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2007年03月19日

3月19日 逆襲の陽線

大引け(16時10分)

日経平均 17,009.55 △265.40

後場小さな下方三角保ち合いを上放れて寄り付き。先週高値を超えた水準では上値重く、16,950円水準で保ち合うものの、後場寄り空けた窓を埋める動きとはならず反発。引けにかけて17,000円を超えています。
日足では包み陽線。引けにおいても先週の保ち合いを上抜けてきており、逆襲の陽線と見えます。まずはIRTの窓埋め水準までの上昇が予想されます。

前引けエントリの時点で、その動きには気づいていたにも関わらず、大事なシグナルを見落としていました。見落としてなければ前引けエントリは少し違ったものになっていましたが、後の祭り。このサイトのポリシーとして後講釈はしないのですが、今日は反省の意味も込めて訂正しておきます。

2007Y03M19D-5M

 その場所は四角で囲んだ場所です。ここは前引けエントリでも触れた部分(というか売り玉LCした部分)です。トレンドラインである基準線を窓空けて超えた後、同水準を試して反発する動きは上昇トレンド発生が予感される動きでした。このエリアで売り玉処分したことは正解でしたが、緑星で買えなかったのは失敗です。予想外の上昇に冷静さを失っていたんでしょうね。
 後場寄り時点でこのことに気づいていれば、小さな下方三角保ち合いを上放れた後場寄りは短期トレンド決定シグナルとなり、追撃買いの急所となったのですが、まだこの時は気づいておらず打診買いどまり。その後揉み合いながら下押ししたにも関わらず、後場寄り水準で反発したのを見て「ん?何かおかしくないか?」というところで気づきました。16,890円追撃買い。引けにかけてもう一段の上昇となり17,000円も超えたことから、ひとまず上窓埋めに向かうと考えて買い玉持ち越しです。

前引け(12時)

日経平均 16,875.86 △131.71

小幅安での寄り付きから上値追い。分足雲ネジレ部分を突破した後一時雲中に入るも再上昇。16,900円水準でのやや弱い保ち合いで前引けとなっています。

前場チャートを見ておきましょう。

2007Y03M19Fh-5M-1

 寄り付き前時点での三角保ち合いトレンドラインはb1,c1でした。この2本のトレンドラインは近い位置にある2本の5分足の高値・安値どうしを結んだものであるため、「やわらかい」トレンドラインとなります。

 寄り付き金曜後場を打ち返す窓を出してb1ラインを下回ってきたため、底割れもある寄り付きと見て売り建て。寄り付き安値として上昇したため、売りナンピンに動くかロスカットに動くかの判断を迫られました。c1ラインがひとまずの高値となって陰線を付けるも、すぐさま陽線で超えてきたことでロスカット決定。もう一度雲上限を試す動きはあると見て16,800円で買い指し、約定しました。その後一時雲上限を割り込むも、基準線で反発して上昇となっています。
 c1ラインがブレークされたことで、三角保ち合いの上値抵抗ラインはc2ラインに変更。基準線からの上昇局面において、これを小窓を持って上放れたため、ここは短期買い場でした。しかしすぐ上にある「より長期の」トレンドラインであるa線が気になって買いに付くことは出来ませんでした。
 16,900円を超えて反落・保ち合いの形となったため、c2ラインはc3ラインへと変更されています。しかし、この短時間にこれほど頻繁に変更されるトレンドラインはトレンドラインとは言えません。一応の目安とはなりますが、先週の保ち合い上値水準であるa線を、より強く意識するべきでしょう。b1からb2ラインへの変更も同様に考えられます。

 今日の前場ではトレンドを決定させる線は出ていません。そのためa線を離れない限りは一度c2ラインを試す動きが予想されます。ちょうど雲上限に沿う形でc2ラインは下落しており、後場これを下値として雲上限で反発の動きとなれば短期上昇トレンドが決定されます。とは言えa線突破までは打診買いの域を出ません。
 
 拾えるときは50円でも自信もって拾いに行けるのに、ダメなときはダメですね。寄り付き下放れた後、上昇トレンド決定線を出さずに上昇してるだけに下値不安が強いというのもあって、どうしても買えません。後場寄り先物16,800円を割れば打診売り、雲上限で反発となれば利確買い戻しからドテンの買いで臨みます。


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 12110.41 ▼49.27
NASDAQ 2372.66 ▼6.04
CME225 16730 △30
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り2770万株、買い2180万株
差し引き590万株の売り越し

NY市場は反落。引き続き戻り高値水準に上値を押さえられた動きですが、次のトレンドを出す動きではありません。様子見スタンス継続から保ち合い放れを待つ日柄です。
CME225先物は大証終値比小幅高での返り。ひとまず16,800円水準での保ち合いも考えられる形です。一時的に16,850円水準までの上昇も考えられますがトレンドラインの突破初押し割り込まずで付き、上下限での保ち合いで向かう戦術で臨みます。

投稿者 ronjin : 2007年03月19日 08:32


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コメント

「逆襲の陽線」いい命名ですね。上げのトレンドが始まったと考えて良いのでしょうか。

投稿者 マネポケ : 2007年03月19日 22:12

マネポケさん

まずは分足レベルでの上昇トレンドが確認されるといったところです。これが日足レベルに波及するためにはIRTの窓を埋めた後さらに一段高が必要となります。

現時点ではそこまでの強さを持ってるかどうかは判断出来ませんね。

投稿者 ronjin : 2007年03月19日 23:03

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