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2007年04月03日

4月3日 はらみ陽線(陰線の後)

大引け(17時)

日経平均 17,244.05 △215.64

前場の流れを引き継いで17,150円水準での保ち合いの展開から、1時30分頃雲上抜け。一時17,300円に迫る動きとなりました。その後75dMA・日足転換線に頭を抑えられて引けています。
30分足OSCIはピークアウト、5分足OSCIはボトムアウトからイーブンへの動きとなっており、5分足一目均衡表は三役好転に入っています。これらのことから短期的には17,200円を底とした上昇トレンドの継続が予想されます。
明日続伸の動きから今日の高値を超えることとなれば、日足基準線17,400円水準までの上昇も考えられますが、転換線・雲下限・75dMAを一気に上抜けてくることは難しいでしょう。ただし、明日17,300円を超える寄り付きとなった場合は、節目窓空けの寄り付きとなり、17,500円を超える動きも視野に入ってきます。

先物17,200円トリガーの同値買い戻し。引き続きスイングショートスタンス。今日の動きは急落を受けたテクニカルリバウンドの域を出ておらず、現時点では下落途上のアヤ戻しと考えられます。

前引け(11時40分)

日経平均 17,162.62 △134.21

昨日後場の急落を受けての日足中寄りとなった前場ですが、今のところ上値を追う動きにはなっていません。

2007Y04M03D-Fh-1

ただ、前引け際には分足雲中に入る動きとなっており、後場これをどちらに抜けてくるかは予断を許しません。後場寄りで雲のどちらかを抜けてくれば、同方向への短期トレンドを形成することが予想されます。
引けにおいて雲のどちらにあるかは、明日前場にかけての動きを示唆する可能性があります。同じはらみ線(陰線の後)という日足であっても、短期的に示すトレンドが違うことがあるので注意が必要です。
30分足はボトムアウトから6hMAの下落を待つ動きとなっており、これにタッチする形で前引けとなっています。後場もこれに押さえられる動きとなればhMAをまとめる動き(黒丸を埋める動き)が予想されます。後場いっぱい同水準での保ち合いとなれば明日寄付きが短期トレンド決定の切っ掛けとなるでしょう。

先物17,200円売り指し約定、持ち越しです。同値オーバーでゼロロスに動きます。引き続きスイングショート、デイトレはイーブンからややショートスタンスです。


寄り付き前(8時30分)

NYダウ 12382.30 △27.95
NASDAQ 2422.26 △0.62
CME225 17145 △115
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3330万株、買い4020万株
差し引き690万株の買い越し

NY市場は上昇。三角保ち合いを煮詰める動きであり、放れ直前といった雰囲気。OSCIピークアウトからイーブンレベルへの動きでMACDがゼロ水準に頭を抑えられる形になっています。引き続き上値追いは難しい形に見えます。
CME225先物は17,150円水準での返り。昨日後場急落の反動で前場吹き上がることも考えられますが、日足雲下限17,350円を超えてくることは考えにくく、現実的には17,200円水準が上値抵抗ラインとして意識されます。前引け時点で17,200円を超える動きとなった場合は、後場にかけて日足雲下限水準までの上昇も視野に入ってきます。

スイング・デイトレショートスタンス。先物17,200円水準打診売りから日足雲下限17,300円水準までは売り上がります。

投稿者 ronjin : 2007年04月03日 08:13


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コメント

こんばんは~
相変わらず奮闘しているようで何よりです

トレンドが明確になってきたのに、今日は随分と上げましたね
今日なんかは前場買い手不在の雰囲気を見て、後場から短期ディーラーが踏み上げを狙ったような動きに見えましたが

相場を予想するにあたって、現物の貸借倍率なんかは参考にしますか?

投稿者 chibie : 2007年04月03日 20:10

勉強不足で済みません。「現物の貸借倍率」とはどういうものなのでしょうか?
私もronjinに別の質問してよいでしょうか?
下げた翌日のはらみ陽線。短期的には上げのようですが、ronjinさんは、どれ位のスパンを考えられていますか?

投稿者 マネポケ : 2007年04月03日 21:35

chibieさん、マネポケさん、コメントありがとうございます。

今日の後場の動きは、確かに短期の買い仕掛けに見えますね。ただ、踏み上げまではいかなかったように感じます。いかなかったのか、いけなかったのかってことも考えなきゃいけないんですが、私はいけなかったんじゃないかと思っています。
日足基準線を超えたところからもう一段引っ張って、基準線を下値に上昇の動きとなれば踏み上げを誘えたと思っています。ただ、その動きが雲の下で止まれば急な反落となったでしょうね。
いずれにしてもNY市場が保ち合いを煮詰めている現状では買い方も売り方も腰を据えては臨めない雰囲気です。

さて現物の貸借倍率に関してですが、これは個別銘柄の話と考えていいんでしょうか?
インデックスのテクニカル分析では普段意識することはほとんどありません。近い指標として裁定買い残や信用評価損益率の方を重視しています。
個別銘柄の売買においてはある程度考慮しています。とはいえ、一時スクリーニングにおいて範囲を区切る程度であり、期日向かいの売買を行うような使い方はしません。あくまでも貸借銘柄であることを重要視しています。

貸借倍率とは信用倍率ともいわれ、信用買い算を信用売り残で割った数値として表されます。
これが大きいと将来の売り圧力、1より小さいと将来の買い圧力になると言われています。出来高を伴って信用取り引きが増えた日から半年後を目処に、期日を当て込んだ売買指標として捉えられることもありますね。またこの数値が1に近づくと、取り組み妙味が出てきたなどと言われて投資顧問などから注目銘柄として紹介されたりもします。
ただ私の経験上この指標が上手く機能したことがなく、個人的にはあまり当てにならない指標かなと思っています。最近では無期限信用取り引きなどもあるため、期日向かいの売買は上手くいかないのかもしれません。

はらみ陽線(陰線の後)の上昇スパンは一概には決められません。大底シグナルであれば、今後数ヶ月に渡る底値として機能するでしょうし、買い仕掛けからのダマシシグナルであれば翌日前場ですら上昇することなく終了することもあります。問題はどの水準で、どんなトレンドにおいてシグナルが出たかということです。
今日出たはらみ陽線は現時点ではそれほどの強さを感じません。ただ、短期的には5分足三役好転であることから、明日前場ぐらいはこの状況が続くのではないかと考えています。これが明日寄り付きで上放れから窓埋めせずに続伸、陽線での引けで雲下限を上回る、という状況になれば、目先底値確認から雲抜け、高値更新の期待という予想が立ちます。
どっち付かずの予想に見えるかもしれませんが、トレンドは常に短期から長期に伝搬していきます。今日のはらみ線からだけでは、上昇トレンドの長さを確定することは私には出来ません。

投稿者 ronjin : 2007年04月03日 22:58

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