていますが、大底反発の線とは見えません。短期的な上昇も半戻しに届かず反落となる可能性が高いと考えられます。
CME225先物は大証先物終値とほぼ変わらずでの返り。昨日の日経現物チャートは四空での寄り付きから戻って差し込み線。下げ足の差し込み線であり、戻って17,500円水準といったところでしょうか。明確な反発シグナルを発しない限り下げ三法からダブルボトムを確認する動きとなる可能性が高く、昨日安値を下回って16,800円水準までの下落も視野に入っています。

現水準はある意味中途半端な水準です。ここまで落ちれば週足雲上限へのタッチなしに反発とは考えにくい状況です。ただし週足雲上限は今週16,800円・来週17,000円と切り上がっており、今週このまま踏ん張れれば17,000円水準を底とした反発への動きも期待されます。
いずれにしても未だ下げ止まりとは言えず、超短期の売買で小さな値幅を拾うトレードが効果的だと考えられます。

投稿者 ronjin : 08:38 | コメント (1) | トラックバック