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2007年03月08日

3月8日 アヤ戻し?

大引け(16時)

日経平均 17,090.31 △325.69

後場雲下限を上回った16,780円水準での寄り付きから下を見ることなく上昇。雲上限をあっさり超えた後、一回目の踏み上げを誘って16,950円まで。16,900円までの押し目をつけて17,050円を超える水準まで。小さな押しから引け際もう一段買われて高値引けとなっています。
昨日のかぶせ線を上抜く形となっており、包み陽線であると同時にかぶせの上抜きという上昇シグナルにもなっています。ただ、今日の上昇はちょっと不自然です。MSQを明日に睨んだ170ATMに絡んだ動きの可能性もあり、本格的な上昇局面への移行とは言い切れません。
とは言え下方三角保ち合いからの上放れとなり短期的には非常に強い上昇トレンドに乗ったことは間違いありません。明日17,000円を底にした動きとなれば窓埋めから17,350円を目指した動きも期待出来ます。同時に「踏んだらしまい」です。寄り付き後すぐに17,000円を割り込むようならば短期の踏み上げ相場は終了したと見るべきでしょう。

16,810円トリガー成り行き買いでロスカット。16,950円からの初押しの目処を16,850円と踏んで買い指すも成らず、キャッシュポジションです。
前引け時点で想定していた高値目処での寄り付きから一気の上昇となったため、こりゃ17,000円コースかなと思ってたんですが、さらにもう一段上まで伸びたのには驚きました。
二空窓上限17,150円〜17,200円水準は強い吸引力を持っているため、堅い上値抵抗ラインである17,000円を超えた現水準からは容易に到達出来る水準です。逆に言えばこれに到達出来ず反落となれば、今日後場の上昇はより深い下げを招く可能性が高まります。窓埋め反落となった場合の下値目処は引き続き16,600円ですが、届かず反落となれば16,000円を割り込む水準まで視野に入ってきます。
週足ランニングギャップは滅多に出ないことから、おそらく明日この窓は埋めることとなるでしょう。注目するべきはその後の動きですね。

前引け(11時30分)

日経平均 16,726.62 ▼38.00

小安い寄り付きから16,700円を割り込んだ水準で反発。昨日引け値近辺で一時揉み合うも16,800円まで上昇。しかし分足雲下限が意識される水準では反落に転じるなど、引き続き戻れば売りの基調が続いています。後場高値目処は16,780円。ザラ場16,800円を超えれば16,900円水準までの上昇も考えられます。後場17,750円を下回る寄り付きとなれば上値を17,760円に押さえられて再び下値を探る動きが予想されます。

寄り付き予想以上に安かったためちょっと迷ったんですが、そのまま下落も考えられたため寄り付き成り売り。同時に16,800円売り指し、約定。平均売り単価16,770円での持ち越しです。後場16,810円を上回ればロスカット、16,600円を突っ込めば利確買い戻しに動きます。


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 12192.45 ▼15.14
NASDAQ 2374.64 ▼10.50
CME225 16735 ▼25
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り2810万株、買い2620万株
差し引き190万株の売り越し

NY市場は反落。ダウ・ナスダック共に前日陽線にはらむ陰線となっています。この水準での陽陰はらみ線は下落シグナルではなく、ニュートラルスタンスとなります。ただトレンドは下向きであり、どちらかと言えば前日陽線を下回って下値を試しにいきそうです。
CME225先物は小幅安での返り。現物16,770円を超えて寄り付くなら16,870円、割り込んで寄り付くなら16,800円が戻り目処として意識されます。戻り一巡後反落から昨日の安値を下回ってくれば下値目処は16,600円、突っ込みで前回安値16,530円水準となります。レンジとしては16,600円〜16,800円での動きが予想されます。

先物寄り付き打診売りから16,870円までは売り上がります。分足雲上限突破でロスカット、16,600円を突っ込めば利確に動こうと思っています。

投稿者 ronjin : 2007年03月08日 08:38


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トラックバック時刻: 2007年03月08日 21:55

コメント

こんにちは~
ここのところ値動きが忙しい毎日ですが
なんとか生き残ってやってます^^;

ところで「週足ランニングギャップ」というのは
週足で見た場合の「窓」という認識で良いのでしょうか?

投稿者 chibie : 2007年03月08日 18:41

chibieさん、お久しぶりです。

おそらくみんなが思っていた以上に突っ込みが大きかったせいで、浮き足立ってる感じがしますね。そこにきてMSQが重なったもんだから、もう大変という雰囲気です。この相場の中、生き残っておられるのは嬉しい限りです!

ランニングギャップですが、いわば普通の窓です。なぜわざわざランニングギャップと記述しているかというと、窓にはいくつか種類があるからなんです。
例えばトレンドと同一方向に現れる窓としては、保ち合い放れの窓や一連の上昇(下降)相場の途中に現れる窓(ランニングギャップ)があります。他にトレンドと逆方向に現れる打ち返しの窓(捨て子線の後に出る窓)などもありますね。

基本的に週足に窓は出にくいのですが、その中でも特にランニングギャップは出にくく、週初窓を空けてトレンド継続した場合、その週のうちに一旦その窓を埋めにくる可能性が高いと考えられます。

そんなわけであえてランニングギャップという言葉を使ってるんですが、ご理解いただけたでしょうか?

投稿者 ronjin : 2007年03月08日 18:56

ちょっと追記しておきますとランニングギャップ以外の窓はその週内で埋めないこともしばしばあるので、分けているというのもあります。

投稿者 ronjin : 2007年03月08日 18:59

なるほど
確かに日足で見た場合でも、似たような事が言えますね
捨て子線後の窓を短期で埋める事は少ないし

イマイチ窓埋め理論て信用ならなかったんですが
そうやって見ていくとまた違った見方ができそうです
ありがとうございました!

投稿者 chibie : 2007年03月08日 20:21

いえいえ、どういたしまして。

窓はとても重要なシグナルなのですが、実は本当に重要なのは窓自体ではなく窓を空けるに至った過程です。その辺のことを詳しく解説してるウェブサイトや本に巡りあったことがないので、機会があればエントリでも触れたいと思っています。ただ、条件分けが多岐に渡るため現時点ではトータルに考慮した結果だけを記述している状態です。
その多くの条件や環境を無視して、窓空けはトレンドの強さを示すとか、空いた窓はいつか埋めるなどと言われてもサッパリ理解出来ません。そして多くの場合本に出てるチャートの通りにはなりません。
それだけに窓理論は眉唾だと思われる人も多いようです。しかし個別材料に左右されないインデックスにおいては特に、窓は有用なテクニカルシグナルとなります。

これから窓を見た時は、その窓の前3日〜5日の動きに注目して下さい。ずーっと見てると窓の向こうに何か見えてくるかもしれません(笑)

投稿者 ronjin : 2007年03月08日 20:49

マネポケです。
今日も臨場感のある解説、有難うございます。スポーツの実況を聞いているようでワクワクします。
今日は「週足ランニングギャップ」の事まで教えていただき、ラッキーです。

もう一つ「MSQを明日に睨んだ170ATM」?これは自分で調べてみます。

投稿者 マネポケ : 2007年03月08日 22:48

マネポケさん

自分でも今MSQとATMで調べてみたんですが、適当なページが出てきませんね。すみません、普通に使われてる言葉だと思ってたんですが。
MSQはそのままメジャーSQ、年に4回ある先物とオプションが同時に清算される日です。ATMとはat-the-moneyです。オプション取引において、ある権利行使価格上に原資産がある状態のことで、証券会社のオプションツールなんかに表示されてます。

SQ、特にMSQの前には今日のような急上昇やまた逆に急落となることがしばしば有ります。はっきりとした裏付けが有るわけではありませんが、その理由の一つとして直近のATMを意識した動きが有るのではないかと思っています。例えば今回の場合はMSQ直前のわずか10日間の間に1,000円以上の下げとなりました。ご存知のようにオプションはITM(in-the-money)に入った瞬間から大きなレバレッジが効いてきます。もし170プット(17,000円を権利公使価格とした売る権利)を売っていた場合、17,000円を下回った時点から、その売り手は無制限で損失が膨らむこととなります。こうなったとき売り手がどうするかというと二種類の手が有ります。一つは意地でもITMをアウトに持って行く(原資産価格を17,000円以上に持って行く)、もう一つは既に確定した損失は諦めて先物を売って損失をヘッジするとう方法です。もちろん出来ることならプットの売り方は原資産をアウトに持って行きたいはずです。

500円刻みで原資産価格が設定されている日本のオプションの場合、この動きは±250円を境に動くように感じています。今日の場合は16,750円水準からの動きだったので、どっちに動くか難しいところだったんですが(もちろんそれを理由に動かないこともあるから余計に難しい)、後場寄りから先物買い仕掛けを切っ掛けに強いところを見せて一気の上昇となりました。
週足ランニングギャップを埋める動きも手伝って、さらに急上昇に狼狽した売り方踏み上げも見えたため17,000円を超えて引けることができたのではないかと思っています。

そういう観点から今日の動きを見たとき、あくまでもオプション取引に絡んだ短期的な仕掛けに過ぎないとも考えられたことから、「本格的な上昇局面への移行とは言い切れません」という大引け後のコメントとなったのです。毎回これくらい書ければ良いんですが、あまり長いと自分で読むのも面倒になるので書いてません(笑)またあくまでも私の感覚での意見なので書くのが憚られるというのもありますが…

これからも何か疑問なりおかしなところがあれば、どんどん指摘して下さい。当たり前のことですが、私がいつも正しいはずもなく、その疑問や指摘から学ぶことも多いと思ってます。

投稿者 ronjin : 2007年03月08日 23:33

有難うございます。助かりました。この解説をマネポケ運営ブログに引用させて頂いて宜しいでしょうか?

投稿者 マネポケ : 2007年03月09日 08:39

マネポケさん

引用に制限は有りません。ご自由にお使いください。

投稿者 ronjin : 2007年03月09日 08:50

有難うございます。では早速。
今日も「Break and RunOut」これから楽しみに読ませていただきます。

投稿者 マネポケ : 2007年03月09日 08:57

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