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2006年05月21日

スクリーニング

「株式投資で大事な事は何か?それは優良銘柄を選ぶことである。」
多くの株本にはそう書いてあります。そういう本で推奨されている投資手法とは、成長企業をいち早く見つけて安いところを買って高いところを売る事で利益を出す。また配当がしっかりした安定企業に出資して配当金を受け取るというものです。
あなたはいくらの資金を持って株式市場に参加してますか?10億円ですか?それとも100億円?

もしそうなら本に書いてある通りです。その資金の8割を安定的に配当を出しながら平均的に収益を伸ばしてる企業に分散出資して毎年1%の配当を受け取り、残り2割で証券アナリストが勧める成長著しい銘柄に投資すればいいだけです。10億円を使ってそういう投資をすれば目先の暴騰暴落などに関係なく毎年800万円の配当金と、ひょっとすれば10%成長した新興企業から2000万円のボーナスを受け取ることができるでしょう。
しかしおそらくこのサイトを見てるほとんどの人は1000万円以下の投資金額で相場に望んでいるはずです。100万円以下の人も少なくないでしょう。100万円で同じような投資をしたらどうなるでしょう?毎年8000円の配当金と、ひょっとしたら2万円のボーナスです。それでも増えたお金を全額再投資に回せば複利の力によって10年で132万円になります。しかし100万円ではポートフォリオなど組めるわけもなく、個別銘柄の値動きリスクに大きく晒されます。10年で32万円儲ける可能性より10年以内に株式市場から退場する可能性の方が高いでしょう。
多くのアナリストは、ある銘柄にはxxx円という理論株価が存在していて、その上下をオーバーシュートしながら長期的には理論株価に収束していくんだと言います。その理論株価ってのを出そうと必死に計算している人もいっぱいいます。そして発表されたアナリストの見解のまま売買する人もたくさんいます。しかし個人投資家が情報を知るときはもっと耳の早い資金が既に動いている事が多いのです。遅くとも皆さんがその情報を知った瞬間にその情報は株価に折り込まれます。あとは「よりバカゲーム」によるババ抜きの始まりです。その情報で儲ける事は難しいでしょう。
考えてもみてください。企業収益が数週間の間に5%も10%も変わりますか?にもかかわらず個別銘柄の株価は1日でそれくらい動く事も少なくありません。アナリストレポートで推奨されてるからとかそういう個人の思惑の入った情報なんかどうでもいいのです。そんな情報がなくても大きく値段の動く銘柄はたくさんあるのです。自分で見つけ出したこれから上がりそうな銘柄を買って下がりそうな銘柄を売ればいいのです。
そういう銘柄をどうやって見つけるか?そうです。その方法がスクリーニングです。

投稿者 ronjin : 2006年05月21日 12:08


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