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2007年03月30日

3月30日 一休み

大引け(17時40分)

日経平均 17,287.65 △23.71

前場安値水準での後場寄りから5dMA水準までの保ち合いとなりました。出来高もさほど多くなく、5,25dMAに挟まれて行きあぐねる一日でした。日足MACDはいまだピークアウトからイーブンレベルへ向かう途上です。完全な方向感が出るまでにはあと2,3日かかるのでしょうか。引き続きスイングポジションはショート、17,100円・17,300円を明確に抜けるまでは短期的な保ち合いが続くものと考えています。

結局売り玉持ち越し。どうにも動きにくい一日でした。

前引け(11時40分)

日経平均 17,338.27 △74.33

上ヒゲ内での寄り付きから一時昨日の高値を超える動き。日足基準線水準では頭を抑えられながら、下げても分足雲下限での反発が見れるなど底堅く推移しています。日足から上値重く、分足から底堅い形となっており、後場も17,300円〜17,400円での保ち合いとなる可能性が高いと考えられます。

上寄りから上げ幅を広げる動きとなったため、売り玉一旦撤退を意識。日足基準線を頭に保ち合いの動きとなったため買い戻しの場所を探っていました。途中17,330円を底にした保ち合いを下方ブレークしたため、買い戻しの場所を失って結局持ち越してしまいました。後場、前場高値水準までは付き合います。17,380円を頭とした保ち合いとなれば同水準での売り増しも考えます。

寄り付き前(8時30分)

NYダウ 12348.75 △48.39
NASDAQ 2417.88 △0.78
CME225 17345 △75
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3460万株、買い4080万株
差し引き620万株の買い越し

NY市場は反発。ただダウははらみ陽線となったものの、ナスダックは下げ足のかぶせ線(並び陰線)となっています。ダウ・ナスダック共に引き続き下向きの25dMAを底、下向きの5dMAに上を押さえられた動きとなっており、方向感は出ていません。陰線にはらむ陽線は反発の兆し、並び陰線は暴落の兆しです。トレンドはイーブンながらやや下向きであり、ナスダックの窓埋めに向かう動きは期待しづらい状況です。
CME225先物は17,350円水準での返りとなっています。現物寄り付き17,350円を超えてくれば、下値17,270円にサポートされる形で上値追いとなる可能性が高まります。同水準を超えれないようであれば17,350円を高値に17,100円水準までのボックスとなる可能性が高まります。

先物吹き上げで17,420円までは売りスタンス継続です。現時点での先物気配は17,320円であり、この水準での寄り付きとなれば昨日線内での動きとなる可能性が高いため、これの上限下限でのボックス取り引きを考えています。

投稿者 ronjin : 08:16 | コメント (2) | トラックバック

2007年03月29日

3月29日 下げ足の差し込み線(一本目)

大引け(16時)

日経平均 17,263.94 △9.21

後場寄りギャップアップから上昇も、5dMAに頭を抑えられる形から反落での引けとなっています。日足では下げ足の差し込み線(一本目)、売り方利食いの線で更なる下落を招く線とされています。5,25,75dMAを徐々にまとめる動きとなっており、一気に下抜けとはいかなかったものの引き続き下値不安が続いています。短期的には17,200円を底とした上昇トレンドを形成する可能性もありますが、5dMAを一気に超える動きは難しいように感じます。

売りスタンスで構えていたため後場寄りギャップアップには乗れませんでした。5dMAとの兼ね合いが勝負所だったのですが、これに届かず反落となったため、反落から戻り後の保ち合い先物17,300円で売り建て持ち越しです。明日は17,300円水準での保ち合いとなる可能性も高いので、小幅な利益を確保するかもしれません。

前引け(11時40分)

日経平均 17,096.25 ▼158.48

下放れた寄り付きから、一時日足雲下限を割り込む動き。前引けにかけて戻り歩調となったものの引け際に先物にまとめ売りが出て引け味は今ひとつといったところです。
後場寄り日足雲下限を割り込めば、同水準が上値抵抗ラインとなる可能性が高まります。後場寄り先物17,100円を守れるかどうかに注目です。

下値目処を先物17,100円に置いていたため、先物寄り付き17,150円はスルー。一旦戻り歩調となったものの17,200円にすら届かず反落となったため、追撃売りも出来ず。17,100円を割り込んで戻ってきた17,100円で売り玉利確。キャッシュポジションです。後場寄り17,100円を下回ってくれば成り行きで、上回ってくれば寄り一確認ですが、17,150円水準での保ち合いとなれば保ち合い高値で売ろうと思ってます。


寄り付き前
(8時20分)

NYダウ 12300.36 ▼96.93
NASDAQ 2417.10 ▼20.33
CME225 17140 ▼110
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3240万株、買い2860万株
差し引き380万株の売り越し

NY市場は続落。ダウはつたい陰線、ナスダックは下放れから窓埋めての下落と先安感を見せています。ダウ・ナスダック共に75dMA水準での引けとなっていますが、いずれも一時これを割り込んでおり、もう一段の下落も予想されます。
CME225先物は大証終値比100円を超える下落、昨日安値水準での返りとなっています。現水準での寄り付きとなった場合の下値目処は日足雲下限17,100円水準、上値目処は17,250円水準となります。後場雲下限を割り込んだ寄り付きとなれば17,000円が次の目処となります。

戻り17,250円水準での保ち合いは売り、日足雲下限17,100円水準での保ち合いは買い戻し。ギャップダウンでの雲割れには付いていきます。

投稿者 ronjin : 08:13 | コメント (0) | トラックバック

2007年03月28日

3月28日 押しも窓まで?

大引け(16時20分)

日経平均 17,254.73 ▼110.32

後場寄りギャップダウンから下げ幅を広げる展開。一時17,150円も割り込む場面もありましたが、一空上限水準での反発から17,250円を回復して引けています。dMAをまとめる動きが見え、いよいよ本格的なトレンド形成直前といった雰囲気です。短期的には戻りを試しながら下値を切り下げる動きとなっており、明日の上値目処は17,350円となります。明日の下値はひとまず雲下限17,100円水準となりますが、もしこれを割って寄り付くようなことがあれば16,800円水準までの下落も視野に入ってきます。

トレンド確定というには今ひとつ弱かったものの煮詰まった状態からの下放れだったこともあり、後場寄り売り増し。現物後場寄り付きが前引け時点での下値目処17,350円を割っていたことから売りを追認しました。寄り付き前時点で下値目処としていた17,250円を割り込み17,180円から反発してきた17,220円買い戻し。引け際の17,260円打診売り、持ち越しです。

前引け(11時50分)

日経平均 17,393.11 △28.06

小安く寄り付いた後、日足基準線を伺う動き。一時上回るもすぐさま反落して17,400円水準での前引けとなっています。上値重く底堅いながら徐々に弱い保ち合いとなっています。後場も17,350円〜17,400円の保ち合いとなるのかもしれません。
日足MACDは徐々にイーブンレベルへと戻ってきており、これを待っての動きとなるなら今週いっぱいは保ち合いとなりますが…それだといくら何でも保ち合いが長過ぎます。そろそろ方向感出てきても良さそうなもんです。

ともあれ寄り付き弱かったことから寄り一戻りの17,410円で打診売り。17,500円で売り指すも成らず、前引けにて指値取り消し。保ち合いに付き合う気はないので、次の下落局面が17,350円に届かなければ小幅利確の買い戻しを行います。


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 12397.29 ▼71.78
NASDAQ 2437.43 ▼18.20
CME225 17415 ▼15
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り2560万株、買い3150万株
差し引き590万株の買い越し

NY市場は下落。前日後半にかけての上昇分を打ち返す動き。明確なトレンドの発生は認められないものの、上値の重さを感じる形となっています。CME225先物は昨日の大証終値とほぼ同値での返りとなっています。なかなか方向感のでない日本相場ですが、昨日の動きは一度下値確認に動く前兆に見えます。

先物上値下値目処を17,500円〜17,250円に置いてボックス。放れで付きます。8時40分時点での大証先物気配は17,400円を下回っており、この水準で寄り付くこととなれば打診売りから17,500円にかけて売り上がります。

投稿者 ronjin : 08:39 | コメント (0) | トラックバック

2007年03月27日

3月27日 いってこい

大引け(16時30分)

日経平均 17,365.05 ▼156.91

前引け水準で寄り付いた後、前場上昇分を打ち消す後場となりました。一時的に前場安値を割り込む場面もありましたが、引けにかけては戻しています。現物・先物共に日足雲上限に上値を押さえられた形となりましたが、先物は安値でも3月22日の二空窓上限を割り込んでおらず、トレンドを決定づける動きは見えません。
hMAが昨日引けに収束の動きから今日3本揃っての下落となっており、30分足MACDがボトムアウトからイーブンレベルへの動きとなっています。このまま素直な動きとなれば、明日は前場前半に現水準での時間調整か17,400円水準までの戻りとなった後、何らかのトレンド決定シグナルを発して下落というシナリオが考えられます。
NY市場も波高くなっており、これに連れて先物寄り付きが振れた場合、17,540円を超えるか17,320円を割り込むこととなれば、放れ方向に強いトレンドを発生する可能性が高まります。

後場様子見。結果的に昨日両建ての買いをリリースしたことが失敗でした。トレンドを作る直前の大波に呑まれた形でやられましたね。ごく短期的には後場17,500円割れは売り仕掛けのチャンスだったんですが、様子見スタンスだったため手を出せませんでした。

前引け(12時)

日経平均 17,500.37 ▼21.59

現物は寄り付きで下がった配当落ち分をほぼ取り返す形になりました。先物は小幅安での寄り付きから前場半ばに上昇。日足雲上限水準での前引けとなっています。

先物保ち合い放れ17,450円で買い戻し。しばし様子見です。


寄り付き前(8時30分)

NYダウ 12469.07 ▼11.94
NASDAQ 2455.63 △6.70
CME225 17490 △20
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3560万株、買い3070万株
差し引き490万株の売り越し

NY市場はまちまち。寄り付きから急ピッチでの下げとなったNY相場ですが、徐々に切り返す展開となりました。ダウ・ナスダック共に大陽線からの三つ星と、こちらも日本相場同様そろそろ方向感が出る頃です。今朝の動きを振り落しとして上値追いとなるか、下ヒゲ内から始まって下値を探る動きとなるか、今晩の動きは注目です。
CME225先物は小幅高での返り。ザラ場注目点は昨日と同様先物17,500円の壁を越えれるかどうか、吹き上げで超えた時に窓下限17,590円が壁となるかどうかの二点です。引けにおいて5dMA,25dMAのGCが達成されるかどうかにも注目されます。

先物17,510円を超えればLC買い戻し。日足窓を埋める動きとなればドテンの買いに出ます。現水準を頭に徐々に下げる展開となれば17,400円をブレークした辺りで売り増しも考えています。

投稿者 ronjin : 08:27 | コメント (0) | トラックバック

2007年03月26日

3月26日 三つ星

大引け(18時10分)

日経平均 17,521.96 △41.35

前場に比べればやや強い保ち合いとなった後場でしたが、結局前場高値を上回ることなく引けています。先物も昨日に引き続き17,500円を捉えることができませんでした。方向感の出ないまま徐々に行き詰まりの展開となっていますが、日足では三つ星。権利落ちの明日は何らかの方向性が出てきそうな雰囲気です。

先物日足MACDは引き続き上げ幅を広げる展開となりましたが、17,500円を捉える動きとならなかったため、2時頃17,470円で買い玉処分しました。上放れもある形だけにギャンブルですが、ここを目先天井と見込んでの勝負です。明日先物寄り付きで17,500円を超えてくれば売り玉LCに動きます。

前引け(11時40分)

日経平均 17,470.13 ▼10.48

先週木曜日から続く保ち合いを継続する前場でした。大証先物は今日も17,500円を上回ることなく推移しています。今のところ25dMA〜17,500円での推移となっており、この水準が上値下値の抵抗ラインとして意識されます。これを切ってくる動きとなれば上は17,600円水準、下は17,200円水準を目指す動きが予想されます。
今日は3月末権利ものの権利付き最終日となり、明日寄付きで現物は90円程値下がりすることになります。今日この水準で保ち合ったまま引けるようであれば、現物は明日寄り付き雲中となるので上値が重くなるかもしれませんね。
もちろん先物には直接的な影響はありませんが、これも17,500円を超えれないようなら別の意味で上値の重さを感じることとなります。

やはり先物17,500円が意識されますね。また先物17,420円はMACDピークアウトとなります。後場はザラ場に付き合えそうなので、適当なところで買い玉を外すことも考えてみます。


寄り付き前
(8時40分)

NYダウ 12481.01 △19.87
NASDAQ 2448.93 ▼2.81
CME225 17535 △95
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3790万株、買い3560万株
差し引き230万株の売り越し

NY市場はまちまち。ダウ・ナスダック共に5,25,75dMAを上回った位置での保ち合いとなっており、やや強気の保ち合い。ナスダックの急落時窓へのとっかかりが注目されます。
CME225先物は再び17,500円を超えて返ってきています。金曜日は17,575円での返りだったにもかかわらず、一日を通して17,500円を超える動きとはなりませんでした。同水準は出来高の突出した部分でもあり、今日もこれを上抜けて来れないようなら、上値の重さを嫌った売りから下げる展開も考えられます。

今暫く相場に付きっきりとはいかないため、両建て継続しておきます。昨日の図で説明し忘れたんですが、直近のMACDはイーブンレベルからプラス乖離を広げている状況です。一日一回程度の取り引きであれば、この動きが継続している間は買い玉キープです。私の場合まだ大きな下げが控えてるという考え方なので、売り玉もキープ継続となります。MACDがピークアウトしそうであれば、引け際にでも買い玉を整理するかもしれません。

投稿者 ronjin : 08:21 | コメント (0) | トラックバック

3月第4週

月曜寄付き 16.713円
高値    17,534円
安値    16,713円
金曜引け値 17,480円

月曜寄付き小幅安で始まった一週間でしたが、終わってみれば日足に続いて週足までもが前の足を包む大陽線となりました。日足では流石に三空とはなりませんでしたが、週後半には日足雲を上抜けして、雲上限を下値とした動きになっています。

遅くなりましたが、今日は「普通のチャート・異常なチャート」という部分に焦点を当てて、ここ暫くの動きと今後の展開に付いて私が感じていることを書いてみたいと思います。

3月第5週予想
予想上限 17,650円
予想レンジ 17000円〜17,650円
予想下限 17,000円

 十分に時間を経た後にテクニカル分析の観点からチャートを眺めた時、そのチャート(特にインデックスチャート)は美しいほど理にかなっています。もっともテクニカル分析とは、過去のチャートから次の一手を見いだすために先人たちが時間をかけて熟成してきた手法であるため、これはある意味当然なことです。
 逆に言えば瞬間的な異常事態が起こりえるのが実際の相場です。瞬間的な異常事態が理にかなうまでの時間はケースバイケースであるため一義に決めることは出来ませんが、日足の場合一ヶ月もすれば、おおよそ異常とは言えない形になります。
ここで「異常とは言えない形」にも説明が必要です。この言葉には二つの意味があります。一つは「チャートの中で異常ではなくなる」という意味、もう一つは「結果的に異常ではなくなる」という意味です。
分かりやすいところで具体例を出すと「窓空け」という現象が挙げられます。呼び値ごとに出来高が存在する状態がチャートにおける普通の状態です。何らかの理由でザラ場以外での大きな値動きがあった時「窓空け」という異常事態が発生します。この時「チャートの中で異常ではなくなる」とは空けた窓を埋めること、「結果的に異常ではなくなる」とは窓空け方向への非常に強いトレンドを形成することとなります。超長期で見た場合、全ての異常は「チャートの中で異常ではなくなる」かもしれません。ただ現実的なトレードを考えた時に、上記二種類の正常化に行き着きます。
窓理論が通り一遍の理解で使いこなせないのは、この違いを明確に理解出来ていないことに原因があるのではないかと思っています。と言うより、解釈本などを読んでもこの理論の核心であろうこの部分に焦点を当てた解説がほとんどないため、眉唾理論だと思われても仕方ない気もします。
どんな窓がどんな風に「異常ではなくなる」のかは過去のエントリでケースごとに予想しています。結果的に私の思った通りにならないことも少なくありませんが、その瞬間の窓の空き方をどう判断してるかの参考にはなると思います。
 窓だけではなく、日々様々な「普通のチャート」と「異常なチャート」が形成されます。「普通のチャート」では普通に値幅を拾い、「異常なチャート」となったときは(一時的に損失を抱えることになっても)その「異常」が何に起因するものかを見極めて、大きな値幅を取るチャンスとする。それがテクニカル分析を用いたディーリングテクニックだと、私は考えています。

過去半年の日経225先物のチャートを見てみましょう。今回は、より重要なところにだけ印を付けておきます。

2007Y03M25D

 まず前提として、このチャートは「より長期の」上昇トレンドのチャートであると考えます。四角で囲んだ二カ所は、その上昇トレンドにおける押し目であるという解釈です。
この先の話には「トレンドラインの堅さ」という概念があった方が分かりやすいので、追々説明していきます。ひとまず「移動平均線は柔らかいトレンドラインである」ということをイメージして下さい。つまり「割り込み易いけど戻り易い」ということです。四角1と四角2では、より長期のトレンドラインである25,75dMA付近における株価および5dMAの動きに大きな違いがあります。順に見ていきましょう。

 四角1では「より長期の」トレンドラインを「より短期の」トレンドラインがカットする時に躊躇が見られます。これは移動平均線のクッション作用です。柔らかいトレンドラインである移動平均線は「より短期の」トレンドラインが「より長期の」トレンドラインに対して接近したとき、「より長期の」トレンド方向への作用を行います。この時の作用の強さは「より長期の」移動平均線のトレンドによって決定され、移動平均線のトレンドはその傾きによって方向と強さが決定されます。
この時重要なことは、その作用はトレンドラインをカットした後も継続するということです。これは他のトレンドライン突破では(突っ込みを除けば)あまり確認されない現象です。この現象が移動平均線の「柔らかい」トレンドラインという性質を決定づけていると言えます。
その後このチャートは11月27日の「抱きの一本立ち」から「はらみ陽線」を経てその後の大幅上昇へと繋がっていきます。この時3本の移動平均線がまとまった形から5dMAが上抜けていることも四角1が単なる押し目であったことを追認することとなっています。11月28日のエントリでは別の観点からではありますが、底入れと感じてたようです。上昇への違和感がなかったということですね。これが上記前提に立ったときの「普通のチャート」です。

 移動平均線がクッション作用を行わないケースも存在します。それは四角2の下落時のように「より長期の」トレンドラインを窓を空けて突破してしまったときです。そしてこれは「異常なチャート」です。現時点でこの異常事態の正常化は、より長期にわたる下落に向かうことによって「結果的に解消される」可能性が高いと考えています。
そう考える理由はいくつかあります。一つはその足で75dMAも同様にカットしてしまったことです。短期的にこのカットは「異常過ぎた」可能性もありますが、月曜寄付きでの窓空けだったこともあって週末に向けて一旦戻す動きとなっています。しかしこの後さらに「異常なチャート」が観測されます。週末にかけて戻したものの、翌週半ばに反落したことによって5dMAが「上向きの」75dMAに跳ね返されるというチャートです。上向きの長期移動平均線に上向きの短期移動平均線が跳ね返されるというのはかなり珍しいです。
 その後一目均衡表上の日足雲下限でのダブルボトムの形となったため、目先反発の動きから雲上限を突破する動きになっています。しかしまだ「異常なチャート」を正常化するには至っていません。その分岐点となるのが先物17,590円への取り組みと、徐々にまとまりつつある三本の移動平均線の動きにあると考えています。もしこのまま先物17,590円を超えることなく、下りてきた25dMAに5dMAが跳ね返されることとなれば、そこは「異常なチャート」を切っ掛けとした大幅下落の始まりとなる可能性が高いと考えています。

もっとも「異常なチャート」の正常化は、多くの場合「チャートの中で」行われます。ただ頭の片隅にでもこういうシナリオがあれば、もしものときに人より速く動けます。その一瞬のチャンスを逃さないようにしたいですね。

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2007年03月23日

3月23日 

寄り付き前(8時10分)

NYダウ 12461.14 △13.62
NASDAQ 2451.74 ▼4.18
CME225 17575 △195
現時点で寄り付き前注文動向が
来ていないため、後で書きます。

NY市場は小動き。底堅いながら上値重く行きあぐねる線。ダウ・ナスダックともに前日後半水準での保合いの一日となりました。一方CME225先物は大幅高での返りとなっています。同水準は2月28日急落時の先物高値水準となります。もしこれを上回ってくる動きとなれば現物窓下限17,850円水準までの踏み上げも予想されます。
三空から踏み上げとなれば利食いからドテンの急所となりますが、あくまでも打診売りにとどめておくべきでしょう。今日の引けで25dMA水準(昨日終値・日足雲上限水準)を下回ることとなれば、再び雲下限を目指した動きとなるでしょう。
今日の引けで先物17,600を上回ってくることとなれば、書く前に「普通のチャート・異常なチャート」で危惧された強い先安シナリオは起こらない可能性が高まります。が、それはそれとして時間があるときにエントリにはまとめたいと思っています。

今日も取引できないので現状維持のまま置いておきます。

投稿者 ronjin : 08:09 | コメント (1) | トラックバック

2007年03月22日

3月22日 二空雲抜け

大引け(18時30分)

日経平均 17,419.20 △256.00

CME225先物に鞘寄せした一日。日足雲を抜け一時基準線を上回るも引けでは基準線上で引けています。先物は二空十時小陰線、買い方利食いの線です。売り方は我慢の限界ですね。これを上抜けてくれば踏み上げで急落時窓下限まで。

両建て中。ちょうど半戻し、戻りとしては最も強いところまで来ましたね。ザラ場付き合っていても様子見のまま一日を終えた気がします。
明日もザラ場見れないため、よほど明確な寄り付き前にならない限り現状維持ですが、もしザラ場付き合えるなら寄り付き方向にダブルでつきます。つまり上に寄るなら売り玉処分の追撃買い、下なら逆です。
先物は25dMA上でのせめぎ合いとなっていることから、明日の寄り付き・寄り一は大事な動きとなります。

寄り付き前(8時50分)

NYダウ 12447.52 △159.42
NASDAQ 2455.92 △47.71
CME225 17475 △335
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3270万株、買い3660万株
差し引き390万株の買い越し

NY市場は上昇。インフレ懸念が後退したことが買いに拍車をかけたようです。CME225先物も300円を超える上昇で返ってきています。ひとまず先物17,600円までの上昇は意識されます。

今日はザラ場見てられないので、寄り付き買い繋いでおきます。売り持ち越しは少しなのでLCに動くか迷うところですが、とりあえず17,600円水準への取り組みを見極めます。

投稿者 ronjin : 08:52 | コメント (1) | トラックバック

2007年03月21日

普通のチャート・異常なチャート(その1)

一気に書いてしまいたかったんですが、諸般の事情で難しくなりました。とりあえず注目すべきところに印をつけたチャートを出しておきます。
明日・明後日(特に明後日)とレギュラー更新もできるかどうかわからないので、合わせてお知らせしておきます。何らかのトレンド決定シグナルが出そうな雰囲気もあります。なんとか一日一回はコメントを出したいと思っています。

2007Y03M21D-1

投稿者 ronjin : 19:47 | コメント (2) | トラックバック

2007年03月20日

3月20日 二本の捨て子線

大引け(15時50分)

日経平均 17,163.20 △153.65

 後場寄りから少し買われるも5分足IRTを埋める動きにはならず、売られて一時前場寄り付きを下回るもすぐ反発、と保ち合いを煮詰める動きとなりました。基本的には前引けエントリで予想したレンジでの保ち合いです。MACDのイーブンレベルへ向かう動きから、引けにかけて何らかの動きが出るかとも思ってたんですが、保ち合いのまま引けています。
 日足では上ヒゲ小陽線。昨日後場の分足上昇トレンド確認から、今日寄り付きで上放れて窓を空けたまま一日を終えた動きは日足上昇トレンド確認の動きにも見えます。が、今日後場においても前場の5分足IRTを埋める動きとならなかったことから、短期トレンドの下方転換が確認されます。確かに日足レベルでは上昇トレンドシグナル発生ですが、これに乗り切る前に短期トレンドが下降に転換してしまったようです。
 後場いっぱい使った保ち合いはこの強弱感の対立に寄るものと考えられます。明後日17,250円を超えるか17,100円を割り込む動きとなった場合、その方向への強いトレンドが発生するでしょう。現物30分足と共に今日の日足も捨て子線になるかもしれません。

 強弱感対立する形です。この保ち合いがどちらに振れても不思議はありません。基本的には玉持ち越す場ではなくキャッシュポジションが賢明なんですが、ちょっと打診売り持ち越しました。

前引け(11時50分)

日経平均 17,185.65 △176.10

CME225先物に鞘寄せされる形で寄り付いた今日の前場ですが、さすがに日足雲上限をすぐ上に見た寄り付きから、もう一段高というのは難しいようです。一時吹き上げを見せるものの前引けにかけて寄り付き水準まで押されています。
後場寄りから前引けを上回ってくれば前場高値を超えてくる可能性はありますが、日足雲上限は堅い上値抵抗ラインとなりそうです。後場寄りで前場寄り付きを下回る動きとなれば、ひとまず17,100円水準まで押しを試す動きが予想されます。その水準で反発となれば、日足レベルでの上昇確認となります。

前場途中には30分足捨て子線を出しており、短期的なトレンド転換を示唆しています。もちろん買い玉利確場であって、新規売り場ではありません。先物17,160円利確売りです。
分足レベルでのトレンド転換があった可能性はありますが、分足雲上限付近での反発となれば再び日足雲上限にトライする動きも考えられます。気分的には売り建てたいのですが、ここは我慢で様子見とします。

チャートも見ておきましょう。

2007Y03M20Fh-5M-2


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 12226.17 △115.76
NASDAQ 2394.41 △21.75
CME225 17115 △115
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3780万株、買い3400万株
差し引き380万株の売り越し

NY市場は反発。注目された戻り一巡後は上への動きとなりました。日足レベルでの上昇トレンドが発生した可能性が高く、ひとまずもう一段の戻りを試す動きが予想されます。その場合の戻り目処はダウ12,500ドル・ナスダック2,460ドル水準となります。
CME225先物は17,100円を超えて返ってきており、同水準は現物換算でIRTの窓埋め水準となります。もし同水準での寄り付きから17,300円を超えるような動きになれば一気に日足雲抜けもあり得ますが、現状ではそこまで強いとは思えません。寄り付き高から空けた窓を埋める動きも意識するべきでしょう。
とはいえ、昨日後場寄りの短期上昇トレンド発生シグナルに続く日足レベルでの打ち返しの窓です。今日窓明けたまま引けることができればひとまず日足レベルでの上昇トレンド発生から17,450円水準までの上昇が意識されます。

吹き上がれば利確売りに動こうとは思うのですが、ちょっと目処が見つけにくいですね。とりあえず今日の高値目処を現物17,300円水準においておきます。寄り付き高から下げる動きとなって窓埋めからさらに一段下げる動きとなれば、再び底割れ懸念優勢となります。

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2007年03月19日

3月19日 逆襲の陽線

大引け(16時10分)

日経平均 17,009.55 △265.40

後場小さな下方三角保ち合いを上放れて寄り付き。先週高値を超えた水準では上値重く、16,950円水準で保ち合うものの、後場寄り空けた窓を埋める動きとはならず反発。引けにかけて17,000円を超えています。
日足では包み陽線。引けにおいても先週の保ち合いを上抜けてきており、逆襲の陽線と見えます。まずはIRTの窓埋め水準までの上昇が予想されます。

前引けエントリの時点で、その動きには気づいていたにも関わらず、大事なシグナルを見落としていました。見落としてなければ前引けエントリは少し違ったものになっていましたが、後の祭り。このサイトのポリシーとして後講釈はしないのですが、今日は反省の意味も込めて訂正しておきます。

2007Y03M19D-5M

 その場所は四角で囲んだ場所です。ここは前引けエントリでも触れた部分(というか売り玉LCした部分)です。トレンドラインである基準線を窓空けて超えた後、同水準を試して反発する動きは上昇トレンド発生が予感される動きでした。このエリアで売り玉処分したことは正解でしたが、緑星で買えなかったのは失敗です。予想外の上昇に冷静さを失っていたんでしょうね。
 後場寄り時点でこのことに気づいていれば、小さな下方三角保ち合いを上放れた後場寄りは短期トレンド決定シグナルとなり、追撃買いの急所となったのですが、まだこの時は気づいておらず打診買いどまり。その後揉み合いながら下押ししたにも関わらず、後場寄り水準で反発したのを見て「ん?何かおかしくないか?」というところで気づきました。16,890円追撃買い。引けにかけてもう一段の上昇となり17,000円も超えたことから、ひとまず上窓埋めに向かうと考えて買い玉持ち越しです。

前引け(12時)

日経平均 16,875.86 △131.71

小幅安での寄り付きから上値追い。分足雲ネジレ部分を突破した後一時雲中に入るも再上昇。16,900円水準でのやや弱い保ち合いで前引けとなっています。

前場チャートを見ておきましょう。

2007Y03M19Fh-5M-1

 寄り付き前時点での三角保ち合いトレンドラインはb1,c1でした。この2本のトレンドラインは近い位置にある2本の5分足の高値・安値どうしを結んだものであるため、「やわらかい」トレンドラインとなります。

 寄り付き金曜後場を打ち返す窓を出してb1ラインを下回ってきたため、底割れもある寄り付きと見て売り建て。寄り付き安値として上昇したため、売りナンピンに動くかロスカットに動くかの判断を迫られました。c1ラインがひとまずの高値となって陰線を付けるも、すぐさま陽線で超えてきたことでロスカット決定。もう一度雲上限を試す動きはあると見て16,800円で買い指し、約定しました。その後一時雲上限を割り込むも、基準線で反発して上昇となっています。
 c1ラインがブレークされたことで、三角保ち合いの上値抵抗ラインはc2ラインに変更。基準線からの上昇局面において、これを小窓を持って上放れたため、ここは短期買い場でした。しかしすぐ上にある「より長期の」トレンドラインであるa線が気になって買いに付くことは出来ませんでした。
 16,900円を超えて反落・保ち合いの形となったため、c2ラインはc3ラインへと変更されています。しかし、この短時間にこれほど頻繁に変更されるトレンドラインはトレンドラインとは言えません。一応の目安とはなりますが、先週の保ち合い上値水準であるa線を、より強く意識するべきでしょう。b1からb2ラインへの変更も同様に考えられます。

 今日の前場ではトレンドを決定させる線は出ていません。そのためa線を離れない限りは一度c2ラインを試す動きが予想されます。ちょうど雲上限に沿う形でc2ラインは下落しており、後場これを下値として雲上限で反発の動きとなれば短期上昇トレンドが決定されます。とは言えa線突破までは打診買いの域を出ません。
 
 拾えるときは50円でも自信もって拾いに行けるのに、ダメなときはダメですね。寄り付き下放れた後、上昇トレンド決定線を出さずに上昇してるだけに下値不安が強いというのもあって、どうしても買えません。後場寄り先物16,800円を割れば打診売り、雲上限で反発となれば利確買い戻しからドテンの買いで臨みます。


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 12110.41 ▼49.27
NASDAQ 2372.66 ▼6.04
CME225 16730 △30
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り2770万株、買い2180万株
差し引き590万株の売り越し

NY市場は反落。引き続き戻り高値水準に上値を押さえられた動きですが、次のトレンドを出す動きではありません。様子見スタンス継続から保ち合い放れを待つ日柄です。
CME225先物は大証終値比小幅高での返り。ひとまず16,800円水準での保ち合いも考えられる形です。一時的に16,850円水準までの上昇も考えられますがトレンドラインの突破初押し割り込まずで付き、上下限での保ち合いで向かう戦術で臨みます。

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2007年03月18日

3月第3週(その2)

今週の週末エントリは二本立てになっています。まだご覧になっていない方はその1からご覧下さい。

 さて、今回はこのコメントの前半部分に付いての説明からしていきます。「トレンドは常に短期から長期へと伝搬していきます」というコメントは「当たり前じゃないか?」と思う人も多いと思うのですが、その本質的な意味はあまり理解されていないように思います。
 トレンド決定を意識させるファクターはいくつかあるのですが、その代表的なものに「保ち合い放れ」があります。ある相場がトレンドを決定するためには(保ち合いを経た上での)窓空けが重要な切っ掛けとなります。この時、その窓空けは「より短期の」トレンドから「より長期の」トレンドへと伝搬していきます。つまり「より短期の」チャートにおいて保ち合い放れからトレンド決定のシグナルが出たときは、その次に「より長期の」トレンド決定を意識する必要があります。もちろんこれが同時に起こることもあるのですが、多くの場合その前に「より短期の」トレンド決定が確認されます。
 これは逆も真です。つまり「より短期の」トレンド転換なしに「より長期の」トレンド決定を示すような線(例えばザラバ足での上値抵抗ライン突破など)が出た時は、その保ち合い上抜け(上放れではありません)はダマシとなることは少なくありません。もしダマシでなくその後のトレンド決定に繋がる動きであったとしても、抜けた水準を確認する動きは必ず観測され、これを下回らず反発となったときに初めてトレンドが決定されることとなります。
 2月28日の日足は下放れて寄っています。これは日足ベースでのトレンド転換を決定させる寄り付きにも見えますが、この線の寄り付きだけではトレンド決定の寄りか前日の陰線を受けての下寄り(から窓埋めに動く)かどうかは断言出来ません。しかし2月27日後場に半日足窓が空いています。この窓はhMAの収束後に下放れたものであり「より短期の」トレンド決定の動きと考えられます。このことから2月28日の寄り付きは「より長期の」下落トレンド決定の窓空けと考えられることとなります。

それでは今週の30分足を見てみましょう。

2007Y03M17D-30M-2

 アイランドリバーサルトップから下放れて陰線となった水曜日の値幅(a-a'ボックス)で3日間の保ち合いとなっています。a,a'のどちらかを放れれば「より長期の」日足共々トレンド決定の動きとなるでしょう。
 もう少し短期のトレンドを見てみましょう。金曜後場小窓(赤星3)を空けているため、ここで「より短期の」トレンド決定があった可能性があり(現時点では)b線が下値サポートとして意識されます。b線をサポートとした場合、a-b上方三角保ち合いもしくはa-c三角保ち合いという二つの保ち合いが考えられます。また移動平均線の足並みが乱れており、次にこれをまとめる動きも意識されます。さらに窓は株価を吸引するという原則から赤星1〜3水準での時間調整も考えるべきでしょう。金曜引け時点でのMACDがピークアウトからイーブンレベルで引けていることも忘れてはいけません。

 以上の事柄から導き出される短期的なシナリオはこの3つです。
月曜寄付きでb線を下回ったときは、a'線上で一時反発する可能性もあるものの、MACDの陰転から下げ幅を広げる形で下抜けとなる可能性が高い。
b線を上回る寄り付きとなったときはhMAを収束する動きから赤星2水準での期間調整を行う可能性が高い。その後b-c三角保ち合いを煮詰める動きからどちらかに放れ「より短期の」トレンド決定となる可能性が高い。
寄り付きから強く一気にc線を超える動きとなればa線を頭にした上方三角保ち合いから上放れとなる可能性が高い。

 これでその1から通して「より長期の」トレンド確認から「より短期の」シナリオ作成までの一連の作業が終了したことになります。普段はこの一連の作業を感覚でやってしまうので、せいぜい1時間もあれば終わるんですが…いやぁ書くと長いですね。このエントリが皆さんの相場観を磨く一助となれば嬉しく思います。

 さて、今回の予想は週足でのトレンド確認から始まっています。そのため大前提として「今は長期上昇トレンドにおける押し目局面である」という縛りがあります。実は私はこの前提を少なからず疑っています。現在「より短期の」分足から「それより長期の」日足レベルまでのトレンドが転換しています。もちろん「より長期の」週足レベルでのトレンド転換となるかどうかは現時点では断言出来ず、それ故に「疑っている」レベルではあるのですが。
 その疑いにたどり着く鍵は「普通のチャートと異常なチャート」そしてそれを組み立てる経験則として「トレンドラインの堅さ」を用います。が、今日は長くなったのでこの件に関しては次の機会に譲ります。差し迫った転換期でもなく、もし仮にその疑いが現実のものとなるとしてもまだ先の話です。3月第4週は4日立ち会いで、水曜日に休みがあるので、早ければその辺で書ければ良いなぁと思っています。

投稿者 ronjin : 19:42 | コメント (0) | トラックバック

3月第3週(その1)

月曜寄付き 17,312円
高値    17,325円
安値    16,628円
金曜引け値 16,744円

月曜寄付き日足雲下限で始まった一週間でした。結局週足寄り付き天井からアイランドリバーサルトップ(IRT)を形成して下落。雲下限では反発するもIRTの窓を埋める動きにはならず、再び雲下限を試す動きとなりました。
雲下限でのダブルボトムともとれる形となった一週間でしたが、これをもって底入れ・反発となるでしょうか?来週の見通しに行ってみましょう。

3月第4週予想
予想上限 17,150円
予想レンジ 16,600円〜16,950円
予想下限 16,100円

 先日のコメントで「短期を無視した長期のテクニカル分析は意味をなさず、また長期のトレンドを無視した短期テクニカル分析は意味をなしません」ということを書いたので、今日はその辺を踏まえて書いてみます。その前にまず、私がイメージするトレンド(ライン)というものについて書いておきます。イメージを伝えるのは難しいので「何言ってんだ?」と思われる方もおられるかもしれませんが、その時はコメント欄でもメールでもいいので質問して下さい。

 トレンドラインとは風の吹き出し口です。その風はトレンドラインから離れれば離れるほど弱くなるため、その中間地点での株価の動きは「より短期の」トレンドに強く支配されます。しかし通常は「より長期の」トレンドラインは「より短期の」トレンドラインよりも強い風が吹き出しています。そのため「より長期の」トレンドラインは下値支持線や上値抵抗線、押し・戻しの目処として意識される水準となります。
 また経験的に「より短期の」テクニカルシグナルが「より長期の」トレンドをフォローしている時、そのシグナルのダマシの確率は低く、アゲンストの時のダマシの確率は高いと思っています。
 誰にでも見ることができる一つのトレンドラインは一目均衡表の雲です。雲は下値支持線・上値抵抗線として驚くほど正確に機能します。今週の動きはまさにこの動きでしたね。また一目均衡表では雲とともに基準線がトレンドラインとして機能することが知られています。
 もちろん雲や基準線だけがトレンドラインではありません。本当に使えるトレンドラインを見つけることはテクニカル分析の精度を上げる上で欠かせない作業です。というよりもテクニカル分析のキモだと言っても過言ではありません。
 自分の中で確固たるトレンドラインを持っていれば(たとえそのトレンドラインが間違っていたとしても)おそらくその人は、相場から撤退しなければならないほど負けることはないでしょう。もし正しいトレンドラインを自信を持って使えれば、間違いなくその人は相場の勝ち組になります。

 前置きが長くなりましたが、私はこのイメージに基づいてテクニカル分析を行っており、その順番は常に長期の分析から短期の分析へと時間を狭めて考えています。「より長期の」トレンドラインを意識しつつ「より短期の」トレンドを見極める作業ということになります。それでは「より長期の」チャートである週足を見てみましょう。

2007Y03M3W-1

 使用しているトレンドラインは先週のチャートと同じ物です。現時点では変更の必要はありません。週足から読み取れることも先週と同じですね。ただ一つ問題なのは、

その突っ込みが一回で終わることは稀であり、多くの場合は二番底を試す動きになります。その二回目の底が前回の安値を下回らず反発となった時、本格的なトレンド転換と判断されます。

と書いた部分です。まず二番底を試したことは間違いありません。ひとまず二回目の底が前回の安値を下回らなかったようにも見えます。じゃぁ反発したのか?というとまだ反発とは言えません。なぜなら週足ベースで反発を確認するためには17,200円水準を超えてくる必要があるからです。もっとも、それ以前にこのチャートは下げ止まってもいないですね。

現時点でこの週足チャートから読み取れることは、以下の四点です。
長期上昇トレンドの押し目局面であること。
前週の下ヒゲ陽線を包む陰線は最後の抱き線には見えず、強い先安感が漂っていること。
直近は遅行線のD線タッチが予想されること。
その週における突っ込みはD'線水準まであり得ること。

 次に週足チャートに比べれば「より短期の」日足チャートを見てみましょう。

2007Y03M17D

 四角1は先週金曜日から今週火曜日にかけての動きです。雲上限を天井、月曜日足を宵の明星として反落の動きとなっています。翌日下放れて前三日足をアイランドリバーサルトップとしており、四角2程度の底打ち感では反発とは言い切れません。
 スイング取り引きであれば赤星で売り、ザラ場上昇によるIRT窓埋め水準までの売り上がり、雲下限割れで追撃売りとなります。ただし、もし水曜寄り付き水準に窓を空けて上昇した場合、打ち返しの窓となるため売り玉処分からスイングニュートラルスタンスとなります。
 次に楕円で囲んだ部分を見て下さい。遅行線が右下値を切り上げたダブルボトムの形になっており、金曜引け値(黒星)で雲上限を割り込まなかったことから、底打ち反転の可能性がないわけではありません。可能性としては雲の上下限に包まれながら急落時の窓下限までの上昇も考えられます。

 現時点でこの日足チャートから読み取れる短期的なシナリオは、以下の三種類です。
ダブルボトムから大底確認・反発から上値追いかもしれない。
反発からひとまず戻ったとしてもIRT窓上限に押さえられて反落するかもしれない。
アイランドリバーサルトップからの下落であるため雲下限はサポートラインとならないかもしれない。

ということです。これを上の週足チャートでの予想と組み合わせてみると以下のような予想になります。

 週足ベースでの底入れ感には今ひとつであり、日柄においても十分調整したとは言えないことから、直近戻ったとしてもIRT窓上限が上限として意識されます。IRTからの下落は非常に弱く、また週足が前週の下ヒゲ陽線を包む陰線となったため、強い先安感が漂っています。そのため現時点で底値として機能している雲下限も盤石ではなく、週中にはD'線16,100円水準までの下落も想定されます。ただ、その場合も週末にかけて週足遅行線D線ライン16,600円までの戻りとなる可能性が高いと考えられます。

 ザックリ言えばこんな感じでしょうか。上記の分析から導き出される最もシンプルなポジショニングは雲下限〜IRT窓下限をレンジとしたボックス取り引きからレンジブレークに付いていくという方法です。

 次に考えるのは30分足を使った、月曜寄付きから前場にかけての短期的なポジショニングについての考察となります。…が、長くなったので今日はこの辺で。今週の週末エントリは二本立てになります。

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2007年03月16日

3月16日 波高き線

大引け(16時50分)

日経平均 16,744.15 ▼116.24

 前引け時点での想定高値16,750円を上回る寄り付きから上昇、5分足雲上抜け過程では一時保ち合うも16,800円を底にした保ち合いからもう一段高。昨日高値に迫る水準までの上昇となりました。しかし同水準を超えて上値追いの動きとはならず、16,900円水準での保ち合いから下抜け。引けにかけては分足雲下限水準での動きとなっています。
 日足では十字小陰線、レンジいっぱいにヒゲを広げた豪快な線となっています。波高き線は天底の兆し、16,800円水準での保ち合いから次のトレンドが決定される可能性が出てきました。現時点では引き続き短期トレンドレス(ほんの少し上向き)な状態です。

今日は絶好のデイトレ日和となりました。いくつかポイントとなった場所があるので、その時私がどう思ってどうポジションを取ったかとともに図解しておきます。一日の中でこのような動きになることはあまりなく、どちらかと言えば日足のような5分足となったため、以下のようなポジショニングはデイトレに限らずスイングにも応用出来るのではないでしょうか。

2007Y03M16D-5M
赤が売り、緑が買いです。

 売り1. 前場雲下限水準での寄り付きとなったため、一旦雲上限までの戻りはあるかもしれないとは思ったんですが、昨日の日足を下回る寄り付きだったこともあり、まずは成り行き売り。その後もし雲上限までの上昇となれば、同水準で売りナンピンからゼロロスカット(半押しでの売り玉解消)へと動きました。
結局空けた窓を埋めることなく雲下限水準での保ち合いから下抜け。ここは追撃売りの急所だったんですが、残念ながら10円欲張って空振り。逃げる株価は追いかけるなってことで諦めました。
 買い1. 寄り付き前から下値の目処としていた16,680円を下回った水準から反発の動きとなり、MACDも陽転したため、売り玉手仕舞に動きました。先物は現物ほど戻り強くなく、先物16,600円での買い戻しが出来たのはラッキーでした。

 買い2. 後場寄りから、前引け時点で上値目処としていた16,750円を上回ってきたため、スタンスはニュートラルに変更。寄り付きすぐの押しで前引け水準まで下がることなく後場寄りを超えたことから買いスタンスへ。先物16,700円買い。
 売り2. もっともこの買いは腰の据わったものではなく、あくまでも超短期の値幅取りです。5分足雲下限を頭に保ち合う動きとなったため、先物16,750円で売りとなりました。

 買い3. その後雲に押さえられながらも底堅く、16,800円を底に保ち合った後上抜けの動きとなりました。この時は「こりゃぁ本格的な上昇局面に移行するかもな」と思ったものです。ともあれ先物16,800円買い。
 売り3. 昨日・一昨日の高値水準で保ち合ったため、一旦利確。先物16,850円での売りです。セオリー通りですね。この時点では引き続き軸足はやや買いスタンスに置いています。

 売り4. その後三角保ち合いの様相を呈します。この時点では一旦押されながら、引けにかけては高値に張り付いて終わるんじゃないかと思っていました。ところが予想に反して下抜け。今見るとあと20円は高く売れたんですが、予想外の動きに戸惑った風が見て取れます。先物16,790円売りとなりました。
 買い4. 後場行って来いの大きな動きとなったため、(このチャートでは分かりませんが)hMAの足並みが大きく乱れています。この動きは次にhMAをまとめる動きに繋がることが多く、今の形からは16,800円水準でのまとまりが予想されます(30分足に2,4,6hMAを表示して見てみて下さい)。
現水準はそれを下回っているため(より長いトレンド的には先安感は強いものの)月曜寄付きにかけて持ち越せる程自信はありません。引け際16,700円での買い戻しとなっています。

今日は明確なトレンドのない中、売り買い交錯した動きとなったため、短期の値幅取りに適したザラ場となりました。しかし結局、より長期のトレンドには何の影響も与えず、相場が疲労しただけに見えますね。私も疲れました(笑)

前引け(11時20分)

日経平均 16,704.93 ▼155.46

 分足雲下限での寄り付きから暫く戻りを試すものの16,800円水準(というより先物16,750円)に頭を抑えられる形で下抜け。寄り付き前時点で下値の目処としていた16,680円を一時割り込む動きとなりました。16,650円を割り込む水準では反発し、前引けにかけて16,700円水準での保ち合いとなっています。
 昨日高値は一昨日高値を超えており、また今日前場安値は一昨日安値を上回っていることから、短期的には弱いながらも上昇トレンドにおける保ち合いとなっています。ただ、より大きなトレンドは強い下げトレンドとなっており、短期トレンドはこれにアゲンストです。こういう時の短期上昇トレンドはさほど当てになりません。つまり戦術的に前場安値水準は利確買い戻しの場であっても新規買い建ての場とはなりません。
 日足ベースでの下値抵抗ラインでの反発となった前場ですが、急落時から数えて3回目の底値目処到達となります。今日後場反発となって昨日の陽線に並びかける引けとなれば大底から反発の兆しとなりますが、もし前場安値を下回ることとなれば日足雲下限は既に下値抵抗ラインとはならない可能性が高いと考えられます。
 後場高値目処16,750円、これを超えてくれば16,850円を超えて日足並び陽線となる可能性もあります。もし前場安値を下回ることとなれば16,550円まで。これを下回る突っ込みは引けにかけて戻す可能性が高いと考えられます。

 寄り付き成り売り、先物16,700円割れの16,700円指し売り成らず。速い下落でした。寄り付き前に下値目処としていた16,680円を割り込んだ水準から反発の動きとなったため16,600円買い戻し。キャッシュポジションです。
後場現物16,750円水準での保ち合い、先物の16,600円割れで再び売りに回ります。スタンスは売り継続です。


寄り付き前(8時30分)

NYダウ 12159.68 △26.28
NASDAQ 2378.70 △6.96
CME225 16835 △35
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3280万株、買い2920万株
差し引き360万株の売り越し

NY市場は続伸ですが、節目ダウ12,200ドル・ナスダック2,380ポイント水準を明確に超えることは出来ませんでした(ナスダックはザラ場で一時超えています)。下げ三法への動きとなる可能性も引き続き高く、いまだ買える形とはなってません。今晩上記節目を超えることがあれば、まずは前々日の大陰線の上値を目指した動きとなり、続伸への期待は高まります。
CME225先物は小幅高での返り。現物寄り付き16,870円が一つの節目となります。これを超えて寄り付くなら分足雲上限を下値サポートとして16,900円を超える水準までの上昇が考えられます。もし昨日高値を超えたとしても17,000円水準には多くの高値抵抗帯ラインが存在するため、これを一気に突き抜けることは難しそうです。
16,870円を下回って寄り付くこととなれば分足雲下限16,780円がひとまずの下値抵抗ラインとなります。そこを下抜けてくれば一昨日の引け値16,680円が次の目処となります。
いずれにしても現状はトレンドレスな状況です。より短期の値幅を拾う目的以外では様子見が賢明ではないでしょうか。

寄り付き16,870円を下回れば先物16,830円売り。上回ってくれば様子を見ながらとなりますが16,850円〜16,870円水準での売りを考えています。現物17,000円を明確に上回る動きとなれば売り玉手じまいます。

8時55分追記
先物気配が下がっていますね。上値追いは難しいかもしれません。ひとまず寄り付き打診売りから16,820円まで売り上がってみます。

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2007年03月15日

3月15日 はらみ陽線(陰線の後)

大引け(16時00分)

日経平均 16,860.39 △183.50

後場小安く始まった後上値追い。昨日寄り付きを超える場面もあったものの反落。戻りを試しながら値を切り下げ、引けにかけて5分足雲中に入っています。日足でははらみ陽線(陰線の後)となっており、大底確認・反発の線の可能性もあります。明日16,870円を上回る寄り付きから16,860円を割り込まず反発となれば、昨日空けた窓を埋める動きから上昇トレンドへ移行する可能性が出てきました。
ざっくり言ってしまえば方向感のない展開です。ごく短時間での水準調整から保ち合いを繰り返しており、今日の上昇もトレンドを作る動きとはなりませんでした。日足の形からは反発示唆ですが、買い出動は明日の寄り付きを見てからでいいのではないでしょうか。

後場寄り小安くその後上昇に転じた局面で、先物は16,870円を頭に2本線が並んでいます。同水準は現物換算で窓下限水準であったことから、ここを天井と見て16,870円売り指し。これを超えれば窓埋めの動きと考えたため、LC水準は16,880円トリガーの16,870円買いに決定。約定後その足で16,880円となったため速攻買い指し、約定となりました。結果16,880円が天井となってしまいました…
手数料だけは取り返してやろうと次の売り場を探してたところ、16,840円割れの16,850円売り16,790円買い戻しで事無きを得ました。反発局面の初押しとも考えられる引け味だったため売り玉持ち越しは出来ませんでした。
明日は16,700円〜16,900円での保ち合いとなる可能性もあり、上放れから一気に窓を埋める動きも考えられます。今日の日足で中寄りからはらみ陽線引けとなったことから、昨日までの強い下落懸念はひとまず後退しています。

前引け(11時30分)

日経平均 16,918.84 △241.95

16,800円水準での寄り付きから保ち合いの動き。下抜けの動きをダマシとして反発、前引けにかけては5分足雲上限も超えて16,900円を底とした保ち合いで引けています。昨日寄り付きまで後一歩というところまで戻してますね。
ちょうど昨日の前場と逆の動きになりました。つまり実線は上寄りから保ち合い・5分足OSCIは寄り付き上方乖離からイーブンレベルへの動きです。考え方としては同じです。値幅ではなく時間によって調整が行われたということになり、調整一巡(OSCIのイーブンレベル到達)後の動きが重要となります。
今日はちょっとダマシが入っていますが、セオリー通りに対応した場合は引っかからないダマシですね。この時の下方ブレークラインは先物16,720円です。9時40分頃これを割り込んでいますが、すぐ後の戻り局面で同水準を上回ってきています。これは保ち合いの幅を広げたか、上昇へと動く前兆です。そのまま16,780円を超えたことから目先上値追いが確定していますね。
後場寄り小高く16,930円水準での寄り付きから昨日の窓を埋める動きとなれば17,000円までの上昇、同水準での寄り付きにも関わらず上値を追う展開とならない時は16,800円からひょっとしたら16,700円水準までの下落も考えられます。

そんなわけでダマシ下落の後の16,750円でLC買い戻しです。昨日空けた窓を埋めるのか、それとも窓下限水準が目先天井になるのかに注目しています。現時点では後場のポジションは決めれません。様子見の後場となるかもしれません。


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 12133.40 △57.44
NASDAQ 2371.74 △21.17
CME225 16735 △185
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3660万株、買い1770万株
差し引き1890万株の売り越し

NY市場は反発。ダウは一時12,000ドルを割り込む場面もありましたが、後半戻して前日比プラス引けとなっています。ダウ・ナスダック共に突っ込み警戒感からの戻しであり、本格的な反発局面に向かうとは言い切れません。明日にかけて続伸しても、ダウ12,090ドルを割り込まず12,200ドル・ナスダック2,335ポイントを割り込まず2,380ポイントを超えてこないようなら下げ三法から反落、下値探りの展開も予想されます。一時的とはいえ前回安値を割り込んだことから今朝の安値を基準とした二番底を試す動きは意識されます。
CME225先物終値は大証終値比で200円近い上昇となっています。先物16,735円は現物換算で16,780円水準でしょうか。同水準は5分足雲中であり、昨日出来高が多かった水準でもあります。現物16,800円を基準とした保ち合いも予想されますが、寄り付きからこれを底値とする動きとなれば17,000円水準で引ける可能性もあります。そうなれば昨日の線との組み合わせは下放れたすきとなり、売りの急所となります。逆に同水準を天井、雲下限を底値として保ち合う動きとなれば陰の陰はらみとなって、底値確認となるかもしれません。

NYは続落の動きを予想していたため、CME225先物の16,700円超えでの返りは実は予想外です。とりあえず寄り一確認ですが、現物16,800円を下回る寄り付きから16,800円を超える動きとなれば一旦LC買い戻し、予想外のことがあった時はひとまず撤退に軸足を置きます。

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2007年03月14日

3月14日 雲下限到達

大引け(16時10分)

日経平均 16,676.89 ▼501.95

 後場小安く寄り付いた後、一旦戻りを試す動き。5分足基準線に頭押さえられて16,700円水準での保ち合いから下抜け16,630円水準まで。その水準は日足雲下限水準であったことから一気に割り込む動きとはなりませんでした。現物は引けにかけて底値反発を見越した買いが入っていますが、現物引け後の大証先物は売られ、今日の安値で引けています。
 ひとまず底値到達といったところですが、これをもって二番底確認かどうかは分からなくなりました。ここで問題になるのは今日空けた窓です。日足雲下限への到達が、一昨日から戻りを試しつつ陰線を連ねての到達であれば、高い確率でダブルボトムから反発局面への移行が予想されたのですが、一昨日・昨日と高値保ち合いから宵の明星と天井示唆線を付けて、今日大きく下放れした寄り付きからの到達ではそうは言いきれません。
 寄り付き下放れから買い気乏しく続落した動きは相当弱いです。にもかかわらず今日の動きからは投げが出切ったとは言えません。多くの投資家が雲下限を底値と見て、売るのを我慢してるように見えます。もしこれが窓空けではなく、昨日引け水準からのザラ場下落であれば、目の前での下げに狼狽した買い方が投げたのでしょうが、大きく下放れたために逃げ場を失ったように感じます。
 もし明日(特ににザラ場で)今日の安値を下回ることとなれば、そういった買い方の心の支えであった日足雲を割り込むことになります。その時は投げ加速から底値圏での大陰線となって大底となるかもしれません。その後金曜日にかけて16,550円水準まで戻せば、週足終値ベースでの下値抵抗ライン到達となり、大きな上昇トレンドにおける押し目終了となる可能性が出てきます。このシナリオとなった場合、より大きな上昇トレンド継続のために明日許容出来るザラ場安値は16,130円、引け値で16,290円水準となります。

後場下寄りから反発の動きとなったため、今ひとつ下げ切ってないなとは思ったものの16,630円利確買い戻し。その後先物16,650円水準での保ち合いから下抜けた後の戻り16,610円での打診売り、持ち越しです。
もしここが底値で明日反発となったとしても、現物寄り付き16,950円を超えない限り16,700円水準までの押しが想定されるため、(昨日までの下値目処での引けではありますが)売り持ち越しとなりました。
前引けエントリで触れた30分足MACDは引けにかけてイーブンレベルまで戻ってきています。明日現物寄付きで16,720円を超えればLC買い戻し、突っ込めば(最大で)16,150円水準での利確買い戻しを予定しています。

前引け(11時40分)

日経平均 16,666.80 ▼512.04

17,000円を下回る寄り付きから、いいところなく続落の動き。3月8日安値を下回って、日足雲下限まで後一歩というところまで落ちています。ここまで落ちればまずは雲下限を試す動きとなりそうですが、そこで反発となったとしても16,900円を上回ってくるのは難しそうです。
昨日質問があったので、今日の前場を分足MACDを使って解説しておきます。昨日のコメントで30分足に対してMACDを使ってると書いたんですが、ウソでした。5分足にも使ってました。私は分析に一目均衡表を使うので、移動平均線の代わりにMACDを使っています。MACDは足の終値ベースで計算されるため、一目均衡表の遅行線と組み合わせて使うのがコツです。

まずは5分足チャートから見てみましょう。

2007Y03M14D-5M-2

このチャートの注目点は、ボトムアウトからイーブンレベルへと戻るOSCIに対して、遅行線が右肩下がりになっているところです。買い手不在のまま、降りてくる移動平均線に上値を押さえ込まれて続落している状況が見て取れます。図の星印のところが売りの急所となっています。切り上がってきたOSCIがプラス領域に転じる直前に実線が下抜けているため、シグナルに押さえ込まれて下げ足を広げる展開が予想された瞬間です。
ただ実際はOSCIはプラスに転じ、少し上昇しています。値を切り下げながらOSCIがプラス領域で上昇することは稀なのでちょっと不思議なんですが、おそらく寄り付きから急ピッチでの下げとなったためではないかと考えています。

次に30分足チャートを見てみましょう。

2007Y03M14D-30M-1

こっちのチャートは移動平均線が表示されています。hMAが収束と乖離を繰り返していることが確認されますね。これを使って保ち合い放れを確認したり戻り目処を見積もったりします。
今回はMACDに焦点を当てて見てみましょう。OSCIがボトムアウトから上昇してることが見て取れます。この水準でボトムアウトすれば、ひとまずイーブンレベルへの動きが予想されます。ただし、イーブンレベルへの動きが株価の上昇に直結しないことは上の例からも明らかです。前引け際に5日前の安値を下回ったこともあり、この水準が上値抵抗ラインとなる可能性もあります。後場から明日前場にかけてOSCIのマイナス乖離を縮小しながら、現水準を維持する可能性も低くありません。

前引け際に5分足MACDのOSCIは反発していることから、後場寄り5分足転換線を上回る寄り付きとなれば、5分足・30分足トレンドは(MACDを基準にすれば)共に上昇トレンドとなり、5分足OSCIはマイナスに転じることなく二番天井に向かう可能性が出てきます。しかしながら、より大きなトレンドは明らかに下げトレンドであり、上昇したとしても雲下限16,900円水準が精一杯だと考えられます。

前場買い戻し場なく追撃売りの展開でした。上図5分足で星を付けたところの直前、先物17,750円で追撃売りです。後場5分足転換線を上回る寄り付き、日足雲下限での反発の動きとなれば利確買い戻しに動きます。


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 12075.96 ▼242.66
NASDAQ 2350.57 ▼51.72
CME225 16790 ▼340
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3910万株、買い2170万株
差し引き1740万株の売り越し

NY市場は大幅反落。寄り付きから弱く、保ち合いを下抜けてからはいいところなくズルズル下げています。日本市場同様フィボナッチ38.2%戻しの戻り一巡局面からの下落となったわけですが、ちょっと下げ過ぎです。投げが出切って2番底形成となったのか、更なる下値探りの動きとなるのか現時点では断言出来ません。
CME225先物もNY市場の動きにつられて大幅下落での返りとなっています。現物寄り付き17,100円を下回ることはほぼ間違いなく、同水準を下回った寄り付きとなれば過去三日分の日足はアイランドリバーストップ(IRT)となります。2月28日からの下落もIRTからの下落であり、直近二回目のIRTとなれば下値は雲下限にとどまらない可能性もあります。

現在の大証先物気配は16,760円となっています。現物換算では16,800円どころでしょうか。先物が現水準で寄り付けば現物寄り付きは17,000円を割り込むことも考えられますね。IRTとなった場合、直近の上昇シグナル(3月9日上放れ小陰線)はキャンセルされます(3月5日-8日の安値を結んだ下値抵抗ラインが消滅します)。
雲下限16,630円水準が底値として機能するかどうか、今日の寄り付きからの突っ込みでここを下回ることなく反発の動きとなれば一旦売り玉利確買い戻しに動きます。その後戻したとしても戻り売りに押される可能性が高く、上昇が止まればすぐさま売りに回ります。

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2007年03月13日

3月13日 宵の明星

大引け(16時30分)

日経平均 17,178.84 ▼113.55

後場小高く寄り付いたものの、上値を追うことなく下落の動き。17,200円を割り込む水準では反発。短期ダブルボトム形成後、一時ネックラインを超えるもすぐさま反落となり、下げ幅を広げる展開から安値更新。17,150円水準からは少し戻して引けています。日足では下寄り引けの陰線、昨日の下ヒゲ小陰線を宵の明星とする動きとなりました。日足MACDはイーブンレベル、明日はトレンドを決定する寄り付きとなりそうです。
急戻しの動きから反落となったため17,250円水準にシコリ玉を残す結果となりました。暫くはここが見えない上値抵抗ラインとなるかもしれません。

短期ダブルボトムからダウントレンドの上値抵抗ラインを突破したのを確認して、押し17,160円で買い戻し。吹き上げ後超えたネックラインを割り込んだ保ち合いとなったことから売り場待ち。保ち合いから下抜けた17,150円打診売り建て、持ち越しです。
大証先物の分足MACDはボトムアウトからイーブンレベルへあと一歩というところです。明日寄り付きから17,150円水準までの戻りはあるかもしれませんが、同水準は分足基準線や雲下限水準となることから戻り売り水準だと考えています。

前引け(11時40分)

日経平均 17,233.78 ▼58.61

寄り付き小安く、分足雲中での寄り付きから一旦雲下限を試す動き。雲下限を割り込まず反発から雲抜けも17,300円水準では上値重く反落。揉み合いながら下げ足を広げ、分足雲を割り込んで引けています。hMAはピークアウトしており、後場寄り戻ったとしても17,260円水準が次の上値抵抗ラインとなります。
昨日から続く17,200円〜17,300円での保ち合い下限から少し反発した水準での前引けとなっています。後場寄りから17,260円を超えることなく17,200円を割り込む動きとなれば短期ブレークダウンとなります。

寄り付き前に先物気配が急速に切り下がったため少し迷ったんですが、スタンスは売りだったこともあり寄り付き売り。同時に17,250円・17,280円で売り指し。一時先物17,250円まであったんですが残念ながら約定せず。
10時過ぎ17,180円からの戻り17,200円売り。ただこれはギャンブルであり、セオリーとしてはその後の17,170円タッチでの17,180円売りとなります。
後場現物17,260円オーバー、17,100円突っ込みでは買い戻します。


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 12318.62 △42.30
NASDAQ 2402.29 △14.74
CME225 17290 △10
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3090万株、買い2890万株
差し引き200万株の売り越し

NY市場は上昇。ダウは高値安値ともに切り上げる陽線、ナスダックは下放れた寄り付きからの差し込み線となっています。日本市場同様戻り水準での動きとなっており、ここを上抜けてこれるかどうかに注目されます。今週SQを迎えるNY市場だけに週後半にかけて波乱の動きも想定されます。
CME225先物は昨日の大証終値水準での返りとなっています。同水準は現物換算で雲上限近辺となっており、寄り付きでこれを超えてくることとなれば短期的には強い動きが予想されます。その後の押しで雲上限を割り込まなければ5日までの突っ込みで調整は終了したと考えられます。現物雲上限を割り込んだ寄り付きとなれば引き続き同水準が上値抵抗ラインとして意識されることとなります。
日足雲上限を割り込んだ寄り付きとなれば、5分足一目均衡表での分足雲上限を意識した動きが予想されます。17,250円水準を底に反発の動きとなればザラ場日足雲上限突破も視野に入ってきます。

寄り付き日足雲上限を超えるかどうかでポジションを決定します。基本的には調整不十分と思っており、超えて買いポジションとなった場合でも軸足は売りに置いて、下げる動きにはセンシティブに対応したいと思っています。

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2007年03月12日

3月12日 高値保ち合い

大引け(17時50分)

日経平均 17,292.39 △128.35

後場寄りから一時下値を伺う動き。分足雲上限も割り込んで一時雲下限までの下落となりました。同水準で保ち合った後反発。引けにかけて再び雲上限を突破して引けています。現物引け後の大証先物はもう一段買われています。
日足では上寄り引けの下ヒゲ陰線。下ヒゲで今朝空けた窓を埋めて反発した動きは強く、先高感は強いと言えます。今ひとつ買い切れない形ですが、日足雲上限が明確な上値抵抗ラインとなっているため、明日寄付きでこれを超えてくるようならもう一段の上昇も考えられます。その場合の次の上値目処は17,500円、押しの目処は突破した日足雲上限水準となります。

分足雲下限からの反発局面、先物17,200円でLC買い戻し、キャッシュポジションです。強いんですが、やはり調整不十分の感が否めません。先週の二空埋めに続いて、日足雲上限到達と共にMACD(5,20,9)もボトムアウトからイーブンレベルへまで後一歩というところまできています。
明日続伸となれば、雲上限突破とともにMACDの好転となる可能性も高く、そうなれば急落時の窓下限までの上昇は視野に入ってきます。反落となれば下向きのシグナルに跳ね返された形となり、二番底を試す動きとなります。テクニカル的に素直なのは後者ですが、どうなるか現時点では予断を許しません。

前引け(11時40分)

日経平均 17,299.48 △135.44

寄り付きから17,300円水準での保ち合いとなっています。金曜日のhMAの収束からの上放れ、またMSQの清算値17,290円を上回る寄り付きとなったにもかかわらず、上値追いとならなかったことから日足雲上限の上値抵抗ラインが相当強いと考えられます。
後場も引き続き日足雲上限の重さが意識されるようなら、ひとまず今日空けた窓を埋める動きから金曜日の窓埋め水準17,100円までの下落も視野に入ってきます。雲上限を上抜けした場合の次の高値目処は17,420円となります。

寄り付き予想以上に高く雲上限付近での寄り付きとなったことから、ひとまず買い戻しは中止。かといって売りナンピンに動くにも動きづらく、様子見の前場となりました。
戻り一巡の動きからもう一段の上放れはかなり強い動きですが、前場を見る限りそれ以上に雲上限は堅そうです。先高感は高いものの積極的に買い転換ともいきません。
後場雲上限を超える動きとなればLC買い戻しからドテンの買い建て、目標価格17,400円。前場高値を超えず保ち合いから反落の動きとなれば売り増しを予定しています。いずれにしても今日中に一回キャッシュポジションに戻したいところではありますね。


寄り付き前
(8時40分)

NYダウ 12276.32 △15.62
NASDAQ 2387.55 ▼0.18
CME225 17200 △90
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3070万株、買い2390万株
差し引き680万株の売り越し

NY市場はまちまち。ダウ・ナスダック共に直近高値・安値から導き出されたフィボナッチ38.2%戻り水準(3月9日寄り付き前)からの下落となっています。金曜日の日本市場と同様、戻り高値を意識した動きです。ここからさらに上抜けるのか、それとも二番底を試す動きとなるのかは現時点では断言出来ません。

CME225先物は17,200円の戻りとなっています。現時点での高値安値目処は17,210円〜16,960円となります。現物寄り付き17,210円を超えてくれば日足雲上限も超えて17,400円水準までの吹き上げも意識されます。

現物寄り付き17,210円を超えればLC買い戻し。雲上限との関わりを見て次の一手を考えます。

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2007年03月11日

3月第2週

月曜寄付き 16,992円
高値    17,246円
安値    16,532円
金曜引け値 17,164円

月曜寄付きランニングギャップで始まった一週間でした。一時16,500円水準まで下げたものの、やはり週足ランニングギャップは発生せず、週末にかけて窓を埋める動きとなりました。
週足では下寄り引けの下ヒゲ陽線。底値反発にも見えますが、ひとまず突っ込みから戻り一巡の動きであり、これをもって上昇確定とは言えません。

来週の見通しの前に、ウチにリンクしてもらってるマネポケさん経由で知った株・個人投資家の喫茶店というサイトを紹介しておきます。
このサイトは質の高い情報が分かりやすい図と文章で説明されており、書き手の非常に高い相場観が感じられます。私よりずっと長く相場とも接しておられ、その経験から発信されるエッセンスはとても勉強になります。ご覧になったことがなければ是非御一読をお勧めします。テクニカル分析入門に書かれている個人的定義に関してはまさに同感であり、以下の一文はテクニカル分析を考えるときの全ての基本であると思います。

過去の株価というのは個々の人間がとった投資行動の結果であり、人間心理が凝縮されたものと言える。特に市場の均衡状態が破られる時、人間がとる行動と言うのは常に一貫していている。

これは狭義にはテクニカル分析上重要なシグナルである保ち合い放れに関わる一文でもありますが、広義にはテクニカル分析全体の考え方、及びそれを基準とした投資(投機)技術の礎となるものです。私もいつか、これくらいの短い文章で、強く読み手に伝わる一文を書きたいものです。

それでは来週の見通しにいってみましょう。

3月第3週予想
予想上限 17,400円
予想レンジ 16,950円〜17,350円
予想下限 16,630円

まず最初にここ数ヶ月のチャートから、トレンドの転換点となった部分を見てみましょう。

2007Y03M11D

上のチャートにおいて四角で囲んだ部分がテクニカル転換点となった部分です。最後の一個はまだそれが転換点となるかどうかは分かりませんが、特徴的なシグナルの前兆となる可能性があるため記しておきます。
 四角1.は年末から上昇してきてもうそろそろ天井じゃないかなと思ったときに出たシグナルです。5,10,20dMAという3本の移動平均線を割り込んだ水準で出た並び陰線は、非常に強い先安感を感じさせる形です。翌日下放れすれば大幅安も考えられた線でしたが、予想に反して上寄りから上抜け→翌日も続伸となりました。翌2月14日(星1)、直近の高値を超えた寄り付きから陽線引けしたことから、この相場はもう一段の上昇が確定したといえます。またこのとき、dMAの収束から上放れとなったことも上昇加速のポイントとなりました。
並び陰線から上抜け上放れという動きはテクニカル的に異常な動きです。テクニカル的に異常な動きがあった場合、短期的には非常に強いトレンドを示しますが、その反動が大きくなる可能性が高まります。
 それが具現化したのが四角2.から後の動きです。四角1.の後18,000円を頭にした保ち合いから上放れとなったものの、波高き線(日足では分かりにくいですが)から上寄り引けの十字線→包み陰線と天井示唆線となっています。去年11月末から始まった上昇局面において包み陰線は必ずしも的確な天井示唆線とはなりませんでしたが、この日は前場hMAの収束から後場窓空けての下落という形となり、今までとは違う雰囲気が漂っていました。翌2月28日(星2)からの下落は皆さんの記憶にも新しいことですね。
 そして四角3.です。これは現在進行形の転換点(?)です。このチャートだけでは分かりませんが、この窓は週足ランニングギャップであり、週末にかけて戻して引けています。ひとまず戻り一巡の動きであり、この後さらに上値を追うか、再び下落に転じ二番底を試すかは現時点では断言出来ません。
ただ遅行線が基準線に接近しており(赤丸部分)、翌寄り付き(3月12日)でこれを超えてこないと、同水準が目先上値抵抗ラインとして機能する可能性が高まります。それを超えたとしても日足雲上限や日足基準線・転換線、25dMAなど上値抵抗ラインが目白押しです。ここまでの下落となった以上あっさり回復とはいかない気がします。もう一回は下値支持線であるB線を試す動きがあるのではないでしょうか。

とはいえ、日足からでは今ひとつどっちに振れるか分かりにくいため週足も見ておきましょう。

2007Y03M02W-1

 このチャートでの注目ポイントはα点です。これは先週の安値を遅行線の該当ポイントに記したものです。D線は去年6月の大底から続く週足引け値ベースでの上昇トレンド下値抵抗ラインです。先週の安値においてもこれを下回ることなく反発となった動きは(強いとも取れるのですがそれ以上に)調整不十分と取れる形です。
今回のような下落となった場合、その突っ込みが一回で終わることは稀であり、多くの場合は二番底を試す動きになります。その二回目の底が前回の安値を下回らず反発となった時、本格的なトレンド転換と判断されます。
今回は一度目の突っ込みで遅行線がD線を試したものの反発しており、少なくとももう一回D線を試す動きが予想されます。その水準は今後2〜4週間に16,500円〜16,700円(要は遅行線=D線となるポイント)となります。またその週における日足ベースでの突っ込み下限は実線のD'線に対する動きとなり、図示したように16,000円〜16,300円水準が予想されます。

以上の事柄から考えてみると、直近はひとまず日足雲下限までの下落が予想されます。前回安値を下回ることなくその水準で反発することとなればスピード調整から上昇となるでしょう。ただし、雲下限を割り込んで16,100円水準までの突っ込みも考えられ、その場合はあと数週間の下値固めから上昇へと移行するシナリオが考えられます。
もし16,000円をも割り込む動きとなった場合、週足終値ベースで15,600円水準までの下落も考えられ、その場合は数ヶ月の期間調整を経て、再び上昇へと向かうことが予想されます。それすら割り込むこととなれば上昇トレンドは終了します。2月高値を頂点に、多少の戻りを試しながら再び14,000円へと向かう動きとなるでしょう。

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2007年03月09日

3月9日 放れ小陰線

大引け(17時20分)

日経平均 17,164.04 △73.73

今日のエントリは長いです。最近このサイトをご覧になった方もいらっしゃるので、これを機に私がどんな風に考えて取り引きをしてるのか、出来るだけ詳しく書いてみました。また昨日のコメント欄で窓についての質問があったので、その部分についても少し詳しく書いてあります。

 小窓を空けて安く始まった後場ですが、分足雲上限をサポートとして上昇。前場高値を捉えにいく動きとなりましたが、結局届かず反落。2時30分頃には雲上限を割り込むも、引けにかけて戻して雲上で終わっています。
 注目すべきは後場寄り窓空けて小安く始まったにもかかわらず、今朝空けた窓を埋めず反発となったことです。結果的に日足ベースでの上窓を下窓を持って埋めたという形であり、先高感を示唆しています。また上放れ小陰線は買い方出動・売り方売りきれずの線であり、勢力としては買い方の方が強い形となります。これらのことから「昨日の上げは本格上昇への序章か?」という宿題の解答は「本格上昇への序章だった」と言うことになります。
 「じゃぁもう下がらないのか?」というとそうでなく「3月5日安値の16,530円と昨日安値16,590円を結んだ下値抵抗ラインが出来上がった」ということになります。つまり日足雲下限を割り込んで、数ヶ月に渡る長い調整に入る可能性はかなり低くなったということです。
 次に短期的なトレンドを見てみましょう。今日一日の動きは、結局17,100円〜17,250円の三角保ち合いとなっています。10時20分頃を高値・後場寄りを安値とした三角保ち合いです。時間を追うごとに上値切り下げ・下値切り上げの形となっており、強弱感対立した保ち合いの煮詰まりを感じる形です。
 ここでの注目点はhMAの収束となります。暴落直前の2月27日の大引けエントリにも出てる形です。hMAの収束とは即ちボラティリティの低下を意味します。ボリンジャーバンドが収束することにも繋がりますね。ありきたりな言葉で言えば市場エネルギーが行き場を求めて力を溜めているとも言えます。
 買い方も売り方も存在するのに値段が動かないと、両方とも利益確定もロスカットも出来ないままにらみ合いになります。ここで何かの切っ掛けて窓を空けて寄り付くと、ボックス取り引きの限界を超えることとなり、一方向への大きな値動きとなります。これが保ち合い放れです。その保ち合いの度合いを計るのにボリンジャーバンドを使う手もあるんですが、私は経験的にボリンジャーバンドより正確なMAの収束度合いを用いています。
 そんなわけで月曜寄付きで今日の引け値のどちらに、そしてどれくらいの値幅を持って寄り付くかが短期的なトレンドを決める手がかりになります。もしその保ち合い放れが下であり、かつ寄り付きが17,100円を下回ることとなれば、分足にとどまらず日足ベースでも窓を空けることとなります。この窓が月曜日中に埋めなかった場合は打ち返しの窓となり、今日の上放れ陰線の上昇シグナルを打ち消すものとなります。いわゆる捨て子線、目先天井示唆のシグナルですね。

 もの凄く長くなっていますがもう一息。後場取り引きにおいても窓の意識が重要な指標となりました。上述したように、後場は窓を空けて安く寄り付いています。つまり前場半日足を捨て子線にする寄り付きです。もし、この寄り付きが節目(今日の場合は前日終値と分足雲上限が同水準であったため17,090円となります)を下回っていたならば、成り行きの追撃売りとなります。
 しかし実際はそこまでは安くなく節目を上回ったものだったため、まず寄り付きでは様子見となりました。ここから節目を試して反発となれば売り玉買い戻しとなります。少し意外だったんですが今朝空けた窓を埋めることなく(節目を試すことなく)上昇の動きとなったため、これは前場高値を超えるかもしれないと考えて現物17,140円水準(先物17,100円)での買い戻しとなりました。
 その後上昇するも前場高値を超えることなく反落となったことから三角保ち合いであることが意識されます。その時点での短期下値サポートラインは現物17,194円(先物17,140円)でした。2時過ぎにこれを割り込んだのを確認して先物の戻り17,130円での売り、持ち越しとなっています。
 保ち合いの煮詰まりから月曜寄付きでどっちに振れるかは五分五分です。にもかかわらず売り玉を持ち越したのは、30分足MACDの陰転が材料になっています。MACDは実線に対してやや先行性があり、保ち合いの中でこれが陰転すれば連れて下落へと転じる現象がしばしば確認されます(ただしこれは、より大きなトレンドを短期のトレンドがフォローしている場合です)。このことが持ち越しの判断基準となりました。
 日足MACDはボトムアウトしてイーブンレベルに接近しています。このことからは、日足終値ベースでのもう一段の上昇か、現水準での保ち合いを示唆しています。そう考えると月曜寄り付きで保ち合い下放れとなったとしても、引け値ベースでは17,100円水準となる可能性は低くありません。今日の売り玉はどっちに振れたとしても月曜日の比較的早い時点で買い戻すことが予想されますね。

前引け(11時40分)

日経平均 17,145.59 △55.28

さすがMSQというか、今日は先物と現物のチャートが違いすぎます。ちょっと長くなりますが別々に書いておきます。
まず現物からいきます。寄り付きで戻り目処17,210円を超えて寄り付いた後は17,200円を底にした動きとなりました。10時過ぎまではその水準で頑張っていたんですが、先物の下落に伴って前引けにかけて下げています。今朝の窓は30分足ランニングギャップです。短期的(足で2〜3本)には強い上昇を示唆しますが、一旦トレンドが止まると窓埋めに動く可能性の高い窓となります。上値を積極的に追う動きとはならず高値保ち合いから下落に転じたため、ひとまず今朝空けた窓を埋めるまでの下落が予想されます。とはいえ引き続き短期上昇トレンドには乗っており、また窓埋め水準(17,090円)は後場寄り時点での5分足雲上限となるため、ここで反発すれば足場を固めた形となり前場高値を抜く動きも期待されます。
次に先物ですが、これは安寄りから一時17,200円までの上昇、反落となっています。珍しく現物が先物より50円以上高く保ち合ったため、(普通は先物に引っ張られて現物が下げるんですが)先物が現物に引っ張られる形での前場前半の上昇となりました。現物同様先物も直近の窓を埋め、目先戻り一巡といった雰囲気が漂い始めています。

今朝は迷いました。なんせ先物が現物より常に50円程安かったため、どっちに引っ張られるか分からなかったです。結局、前半は現物有利・後半は先物有利な雰囲気でしたが、こんな時はどっちか無視するに限るってことで、現物を無視しました。
先物の二空窓埋め水準は17,160円であり、前場この水準で一時保ち合ったため保ち合いの高値17,170円売り指し、約定。その後一旦17,200円まで上昇となりましたが、日足雲上限(17,330円)までは付き合うつもりでスルー。反落の動きとなったものの17,100円水準での反発が視野に入っていたため付いていけず、となんだか微妙に上手いんだか上手くないんだかという前場でした。結局含み益を持ったまま持ち越しとなったので良かったと思うことにします。
後場はとりあえず現物17,090円を割り込むかどうかですね。これを割り込めば17,000円までの下落は想定されます。17,000円を突っ込めば利確買い戻し、17,090円を割り込まず反発となれば17,150円まで我慢します。


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 12260.70 △68.25
NASDAQ 2387.73 △13.09
CME225 17100 △30(3月もの)
      17070 △50(6月もの)
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3840万株、買い3970万株
差し引き130万株の買い越し

NY市場は続伸。ダウ・ナスダック共に上値下値共に切り上げる動きとなりました。ただ現時点では突っ込みからのテクニカルリバウンドの域を出ません。買い方は怖々、売り方は一旦利食いから様子を見てる雰囲気がありますね。まだまだ下値覚えも強く上げてもう一段でしょうか。ダウの12,330ドル・ナスダックの2,410ポイント水準が戻り高値として意識されます。
CME225先物は小幅高での返り。ひとまず週足ランニングギャップを埋める動きから17,210円水準までの上昇は意識されますが、問題はその後ですね。17,210円は直近高値安値から導き出した38.2%戻り水準です。ちょうど窓埋めから3月2日終値水準に相当することから、この水準が戻り高値として意識されます。

窓埋めから17,200円水準で保ち合えば戻り高値を確認して売り建てで臨もうと思っています。窓を埋めない下落から17,000円を底に反発の動きとなれば窓埋めを目指した買い建てで臨みます。
ひとまず今日のレンジを17,000円〜17,200円としてボックス売買、それをしっかり突破する動きには付いていこうと思っています。

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2007年03月08日

3月8日 アヤ戻し?

大引け(16時)

日経平均 17,090.31 △325.69

後場雲下限を上回った16,780円水準での寄り付きから下を見ることなく上昇。雲上限をあっさり超えた後、一回目の踏み上げを誘って16,950円まで。16,900円までの押し目をつけて17,050円を超える水準まで。小さな押しから引け際もう一段買われて高値引けとなっています。
昨日のかぶせ線を上抜く形となっており、包み陽線であると同時にかぶせの上抜きという上昇シグナルにもなっています。ただ、今日の上昇はちょっと不自然です。MSQを明日に睨んだ170ATMに絡んだ動きの可能性もあり、本格的な上昇局面への移行とは言い切れません。
とは言え下方三角保ち合いからの上放れとなり短期的には非常に強い上昇トレンドに乗ったことは間違いありません。明日17,000円を底にした動きとなれば窓埋めから17,350円を目指した動きも期待出来ます。同時に「踏んだらしまい」です。寄り付き後すぐに17,000円を割り込むようならば短期の踏み上げ相場は終了したと見るべきでしょう。

16,810円トリガー成り行き買いでロスカット。16,950円からの初押しの目処を16,850円と踏んで買い指すも成らず、キャッシュポジションです。
前引け時点で想定していた高値目処での寄り付きから一気の上昇となったため、こりゃ17,000円コースかなと思ってたんですが、さらにもう一段上まで伸びたのには驚きました。
二空窓上限17,150円〜17,200円水準は強い吸引力を持っているため、堅い上値抵抗ラインである17,000円を超えた現水準からは容易に到達出来る水準です。逆に言えばこれに到達出来ず反落となれば、今日後場の上昇はより深い下げを招く可能性が高まります。窓埋め反落となった場合の下値目処は引き続き16,600円ですが、届かず反落となれば16,000円を割り込む水準まで視野に入ってきます。
週足ランニングギャップは滅多に出ないことから、おそらく明日この窓は埋めることとなるでしょう。注目するべきはその後の動きですね。

前引け(11時30分)

日経平均 16,726.62 ▼38.00

小安い寄り付きから16,700円を割り込んだ水準で反発。昨日引け値近辺で一時揉み合うも16,800円まで上昇。しかし分足雲下限が意識される水準では反落に転じるなど、引き続き戻れば売りの基調が続いています。後場高値目処は16,780円。ザラ場16,800円を超えれば16,900円水準までの上昇も考えられます。後場17,750円を下回る寄り付きとなれば上値を17,760円に押さえられて再び下値を探る動きが予想されます。

寄り付き予想以上に安かったためちょっと迷ったんですが、そのまま下落も考えられたため寄り付き成り売り。同時に16,800円売り指し、約定。平均売り単価16,770円での持ち越しです。後場16,810円を上回ればロスカット、16,600円を突っ込めば利確買い戻しに動きます。


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 12192.45 ▼15.14
NASDAQ 2374.64 ▼10.50
CME225 16735 ▼25
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り2810万株、買い2620万株
差し引き190万株の売り越し

NY市場は反落。ダウ・ナスダック共に前日陽線にはらむ陰線となっています。この水準での陽陰はらみ線は下落シグナルではなく、ニュートラルスタンスとなります。ただトレンドは下向きであり、どちらかと言えば前日陽線を下回って下値を試しにいきそうです。
CME225先物は小幅安での返り。現物16,770円を超えて寄り付くなら16,870円、割り込んで寄り付くなら16,800円が戻り目処として意識されます。戻り一巡後反落から昨日の安値を下回ってくれば下値目処は16,600円、突っ込みで前回安値16,530円水準となります。レンジとしては16,600円〜16,800円での動きが予想されます。

先物寄り付き打診売りから16,870円までは売り上がります。分足雲上限突破でロスカット、16,600円を突っ込めば利確に動こうと思っています。

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2007年03月07日

3月7日 かぶせ線

大引け(15時50分)

日経平均 16,764.62 ▼79.88

後場16,820円を超えた寄り付きとなったため、ひとまず戻りを試す展開となりました。しかし上値を追う程の強さはなく、分足雲上限に頭を抑えられた形での反落。切り上がっていた分足雲を割り込むと下げ幅を広げる動きから、今日の安値圏での引けとなりました。
日足ではかぶせ陰線。下げ足の戻りに被る陰線であり二番底を試す形です。今後数日間の下げで一昨日の安値を下回ることとなればさらに大きな下落が予想されます。明日の戻り目処は16,800円水準、前場早い時間での吹き上げで16,880円が予想されます。続落となった場合の下値目処は16,600円。ザラ場これを下回ることとなれば更なる下落への切っ掛けとなるかも知れません。その場合の次の下値目処は16,200円水準となります。

後場も取り引きなしです。後場切り上がった分足雲下限を割り込まず、前引け比60円高での寄り付きとなったことから、いずれにしても売り方様子見でしたね。
雲上限で跳ね返された後、短期の保ち合いから下抜けした16,870円が売りの急所となっています。同水準で売っていれば明日寄付きが高かったとしてもさほど損もなく、日足雲下限を割り込んで寄り付く可能性もある引け味だったことから、今日は売り玉持ち越しとなっていたでしょう。
今日の寄り付き高からの反落で、17,000円が一段と堅い上値抵抗ラインとなりました。一連の下落における二空目を全く埋めることなく反落した動きは、今回の下げの根深さを示唆してるように感じます。

前引け(12時10分)

昼までには帰れないと思ってたんですが、戻って来たので更新です。

日経平均 16,766.60 ▼77.90

寄り付き17,000円水準から上値を追えず、反落の動きです。分足雲上限もあっさり割り込んだ後、一時反発するものの雲を上抜けることができず反落。分足雲下限での引けとなっています。寄り付きで16,950円を超えたにもかかわらず17,000円を抜けれなかったことは、まだまだベアの勢力が強いことを示しています。後場寄り16,820円を回復することができなければ、再び16,600円を目指した動きとなる可能性が高まります。

取り引きなしの前場でしたが、もし取り引きしてたらということで書いておきます。
昨日後場からの保ち合いを経て、寄り付き上放れとなったことから短期的な上昇トレンドは継続と判断します。そのためデイトレスタンスは買いに決定。買い指し価格は、先物が今日空けた窓埋め16,870円となります。
寄り付きで17,000円に近づきながら、超えることなく反落となったことから買い向かうのは微妙な状況となりますが、この時点では買い指しは外さなかったと思います。10時15分頃約定。
その後分足雲上限を抵抗なく割り込むのを確認して、こりゃ駄目かなと思います。突っ込みからの戻りで昨日の引け値を上回ることなく反落したのを見てロスカット確定ですね。おそらく16,790円での売りとなります。
実際にザラ場を見てれば買わなかったかもしれません。またもう少し早めのロスカットが出来たような気もしますが、やってないことは分からないので最悪でもこんな感じかなと。

半日足ではかぶせ線となっており、下げトレンドにおけるかぶせは二番底を試す動きです。今日は休むと決めたので後場も取り引きしませんが、どうしてもというなら16,850円戻り売り指しですね。


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 12207.59 △157.18
NASDAQ 2385.14 △44.46
CME225 16925 △105
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3230万株、買い2780万株
差し引き450万株の売り越し

NY市場は反発。ダウ・ナスダック共に前日陰線の上ヒゲを超える引けとなったことから、ひとまず前日の安値が底値目処となります。ただ今朝の動きはひとまず売り方利確の動きに過ぎず、これをもって買い転換とはいきません。
CME225先物は16,900円を超えて返ってきています。現物寄り付き16,900円を超えることとなれば、短期の保ち合い上放れとなります。先物16,950円を超えて寄れば前二日をアイランドリバーサルボトムとして窓埋めまで、16,900円〜16,940円での寄り付きとなれば昨日高値(16,880円)を下値として試しつつ17,000円水準までの上昇が意識されます。

今日は出かけるため前引けエントリはお休みとなります。マネポケさんを見て来てくださった皆さん、すみません。というわけで今日の先物デイトレもお休みにしますが、もしシステムトレードをやるなら16,870円買い指し17,000円売り指しで小幅の買い狙いです。

投稿者 ronjin : 08:43 | コメント (2) | トラックバック

2007年03月06日

3月6日 はらみ陽線

大引け(17時20分)

日経平均 16,844.50 △202.25

前場高値を上回った寄り付きとなった後場ですが、結局は後場寄りを高値とした16,800円〜16,900円での保ち合いとなりました。日足では「はらみ陽線」、大陰線の後の売り方一休みから自立反発といったところでしょうか。
明日16,900円を超える寄り付きとなれば短期保ち合い放れとなり、窓下限17,000円を超えて窓上限17,200円水準までの上昇も見込める形となりました。16,800円を割り込めむ寄り付きとなれば16,700円水準の下値を試した後、こらえきれずに下抜けとなる可能性が高いです。

16,840円売り抜け。大陰線にはらむ陽線となったため現物引け後に買おうかなとも思ったんですが、買い玉持ち越せる地合いでもないので見送りました。
もう一段は戻りを試しそうに見えますね。今日の強さが明日まで続けば窓埋めとなりそうです。

前引け(11時50分)

日経平均 16,773.98 △131.73

寄り付き前に先物気配切り上げてCME225先物終値からは150円高での大証先物寄り付き。現物もこれに鞘寄せする形となり、日足雲中での寄り付きから上昇となりました。分足雲下限では跳ね返されるものの、昨日終値を割り込むことなく反発。前引けにかけては分足雲を突破し、一時吹き上げる場面もありました。
ひとまず戻りを試す動きになっています。後場16,700円を底に出来ることとなれば17,000円水準までの上昇は視野に入ってきます。

寄り付き買い建て、持ち越しです。最も弱い戻りで16,840円、最も強い戻りで17,000円を予想しています。16,700円を割り込む動きとなれば小幅利確に動きます。


寄り付き前
(8時40分)

NYダウ 12050.41 ▼63.69
NASDAQ 2340.68 ▼27.32
CME225 16510 ▼120
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3420万株、買い2670万株
差し引き750万株の売り越し

NY市場は続落。一時上昇する局面もありましたが、5dMAを超えることは出来ず下値を広げる展開となりました。直近下値を割り込んでおり、まだ下値は見えてきません。
CME225先物は昨日安値圏での返り。中期的な上昇トレンドを継続するためには割り込んではいけない水準です。寄り付き安値として反発から雲下限を上回る引けとなれば目先反発、戻っても雲下限で押さえられて反落となるなら今後数日間を要して16,100円水準までの続落が意識されます。

先物寄り付き16,500円を超えれば少し買ってみます。同水準を割り込めばその時点でLCします。明らかな短期ダウントレンドの中での買い建てなので短期で枚数も少なめで臨みます。

投稿者 ronjin : 08:31 | コメント (2) | トラックバック

2007年03月05日

3月5日 目先反発の兆し

大引け(16時50分)

日経平均 16,642.25 ▼575.68

後場も良いところなく続落の動きでした。前場安値を割り込んだ後、一時日足雲下限も割り込む動き。引けにかけては再び雲中へ戻ってきています。大証先物も同様の動きで雲下限での引けとなっており、目先反発となる可能性が出てきました。戻り目安はひとまず17,000円水準となります。

先物前場安値16,780円を割り込んだため16,770円で買い玉処分。突っ込みからの戻りで、割り込んだ16,780円を回復出来なかったため17,770円売り建て。日足雲下限を割り込んだ後引けにかけて戻したのを見て17,640円買い戻し。キャッシュポジションです。
今日の安値を下回ることがあれば去年6月安値から続いてきた上昇トレンドが終結する可能性が出てきます。逆説的ではありますが、いくら直近高過ぎたとはいえ現時点で上昇トレンドをも終了させるほど日本相場は弱くないと思っています。今日の安値が大底となる可能性は低くありません。

前引け(11時20分)

日経平均 16,842.32 ▼375.61

寄り付きで17,000円を割り込んだことから、同水準が直近高値目処となります。その後も軟調に推移していますが26wMA水準(16,780円)では反発を見せ、それなりに底堅さも感じます。
後場も引き続き16,780円〜17,000円での保ち合いとなる可能性が高く、このレンジでのデイトレイドには妙味もあります。このレンジをブレークすれば上は窓埋め17,150円、下は日足雲下限16,600円までの動きが視野に入ってきます。

寄り付き売り玉買い戻し。その後先物は上昇し16,900円を超えたものの反落16,810円での反発となったことから、ひとまずここが底と見て16,800円買い建て。16,840円水準で保ち合った後の突っ込みで約定、持ち越しです。
前場安値を下回る動きとなれば買い玉処分して様子見、17,000円水準では買い玉利確に動きます。


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 12114.10 ▼120.24
NASDAQ 2368.00 ▼36.21
CME225 16865 ▼295
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3180万株、買い1790万株
差し引き1390万株の売り越し

NY市場は大幅続落。鮎の友釣りから下抜けと、まだ下が見えてこない形です。CME225先物は17,000円を下回って返ってきています。16,950円を下回る寄り付きとなれば突っ込みで16,400円までありますが、週足ランニングギャップでの寄りとなりそうなので、窓を埋める動きとなれば急騰も意識されます。

寄り付きで一旦買い戻します。次の一手は窓埋めを目指した買いもしくは窓埋めを待った売りとなりそうですが、今のところ決められません。

投稿者 ronjin : 08:35 | コメント (0) | トラックバック

2007年03月04日

2月第5週・3月第1週

月曜寄付き 18,219円
高値    18.300円
安値    17,160円
金曜引け値 17,217円

月曜上寄り引けの十字小陰線から包み陰線、窓を空けての三連陰線と大幅下落の一週間となりました。高い高いと誰もが思いつつ上がる相場に付いていった結果は穏やかな調整とはいかなかったようです。

中国発の世界株安連鎖と言われていますが、火曜日のNYの動きを見ているとそうは見えません。月曜日の時点で天井示唆の包み陰線(十字線の後)が出ていることから、やはり前日のバーナンキ発言が切っ掛けになったものと考えています。
一方、翌火曜日の日本市場の下落はNYの暴落を受けたものであることは間違いありません。ただ翌日からの大幅な続落は実力以上に高過ぎた日本市場のしかるべき調整への動きと見るべきでしょう。
MSQを控えたこの一週間は先物主導での大きな値動きとなる可能性が高いです。時には驚く程の急騰を見せることもあるかもしれません。しかし積み上がった裁定買い残や前週の下落の動きは、短期的な需給を極めて悪化させており、戻れば売りの展開となることが予想されます。安易に戻りに付かず、冷静に相場を見ていきたいものです。

3月第2週予想
予想上限 17,750円
予想レンジ 16,750円〜17,250円
予想下限 16,400円

前週18,00円を超えた時の窓を窓を空けて埋め返した(埋まってませんが)動きは非常に強い先安感を意味します。一週間で1,000円の下げとなったことから多少のリバウンドは起こりえますが、底値目処16,550円もしくは15,350円という大幅な下落が予想されます。
金曜日のNY市場は続落となりCME225先物は16,865円と17,000円を割り込んで返ってきています。16,750円水準には26wMAがあることからこれを簡単に割り込むことはなく、また週足ランニングギャップはほとんど存在しないことから、CME225先物に鞘寄せして週初始まるようならば、売り玉利確から次の売り時を探る展開になるものと考えています。
金曜日の引け味から下放れた寄り付きとなった場合、突っ込みがあったとしても期間短く、比較的しっかりしたリバウンドとなる可能性が高いと考えています。寄り付きから戻すようならば売り玉利確、突っ込みから17,750円水準での保ち合いとなった場合も同様の構えでいいのではないでしょうか。戻りから月曜寄付きを割り込む動きとなればすかさず売っていきたいですね。

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2007年03月02日

3月2日 つたい三連陰

大引け(16時50分)

日経平均 17,217.93 ▼235.58

後場より小高くその後上昇するも、分足雲に押さえられて反落。一時消極的な雲入りから揉み合うも下抜けで引けています。日足ではつたいの三連陰、相当に弱いです。一時的に戻したとしてもまだまだ底の見えない展開が続きそうです。現物引け後の大証先物はもう一段売られて17,160円での引けとなっています。

後場寄り前に先物が気配を切り上げていたのを見て、一時的なリバウンドの可能性から後場寄りLC買い戻し。結局雲に押さえられて反落となり、弱さを再確認する形になりました。雲中の保ち合いから下抜けしたのを確認して17,250円で新規売り建て、持ち越しです。
今週一週間で1,000円の下げになっていることから、一時的に戻ることはあるでしょう。来週寄り付きで下放れすることとなれば週足ランニングギャップとなります。その水準では売り玉利確から短期のリバウンドを拾うか、買いをかぶせて様子見するか考えたいと思っています。

前引け(11時40分)

日経平均 17,220.66 ▼232.85

分足雲下限を下回る寄り付きから引き続き下値を探る展開。一時17,200円を割り込んだ水準では反発するも17,300円には届かず、前引けにかけて17,250円を下回っています。
引き続き売り圧力が強いです。日足雲上限をあっさり下回った後、一時同水準に上値を押さえられる動きとなり、買い意欲の少なさが見て取れます。後場高値目処は17,300円、下値目処は17,150円、引けでは17,250円を上回れるかどうかに注目です。

最初の17,250円突っ込みからの戻り、先物17,240円で買い戻し。その後の下げで一回目の安値を下回ったことから、もう一段の下げもあるなと思いつつも日足雲上限の下では売りにくく、17,250円での売り指し。約定後17,300円に迫る動きとなりましたが反落、17,300円水準は比較的堅い上値抵抗ラインとなりそうです。


寄り付き前
(8時40分)

NYダウ 12234.34 ▼34.29
NASDAQ 2404.21 ▼11.94
CME225 17300 ▼90
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3620万株、買い2680万株
差し引き940万株の売り越し

NY市場は反落。寄り付き大きく下げてその後戻す展開でした。ダウは長い下ヒゲ・ナスダックは下放れた大陽線となったことから一旦戻りを試す可能性はありますが、引き続き上値の重い展開となるでしょう。今後数週間におけるダウ・ナスダックの下値目処は、それぞれ11,800ドル・2,300ポイント水準となります。
CME225先物は90円安での返り、昨日安値17,250円水準は今日の日足雲上限水準となります。これを寄り付きで割り込むことがなければ、同水準がひとまずの底値として機能することが予想されます。

突っ込み17,250円割れ・17,550円超えで買い戻します。

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2007年03月01日

3月1日 つたい陰線

大引け(16時50分)

日経平均 17,453.51 ▼150.61

前場に引き続いて下げる展開で一時17,300円を割り込むも、そこから反発して引けでは17,450円を回復しています。日足では昨日に引き続き下ヒゲ陰線、下放れからのつたい陰線となりました。
来週にはMSQもあり、先物主導での売り崩しは裁定解消売りを誘い、大幅安となる可能性を孕んでいます。まだ買い方が投げた風はなく、もう一段以上の下げが予想されます。上値追いとなったとしても17,600円水準を抜けるのは難しく、吹き上がったとしても17,700円水準が限界だと考えられます。

17,300円を割り込んだ水準で反発の形となったため先物17,290円で買い戻し。引け近くの雲上限付近17,440円で新規売り建て。その後反落となり、なんとなく巡り合わせがいい感じです。

前引け(11時50分)

日経平均 17,400.96 ▼203.16

分足雲下限を下回った寄り付きから、同水準に頭を抑えられた保ち合い。前場途中からは戻りの弱さに嫌気した売りに押されて、前引けは17,400円水準まで下落しています。
ひとまず昨日安値水準まで下がっています。後場寄りこれを割り込んでんでくるようなら17,300円水準までの突っ込みも考えられます。

売り玉キープ。17,300円水準での保ち合いから反発の動きとなれば17,500円水準までの戻りも考えられるため、一旦利確買い戻しを行います。


寄り付き前
(8時40分)

NYダウ 12268.63 △52.39
NASDAQ 2416.13 △8.27
CME225 17495 ▼45
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り4650万株、買い2610万株
差し引き2040万株の売り越し

NY市場は反発。テクニカルリバウンドの範囲内の反発となりました。一時1%を超える上げ幅となる場面もありましたが戻り売り圧力も強く、ダウは差し込み線・ナスダックははらみ十字陽線となりました。上げ三法・鮎の友釣りとなる可能性が高く、ポジションは売りにキープしたまま様子見局面と言えるのではないでしょうか。
CME225先物は小幅安での返り。2月月足は上ヒゲの長い小陽線となりました。今日、2月引け値を下回る寄り付きとなれば3月月足は昨日終値を高値とした陰線となる可能性が高まります。また短期的には昨日の安値を底、昨日の引け値を天井とした動きが予想されます。

17,300円・17600円では買い戻しを行います。引き続きポジションは売りに構えます。

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