2007年06月25日

6月25日 上ヒゲ陰線

大引け(17時)

日経平均 18,087.48 ▼101.15

後場寄り小高く寄り付いた後一気に前場高値を更新する動き。18,200円を高値に18,180円水準での短期保ち合いを経て急落。前場安値を下回って引けています。
6月末権利付最終売買日という日柄要因が影響したのかどうかは分かりませんが、一日で二回の行って来い、しかも二回目のほうが振り幅が大きいなんてのは非常に珍しい形です。少なくとも私にはこんな動きを(前引け時点では)予想することは出来ません。いやぁ、驚きました。

18,170円買い戻し。先物18,200円水準の保ち合い下抜け18,160円売り、引け際もう一段の下げ18,100円売り増し、持ち越しです。なんか臭いです。放れ七手変化な気もします。昨日の下放れから18,200円を上値に拡散型の三角保ち合いになっており、徐々に下値を切り下げています。明日寄付きで再び下放れてくる可能性も高いと考えて売り持ち越しました。

前引け(11時20分)

日経平均 18,096.14 ▼92.49

寄り付き頑張ってなんとか18,100円を割り込まず。すぐさま売られて一時18,100円を突っ込む(大事)も反発から18,160円水準まで。同水準での保ち合いから下抜け、再び18,100円を割り込む動きでの前引けとなっています。

現物寄り付き18,100を割り込まなかった事から寄り付き売り見送り。一時18,100円を突っ込む動きからの反発は下値切り下げへの予感となりました。先物18,180円を上値とした保ち合いの上18,180円・18,170円売り、持ち越しです。
前引けにかけて再び18,100円を割り込む動きとなっており、少なくとも下窓下限までの下落が予想されます。後場戻って18,150円、先物18,160円タッチでは買い戻します。


寄り付き前(8時40分)

NYダウ 13360.26 ▼185.58
NASDAQ 2588.96 ▼28.00
CME225 18045 ▼175
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り3610万株、買い2280万株
差し引き1330万株の売り越し

NY市場は大幅反落。ナスダックは下げ足の差し込み線(一本目)を下抜けるたすき線、引け値ベースで2,600ポイントをあっさり割り込んでおり、もう一段の下値探りが考えられます。ただ現時点では3月に始まった上昇トレンドは継続しており、週初反発すれば再び上値追いも期待されます。ダウはさらに弱い形になっています。高値圏での保ち合いが続いており、保ち合いの中徐々に上値を切り下げる展開となっています。週足MACD(6,12,9)も陰転し、こっちは素直に下抜けが予想される形となっています。今週は大きなトレンド転換の週となる可能性があります。
CME225先物は18,100円を割り込んでの返り。現物寄り付き18,100円を割り込めば陽線5本を打ち返すIRT、戻り18,100円から下窓を埋める展開が予想されます。もしザラ場18,100円まで戻らず日足IRTとなれば、非常に弱い形となります。ひとまず下値17,900円どころが目処になり、引け値これを割り込むと3月から始まった上昇トレンドが終了する事になります。

寄り付き打診売りから18,100円までの売り上がり。突っ込みで17,900円を割り込めば下げ止まりを買い戻し。スイングスタンスをロングからニュートラルへ。今日の足次第ではショートまでの変更も考えています。

投稿者 ronjin : 08:40 | コメント (0) | トラックバック

2007年06月24日

お知らせ

諸般の事情により週足解析はしばらくお休み致します。
実は私の書くエントリの中で一番力を入れてた部分なので残念なんですが、そこはまぁ諸般の事情ってことでお察しください。
日足エントリは今まで通り書けるので、日々の値動きから短期の相場予測はこれまで通り続けていきます。
日曜日の遅い時間の更新にも関わらず多くの人に見てもらってただけに心苦しいのですが、ご理解ください。

ronjin

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2007年06月17日

6月第3週

月曜寄付き 17,899円
高値    18,007円
安値    17,591円
金曜引け値 17,971円

週初陰の陰はらみから続落の火曜日を経て、大きく下放れた水曜日に向かい合わせの陽線。木曜・金曜と連続二空の一週間となりました。

6月第4週予想
予想上限 18,500円
予想レンジ 17,750円〜18,250円
予想下限 17,750円

週足ではかぶせ陰線はらむ下ヒゲ小陽線、スピード調整から急反発の動きですね。CME225先物は週末18,180円で返ってきており、はらみは離れに付けと考えれば来週から再来週にかけては中期の買いチャンス到来といったところでしょうか。

週初三空での寄り付きとなれば同時に週足ランニングギャップ。いくら強いとは言えさすがに買い方利食いから値を崩す場面もあるでしょう。もし月曜日18,200円水準での寄り付きから上放れ小線で引けるようであれば、日経現物上昇トレンド(のひとまず)上限到達。目先過熱感から17,800円水準までの下落も考えられます。それでも木曜・金曜に空けた連続二空は埋めない可能性も高く、18,000円水準は押し目買い好機と考えられます。

日経EPSは現在920円水準、PERは5月中旬に19倍を割り込んだ後反発から保ち合いの動きとなっており、20倍水準までの上昇はさほど抵抗なさそうです。EPS920円のPER20倍は18,400円水準となり、直近の高値はこの水準を意識すればよさそうです。

個人的には水曜日のザラ場に付き合えなかったのは痛かったですね。現在すこし後手に回っています。

投稿者 ronjin : 13:57 | コメント (0) | トラックバック

2007年06月10日

6月第2週

月曜寄付き 18,067円
高値    18,073円
安値    17,696円
金曜引け値 17,779円

上放れて始まった月曜日でしたが、その日のうちに反落窓埋め。週前半はちょっと変わった形の保ち合いでしたが、三本の並び陽線のあと金曜日にたすき線の大幅安となりました。一時17,700円水準までの下落から持ち直して17,750円(前回突破したATP上限)を割り込まず引けていますが、TOPIXは上昇トレンド上限から反落の動きとなっており、強弱感対立する動きとなっています。

6月第3週予想
予想上限 18,100円
予想レンジ 17,670円〜18,080円
予想下限 17,650円

今日は多くを書く元気がないのでザックリいきます。

現在、日経平均とTOPIXでは別々のシグナルを出しています。簡単に言うと、日経平均は強くTOPIXは弱い状態です。あと、ファンダメンタルズを考慮すると、今の日経平均はやや割安水準に存在します。ただ、割安ながら日経PERトレンドはやや弱気の動きをしており、最大で17,200円水準までの下落となる可能性はあります。中長期的に見れば、現水準から下は押し目買いの好機となりそうです。
TOPIXと日経平均のシグナルが揃わない時は、優劣を決める保ち合いとなることが多いです。ひとまず上記レンジを拾いつつ、しっかり抜ければ付くという考え方で臨みたいと思っています。
金曜日のNYがビックリするぐらい反発して返ってきたので、とりあえず週前半はトレンドを決める動きにはなりにくく、時間足で出来高の薄い場所(17,800円〜18,000円)を埋める動きが予想されます。
来週もちょっと忙しいので、詳しい事は今度の週末エントリに書ければ書きます。

投稿者 ronjin : 23:58 | コメント (0) | トラックバック

2007年06月03日

5月第5週・6月第1週

月曜寄付き 17,544円
高値    18,017円
安値    17,484円
金曜引け値 17,958円

前週金曜日の下放れ下ヒゲ陰線を捨て子線とする小陽線で始まった一週間でした。火曜日には窓埋め寄り付きの包み陽線、水曜日波高きはらみ陰線を経て木曜日にATP上抜けの振り分け大陽線。金曜日には18,000円に届く上放れ上ヒゲ小陽線となっています。
週足では上抜けの陽線。長い保ち合いを経ての上抜けとなっており、非常に強い先高感を感じさせる線です。

6月第2週予想
予想上限 18,500円
予想レンジ 17,750円〜18,300円
予想下限 17,700円

日経現物チャートから見てみましょう。

Nikkei20070603

非常に強い形です。金曜日に宵の明星の可能性を残す上放れ上ヒゲ陽線を残してはいますが、余程の事がない限りは上窓上限への到達が予想されます。週初は押して下窓埋め17,850円水準から上窓埋め18,100円水準の動きが予想されます。週後半にかけて上抜けた場合の上値目処は前回高値18,300円水準、日経平均のチャートから見いだされる次の上値抵抗ラインは18,500円水準となります。
直近あまりにも強いため揺り戻しの下落も意識すべきなんですが、少なくともこのチャートからは大きく崩れる事は予想出来ません。

次にTOPIXのチャートです。

Topix20070603

こっちは少し毛色が違いますね。実はTOPIXはいまだ急落時窓下限に到達していません。直近三役好転となっており
、ひとまずザラ場ベースでの急落時窓下限までの上昇は間違いないところでしょう。引け値ベースでは上昇トレンド上限水準が上値抵抗ラインとなっており、この水準での一休みとなる可能性は高いですね。

この二つのチャートを組み合わせて考えると、来週前半は空けた窓を気にしつつも目先上値追いからTOPIX上値抵抗ラインへの到達(日経平均でいえば18,100円〜18,200円といったところでしょうか)。その後の下落局面において日経現物17,750円を割り込むかどうかが注目されます。
これを割り込まず反発となれば、いよいよ18,000円を底にして18,500円も見えてきますが、これを割り込めばTOPIX上昇トレンドの下限を目指した動きも視野に入ってきます。
正直この先のイベントや指数を考えると、前回高値を超えてさらに上値追いは考えづらいのですが、チャートが見せる可能性としては少なくとも18,500円は難しい話ではなさそうです。

最後にナスダックの週足および日足を見ておきましょう。

Nasdaq-W

ナスダックは先週末に3年来の上昇トレンド上限を突破しています(上、週足丸部分)。下に拡大した日足を示しています。日経現物同様金曜日は上寄り引けの十字線となっている事から、週初この線を反落示唆線とする形(宵の明星・包み陰線)とならない限りはこれも新しい上昇トレンドへの移行が予想される線となります。
こちらも日本相場同様今年後半のアメリカ相場が好調を維持するとは考えにくいのですが、取り合えず上がってる間は素直に上昇を認めるしかないでしょうね。

いささか歯切れが悪いのですが、とりあえず上値追いが予想される形となっています。押し目17,750円は買い、吹き上げ18,300円は売りのレンジ拾いから、レンジを外れる動きには付くスタンスで臨んでみようと思っています。

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2007年05月27日

5月第4週

月曜寄付き 17,455円
高値    17,802円
安値    17,370円
金曜引け値 17,481円

前週末の大陰線を受けての週初はらみ陽線で始まった一週間。連騰から上放れて17,800円を超える場面もあったのですが、陰線引けから反落。下放れ下ヒゲ陰線で引けた金曜日となりました。引け値ベースではATP上限へ届かず反落の動きから下限に届かずの週末となり、いっそう保ち合いを強める形となっています。

5月第5週・6月第1週予想
予想上限 18,200円
予想レンジ 17,400円〜17,750円
予想下限 17,000円

2007Y05M26D

今週の予想はレンジを含めて先週と全く同じです。しかしこの予想レンジは外れる可能性が高いと考えています。上記の通り保ち合いを強める形となっており、週中にはこの新しい三角保ち合いをブレークすることが予想されるからです。その後同方向のATP支持・抵抗線突破となれば、ATPを離れて新しいトレンドを形成する事が考えられますが、その場合も上記予想上下限を超えて動く可能性は低いと思っています。
金曜日は下放れ下ヒゲ陰線で終えており、CME225先物が17,545円で返ってきてます。素直な足となるならば、月曜日は17,500円水準を下値とした反発の動きから金曜日に空けた窓を埋める形が予想されます。基本的にはこの形を意識した取り引きとなり、寄り付きから押しの形には買い向かいで対処となります。

先週書いた通り、今の日経平均チャートは強い三角保ち合いの様相を呈しています。先週・今週とやや弱気になり勝ちとは言え、ATPを煮詰める形が続いており、このままいけばいずれ上離れが予想されます。
しかしここにきて既に天井感を見せていたナスダックに続いて、ここまで強すぎるぐらい強く推移してきたダウに翳り(とまではいきませんが)が見えてきています。

Ny20070527-1

ダウ週足は天井圏での大陽線に孕む十字陰線、ナスダックは三本連続の陰線となっています。ナスダックの三連陰は一本目がその前の陽線実体部分の上で寄り付いているため、三羽烏ではなく押さえ込み線とも見えるのですが、現時点ではどっちとも言い切れませんね。
いずれにしてもダウが天井示唆線を出した事は注目すべき事です。日足では拡散型三角保ち合いを下抜ける形となっており、戻りにおいても5dMAを回復出来ていません。週初反落から13,400ドルを割り込む動きとなれば、これまで強過ぎた分、(もし上昇局面における調整局面だとしても)値幅を持った下げが予想されます。
ナスダックは日足波高き線から小さな十字陰線となっています。ここ数週間同じ事を書いていますが、いよいよ週足トレンドライン到達からの下落となりました。いよいよ来るべきときが来たのかもしれません。

明日月曜日は寄り付き前エントリすら書けないかもしれないので、今のうちに書けるだけ書いてしまいます。
とりあえず明日は高寄りから金曜日に空けた窓埋めを目指す動き17,500円〜17,600円を埋める動きが予想されます。しかしもし早い時間に17,600円に到達(もしくは未逹)し、その後保ち合いを下抜ける形から陰線引けとなれば、その後NYも反落から下抜け、翌火曜日には日経も連れて日足雲下抜けもあるんじゃないかと思っています。
まぁこんな弱気は当たらない方がいいんですが、いずれにしてもまずはNYを横目で見ながらATP上下限をレンジに取ったデイトレで凌ぐ地合いだと考えています。

投稿者 ronjin : 18:28 | コメント (2) | トラックバック

2007年05月21日

5月第3週

月曜寄付き 17,682円
高値    17,786円
安値    17,320円
金曜引け値 17,399円

月曜高寄りから長い上ヒゲを付けた小陰線となり、これを高値に弱く推移した一週間でした。週足では前週の上放れ十字小陰線を包む大陰線。少なくとも強い上昇シグナルは消滅し、次週続落の動きとなれば今度は強い下落シグナルとなる動きです。TOPIXは既に二役逆転の形となっており、週初続落すれば三役逆転も視野に入ってきます。

5月第4週予想
予想上限 18,200円
予想レンジ 17,400円〜17,750円
予想下限 17,000円

予想上下限は先週と変わりません。ただ保ち合いを強める動きとなっているため、レンジは狭くなっています。実はこのエントリは非常に長いものだったのですが、あまりにも長く難解なものとなってしまったため、ザックリ削ってアップします。

2007Y05M20D

現在のチャートはこの様な動きとなっています。上下の帯は直近に存在する窓、線は三角保ち合いを示しています。
上値固定・下値切り上げの三角保ち合いはアセンディング・トライアングル・パターン(ATP)と呼ばれ、強い保ち合いから上抜ける可能性の高い形とされています。このチャートの場合、日足引け値ベースで17,750円を超えれば中期の買いシグナルとなります。
しかし問題はそのすぐ上にある帯、急落時窓が作る上値抵抗帯です。上述したように引け値ベースで17,750円を突破すれば、窓埋めから(押し目を付けた後?)高値を取りにいくことが予想されます。しかし、ザラ場突破から引け値17,750円を割り込む動きとなれば、三山からATP下抜けとなる可能性も低くありません。上昇三角保ち合いを下抜けしたときの下向きのモメンタムは非常に強く、一気に17,000円を下抜ける可能性も低くありません。

このチャートからだけでは下抜けの可能性は少ないのですが、TOPIXは日足一目均衡表において二役逆転となっており、週初続落すれば三役逆転も視野に入ってきます。また日経週足は上放れ十字陰線を包む大陰線となっており、ひとまずイーブンからやや弱い形を見せています。さらにNY市場に漂う天井感を感じるに付け、どうも上抜けるイメージが湧きません。先週はもう少し強気だったんですが高値を取り続けるダウを尻目に週足反落されたんじゃ、さすがに強気ではいれませんね。

CME225先物は17,500円で返ってきている事から、週初ひとまず日足雲上限を底として、2〜3日を要して三角保ち合い上限17,750円水準を目指す展開が予想されます。その後週末にかけても強く、引け値17,750円を超える動きとなれば、翌週は17,800円を超えて18,000円を伺う展開も見えてきます。しかし反落から三角保ち合いの下値支持線を割り込む引けとなったときは、もはや雲は下値支持帯とはならないでしょう。
雲のネジレが迫っており、今月末から6月初めにかけて大きな相場の転換期を迎える可能性があります。まずは三角保ち合いのレンジを拾いつつ、これを放れる動きには付いていくべきでしょう。

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2007年05月13日

5月第2週

月曜寄付き 17,564円
高値    17,827円
安値    17,455円
金曜引け値 17,553円

GW明けの今週は休みの間NY市場が強かったのを受けて高寄りしての一週間となりました。はらみから上抜けを経て2月急落時の窓下限17,850円水準までの上昇となったものの、木曜日のかぶせ線から金曜日には下放れての陰線で17,550円水準での惹けとなっています。

5月第3週予想
予想上限 18,200円
予想レンジ 17,300円〜17,850円
予想下限 17,000円

2月高値から先週金曜日まで立ち会いは50日程あります。その間空いた窓はなんと12個、約4日に一回窓が空いています。非常に波高き線となっており、にもかかわらず週足引け値ベースではほとんど動きがないことから、引き続き買い方売り方共に腰の据わらない、目先の値動きに振り回されている様が見て取れます。オプションの売り方は儲かってしょうがない地合いですね。
NYが上がってCME225が高く返ってくれば上放れ(逆は下放れ)と、全く主体性がない日本市場ですが、ただ一点主体性を持っていることがあります。それは2月急落時の窓を埋めない、ということです。この木曜日には上寄りから17,800円を捉える場面もあったものの、結局窓に入ることなくかぶせ線となってしまいました。

今週の週足、保ち合いから上ヒゲの長い上放れ十字陰線は、上昇シグナルです。保ち合い放れの線と考えてもいいでしょう。金曜日には一時17,500円を割り込んだものの窓を埋め切らず反発から引け値17,500円を超えたこともプラス材料として考えられます。また同水準は日足基準線と75dMAが存在する場所でもあり、ここで反発となったことは中期的な上昇トレンドを確認したと受け取れます。
しかし金曜日のNY市場が反発したことによって、CME225先物は17,700円を超えて返ってきています。いくら上昇トレンド確認・目先反発シグナルといえども、この返りでは高過ぎます。同水準での寄り付きとなれば、一時的な踏み上げ相場から17,850円水準に再びトライすることとなったとしても、そこで反落となればまだしばらく保ち合いが継続することとなるでしょう。

週足引け値ベースでの保ち合い上放れを演じた日経現物チャートに対して、NYのチャートは一層天井感が漂っています。金曜日の反発も、底入れ感からの反発というよりはアヤ戻しの形です。ナスダックははらみ線となっているため、これを抜けた方向へ付くべきですが、長期的な上昇トレンドの上限水準に位置することから、ロングポジションには注意が必要でしょう。はっきり言えば、天井圏での陽陰並び十字・切り込み線となったことから、このはらみは下抜ける可能性が高いと考えています。

日本相場における中期的なトレンドはイーブンからロングへと移行しつつあります。しかし依然保ち合いは継続しており、現在のチャートを見る限り本格的に買いで入れるのは18,200円を超えてからでしょう。
日足ベースではイーブンの三角保ち合いと、上方三角保ち合いの二つの保ち合いが観測されます。17,700円を超える動きは17,800円に向かう可能性が高いため、同水準での保ち合いは買いで臨む場でしょう。

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2007年04月30日

4月第4週(その2)

今週の週末エントリは二本立てになっています。まだの方はその1からご覧になった方がいいような気もしますが、その1はNY市場に関してのエントリなので別に見なくてもいいかもしれません。

まずは日経現物の週足チャートから見てみましょう。

2007Y04M28Dnikkei W

このチャートで注目すべき点は2カ所、丸1での反発と丸2での保ち合いです。丸1の時点ではもっと緩やかなトレンドラインを想定していたため予想を外してしまったのですが、今になって見れば相当強い動きをしています。
ローソク足ベースの上昇トレンドライン上限を底にして遅行線が反発する動きは非常に強く、しかも反発時に生じた線が大陽線による包み線だったことから、このチャートはしばらく続伸から高値更新も期待出来る形となっていました。私の予想自体はその動きに関わらず別の理由から売り継続だったのですが、流石にこの動きには心揺れました。
ともあれ、ここまで強い形になったにも関わらず丸2はいかにも力不足を感じさせる動きです。大陽線を含めて6本のローソク足は波高きものの遅行線ベースでは僅か200円程度の値幅しかなく、しかも徐々に上値切り下げ下値切り上げの三角保ち合いを煮詰める形となっています。

5月第1週は2日立ち会いしかなく、同水準でチャートを埋めれば翌週はいよいよオプションSQとなります。日本相場が休みの間にNYが動いた場合、一気の暴騰・暴落も考えられる一週間です。
基本的には保ち合い放れに付けですが、GWの合間2日間にもやれることがあるんじゃないか?ってことが、このエントリの趣旨になります。でも、その前に日経現物の日足チャートも見ておきましょう。

2007Y04M28Dnikkei-D

見事な三角保ち合いなんですが、このチャートにも一カ所大事な部分があります。四角でかこった部分は、ダブルボトムからの上昇トレンドライン下限を割り込んだ後、これを試すものの超えず下値を切り下げたという動きです。このチャートは急落後ダブルボトムからの反発局面が終了したことを示唆しています。また、今後は図示した三角保ち合いを煮詰める動きから新しいトレンドを作ることが予想されますが、保ち合いの上値抵抗ラインと共に17,450円水準が引け値ベースでの高値水準として意識されることとなります。
ザラ場ベースにおいても三角保ち合いが収束していることが見て取れます。こちらからは高値17,500円、安値17,250円水準が5月第1週のザラ場レンジとして意識されることとなります。

保ち合いがどっちに放れるかは放れるまで分かりませんが、可能性を比較することは出来ます。実線雲中・遅行線<実線・転換線>基準線…1勝1負1引き分けですか。しかも転換線・基準線共に横向きと、一目均衡表からは五分ですね。
じゃぁ次は移動平均線で見てみましょう。ちょっと調べれば誰でも見れるのでチャートは省略しますが、日足移動平均線は5,10,20dMAがまとまりつつほぼ横向き。5dMAが10,20dMAを下回っており、実線はその5dMAに押さえられていることからやや弱気ではあるものの強い可能性を示すものではありません。こっちも五分です。
DMIもトレンドレス、ストキャスもどちらとも言えない水準、MACDもトレンドを示す程の動きはありません。本当に五分ですね。唯一五分じゃない材料があります。それはTOPIX日足チャートです。

2007Y04M28Dtopix D

こっちは三役逆転というだけではなく、直近三角保ち合いの下値支持線を切り下げています。この形から上放れするのは相当難しいため、これを手がかりとするのであれば、日経現物の三角保ち合いも下放れが予想されます。
とはいえこれも次のチャートを見ると今イチ自信がなくなります。TOPIX週足チャートです。

2007Y04M28Dtopix W

遅行線ベースでの下値抵抗ラインを割り込んで右肩下がりの動きとなっていることから、先安感を感じる線ではあるのですが…がっちり基準線と転換線の間に実線が挟み込まれています。
結局はこれを明確に抜けないことにはトレンドを決定することができないということなんですが、逆に言うとここまで方向性を見極められない保ち合いは、一旦放れると非常に大きく・長いトレンドを作る可能性が高いと言えます。その時期はそう遠くないと考えられ、具体的にはSQウィークとなるGW明け後一週間となる可能性もあります。

GWの合間2日間に出来ること、もうお分かりですね?

投稿者 ronjin : 23:15 | コメント (0) | トラックバック

4月第4週(その1)

月曜寄付き 17,589円
高値    17,656円
安値    17,221円
金曜引け値 17,400円

週初高寄りからかぶせ線に始まって、放れては戻りを繰り返した波高き一週間でした。多くのテクニカルシグナルを発生しており、いよいよGW明けには中期の方向性が出てきそうな雰囲気です。
週足でははらみ陰線包む陰線、週足引け値ベースでの値動きはここ一ヶ月ほとんどないものの、保ち合いの中上値の重さを意識させる形が鮮明になってきています。

5月第1週予想
予想上限 17,600円
予想レンジ 17,000円〜17,400円
予想下限 16,900円

5月第1週はGWの合間の2日立ち会いとなるため、先物大口売買に振り回される展開が続くことが予想されます。その中ではレンジ予想はあまり当てになりませんが、とりあえず雲上下限と2月高値・3月安値を基準とした三角保ち合いのトレンドラインは意識しておくべきだと考えられます。
日本市場とともにNY市場にも大きなトレンド転換点が近づいてきている雰囲気が見て取れます。今週は日本市場とは切っても切れないNY市場のテクニカルから見ていきましょう。

まずはダウ日足から。期間は3ヶ月です。

Dow D20070428

2月高値12,800ドル水準から急落後ダブルボトムを打つ形での反発。必要な押し目を付けて足場を固めながら上昇し、12,800ドルを上抜けても勢いが止まりません。このチャートからは、押し目程度の下落は想定されるものの、超えたネックライン12,800ドルを割り込むことはなく安定した上昇トレンドが継続するものと考えられます。

次にナスダック日足を見てみましょう。期間はダウ同様3ヶ月です。

Nas D20070428

ダウ同様の動きに見えますが、少し毛色が違います。四角で囲んだ部分に注目して下さい。2月高値を寄り付きで超えたにもかかわらず、陰線引けから保ち合いを経て上抜けという形になっています。上値抵抗ラインを突破したことによる先高期待よりも目先達成感が優勢だったことが伺えます。先週末にかけて上寄り引けの陽線によって同水準を突破した後は怖々ながら買いも入っているという状況です。この違いはどこから来るのでしょうか?その答は次のチャートにあるかもしれません。

ナスダック週足を見てみましょう。期間は3年です。

Nas W20070428

実はナスダック指数は過去3年間継続している上昇トレンドの上限水準に存在しています。2月高値時点でも同様であったことから、当時は今後数ヶ月を要して2,200ポイント水準までの調整があると考えていました(結局は予想に反して2,330ポイント水準での反発から2月高値を超えることとなりました)。しかしこれはナスダック市場にとって、より悪い結果を招く前兆となるかもしれません。今の勢いを継続することなく反落の動きとなり、突破したネックライン2,530ポイントを割り込むこととなれば、ナスダックは三山に向けた大きな下落相場への動きとなる可能性が高まります。

最後にダウ週足を見ておきましょう。期間は3年です。

Dow W20070428

ダウは週足においても強い動きとなっています。実線で図示される直近のトレンドラインを2006年10月に突破して2007年2月まで上値追いを続けてきた後、急落から反発・史上最高値更新という形です。
しかし、少し不自然な動きも見て取れます。四角でかこった部分、2月急落後の動きです。大陰線によって10月に突破した上昇トレンドラインを割り込んだ後戻り同水準まで、翌週反落の陰線という形はどう見ても上値追いが予想される線ではありません。にもかかわらず翌週大陽線によるトレンドライン再突破から押し同水準まで、上値追いから高値更新は強過ぎます。週足ベースでのダマシ線から大掛かりな踏み上げ相場になっているようにも見えます。
現時点では存在しませんが、破線で図示されるトレンドラインが存在する可能性があり、その場合現水準は同トレンドライン上限水準に位置します。

現時点では株価が好調であるためあまり声高には言われていませんが、アメリカ景気は確実に減速しています。実質GDP速報値は4年振りの低水準となり、企業業績も鈍化しています。記事には『底堅い企業業績は株高につながり、米景気を下支えする要因にもなりそうだ。 とありますが、私は逆じゃないかと思います。つまり『今は株高だから鈍化した企業業績も底堅たいと認識されている』のではないかということです。またサブプライムローン問題は今年後半以降のアメリカ景気にとって小さくない火種となる可能性が高いと考えられます。
こういうニュースがまとめて出てきたこの一週間は、大きなトレンド転換の前兆と捉えるべきかもしれません。

明確には天井が見えないダウと数年来のトレンド上限水準に位置するナスダックが、次にどちらに動くかは予断を許しません。しかしいずれにしても、大きなトレンド決定を近く控えていることが予見されます。

そんな中、日本市場の先行きはどうなのか?その話はその2に譲ります。

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2007年04月23日

4月第3週

月曜寄付き 17,507円
高値    17,782円
安値    17,219円
金曜引け値 17,452円

動きの大きな一週間でした。週足では上下に長いひげを付けた小陰線となり、保ち合いを継続する形となっています。

4月第4週予想
予想上限 17,850円
予想レンジ 17,70017,000円〜17,700円
予想下限 16,900円

保ち合いを煮詰めている現状では予想レンジはあまり当てになりません。波高き線が続くのであれば予想レンジいっぱいに振れて、週足遅行線は動かずということもあります。上記予想上下限を超える動きとなった場合は、少なくとも短期的に強いトレンドの発生が予想されます。
現在の日経平均は、長期上昇トレンドにおける短期保ち合いという状況です。これをどちらに抜けてくるかはテクニカルからは判断出来ません。ただ本格的に上昇を継続するためには、少なくとももう一度16,700円水準までの下値確認が必要だと思っています。逆説的ですがこれを達成するためには、GW明けにかけて現在の保ち合いを下抜けする必要があります。
ファンダメンタルズは強くNYも強い動きをしていることから、どうしても上を見てしまいがちです。長期的にはそれでもいいのかもしれませんが、テクニカル的には底が入った状況ではないことに留意していきたいものです。

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2007年04月15日

4月第2週

月曜寄付き 17,606円
高値    17,747円
安値    17,327円
金曜引け値 17,363円

月曜寄付きで、先週末時点での予想レンジを超えました。この時点で下値17,600円にサポートされた上昇トレンド入りも予想されたのですが、前半保ち合った後木曜日・金曜日にかけて値を崩し、日足雲を割り込んで一週間を終えています。金曜日にザラバ足で17,600円をカットしたことから、この水準は既にスタティックラインとして機能しない可能性が高まっています。週足では保ち合いにかぶる陰線、上昇機運に水を刺す形です。

4月第3週予想
予想上限 17,850円
予想レンジ 17,250円〜17,700円
予想下限 16,800円

金曜日の下げで3月16日ザラ場を底とした上昇トレンド下限付近まで下げています。しかしトレンドラインまでは今一歩下げ足りず、また4月4日の窓を埋め残しています。これらのことから週前半に17,250円水準までの下げを経て、反発に転じれば再び17,850円を目指す動きが予想されます。この17,250円水準は押し・戻りの目処として意識しておく必要があります。
金曜日のNY市場は続伸し、連れてCME225先物も17,545円での返りとなっています。大証先物がこの水準での寄り付きとなれば日経現物は17,500円を少し上回った水準で寄り付くことが予想されます。その場合、ひとまず日足雲上限17,420円水準が下値支持線として機能することが予想されます。しかし週前半の日足雲は薄く、さほど堅い支持・抵抗帯とはならないでしょう。
4月4日の窓を埋めるためには、少なくとも雲入りと上昇トレンドラインのカットが必要となるため、一時的に短期のダウントレンドに入ることが予想されます。その後反発となるか続落となるかは現時点では断言出来ません。
最も弱い形は月曜日に日足雲上中寄りしたにも関わらず、雲を割り込んで17,300円を下回る動きとなった場合です。こうなれば週を通して雲下限に上値を押さえられた動きが予想され、下値目処は突っ込みで16,900円となります。
上の予想下限はそれすら下回っており、もし16,800円水準までの下落となった場合は翌週からはさらに大きな下落が予想されますが、現時点ではまだその可能性は高くありません。

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2007年04月08日

4月第1週

月曜寄付き 17,346円
高値    17,576円
安値    16,999円
金曜引け値 17,484円

月曜日に日足基準線に頭を抑えられて雲を下抜ける大陰線から始まった一週間。はらみ陽線を経て上放れ、雲中寄り付きから陽線で引けた水曜日。はらみ陰線となった木曜日と同水準で揉み合う金曜日となりました。

4月第2週予想
予想上限 17,850円
予想レンジ 17,000円〜17,600円
予想下限 17,000円

変な動きです。アレだけの勢いで雲を下抜けておきながら、はらみを経て上放れは戻りが強過ぎます。にもかかわらず翌日から二日続けて保ち合いとは逆に弱過ぎます。
日足ベースでのトレンドは上昇に転じていますが、17,600円の壁は厚く、容易に超えることは出来ないのかもしれません。そうなれば上値の重さを嫌った売りから雲下抜けの動きが予想されます。その場合の下値目処は17,000円水準となります。より短期でのトレンドは金曜前場に確実に下向きになっているにもかかわらず、後場保ち合いとなっており、こちらも不思議な動きです。
週足では前週のかぶせ線にはらむ陽線となっており、戻ったものの上昇に確信が持てない形となっています。週前半17,400円〜17,600円の保ち合いからレンジをブレークすることとなれば、同方向への強いトレンド発生が予想されます。現時点でその方向は下向きである可能性が高いと考えています。
というわけで、スイングスタンスは再びショート。17,600円を超えない限りは継続となりそうです。デイトレではイーブンですね。何とも手がけづらい状況が続いています。レンジの幅を喰うよりもブレークに付いた方が効率が高そうです。スイングショートに構えるなら17,500円オーバーから売り始めて17,600円超えでLC、17,400円割れで追撃売りとなります。

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2007年04月01日

3月第5週

月曜寄付き 17,517円
高値    17,558円
安値    17,036円
金曜引け値 17,287円

日々波高き一週間でした。権利落ちの火曜日からは雲上限を超えることなく推移。木曜日には一時雲下限を割り込む動きも反発から金曜日にかけて雲中での動きとなっています。基本的には雲上下限に動きを制限された一週間といえます。週足ではかぶせ線、前週の包み陽線にかぶる陰線となっています。下げ足のかぶせ線は続落示唆の動き、上値追いは難しそうです。

4月第1週予想
予想上限 17,420円
予想レンジ 16,800円〜17,400円
予想下限 16,450円

週末のCME225先物が17,270円で返ってきています。先物同水準での寄り付きとなった場合、現物は17,240円水準での寄り付きが予想され、日足雲下限を割り込んでの寄り付きとなります。雲下限が徐々に切り上がるとはいえ、これを明確に超えることは難しいと考えられることから、4月第1週の上値を17,400円水準と予想します。下値は突っ込みで16,800円を下回る水準まで。
日経平均はダブルボトムからネックラインを上回る動きとなっていますが、TOPIXはネックラインに跳ね返される形となっています。このどちらが優勢となるかは4月第1週に決定する可能性が高いため、週中エントリにおいて書いてみようと思っています。また現時点ではその可能性は非常に低いものの、週足ベースでの最安値水準は16,100円となります。もっとも現実的には現水準から一週間以内に1,000円以上の下落は考えにくいため、上記レンジでの予想となっています。
いずれにしても下げ足のかぶせ線から上値追いは難しく、前週高値を超える動きは予想しにくいですね。逆に言えば前週高値を上回る動きとなれば踏み上げを誘って18,000円水準までの上昇も視野に入ってきます。

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2007年03月26日

3月第4週

月曜寄付き 16.713円
高値    17,534円
安値    16,713円
金曜引け値 17,480円

月曜寄付き小幅安で始まった一週間でしたが、終わってみれば日足に続いて週足までもが前の足を包む大陽線となりました。日足では流石に三空とはなりませんでしたが、週後半には日足雲を上抜けして、雲上限を下値とした動きになっています。

遅くなりましたが、今日は「普通のチャート・異常なチャート」という部分に焦点を当てて、ここ暫くの動きと今後の展開に付いて私が感じていることを書いてみたいと思います。

3月第5週予想
予想上限 17,650円
予想レンジ 17000円〜17,650円
予想下限 17,000円

 十分に時間を経た後にテクニカル分析の観点からチャートを眺めた時、そのチャート(特にインデックスチャート)は美しいほど理にかなっています。もっともテクニカル分析とは、過去のチャートから次の一手を見いだすために先人たちが時間をかけて熟成してきた手法であるため、これはある意味当然なことです。
 逆に言えば瞬間的な異常事態が起こりえるのが実際の相場です。瞬間的な異常事態が理にかなうまでの時間はケースバイケースであるため一義に決めることは出来ませんが、日足の場合一ヶ月もすれば、おおよそ異常とは言えない形になります。
ここで「異常とは言えない形」にも説明が必要です。この言葉には二つの意味があります。一つは「チャートの中で異常ではなくなる」という意味、もう一つは「結果的に異常ではなくなる」という意味です。
分かりやすいところで具体例を出すと「窓空け」という現象が挙げられます。呼び値ごとに出来高が存在する状態がチャートにおける普通の状態です。何らかの理由でザラ場以外での大きな値動きがあった時「窓空け」という異常事態が発生します。この時「チャートの中で異常ではなくなる」とは空けた窓を埋めること、「結果的に異常ではなくなる」とは窓空け方向への非常に強いトレンドを形成することとなります。超長期で見た場合、全ての異常は「チャートの中で異常ではなくなる」かもしれません。ただ現実的なトレードを考えた時に、上記二種類の正常化に行き着きます。
窓理論が通り一遍の理解で使いこなせないのは、この違いを明確に理解出来ていないことに原因があるのではないかと思っています。と言うより、解釈本などを読んでもこの理論の核心であろうこの部分に焦点を当てた解説がほとんどないため、眉唾理論だと思われても仕方ない気もします。
どんな窓がどんな風に「異常ではなくなる」のかは過去のエントリでケースごとに予想しています。結果的に私の思った通りにならないことも少なくありませんが、その瞬間の窓の空き方をどう判断してるかの参考にはなると思います。
 窓だけではなく、日々様々な「普通のチャート」と「異常なチャート」が形成されます。「普通のチャート」では普通に値幅を拾い、「異常なチャート」となったときは(一時的に損失を抱えることになっても)その「異常」が何に起因するものかを見極めて、大きな値幅を取るチャンスとする。それがテクニカル分析を用いたディーリングテクニックだと、私は考えています。

過去半年の日経225先物のチャートを見てみましょう。今回は、より重要なところにだけ印を付けておきます。

2007Y03M25D

 まず前提として、このチャートは「より長期の」上昇トレンドのチャートであると考えます。四角で囲んだ二カ所は、その上昇トレンドにおける押し目であるという解釈です。
この先の話には「トレンドラインの堅さ」という概念があった方が分かりやすいので、追々説明していきます。ひとまず「移動平均線は柔らかいトレンドラインである」ということをイメージして下さい。つまり「割り込み易いけど戻り易い」ということです。四角1と四角2では、より長期のトレンドラインである25,75dMA付近における株価および5dMAの動きに大きな違いがあります。順に見ていきましょう。

 四角1では「より長期の」トレンドラインを「より短期の」トレンドラインがカットする時に躊躇が見られます。これは移動平均線のクッション作用です。柔らかいトレンドラインである移動平均線は「より短期の」トレンドラインが「より長期の」トレンドラインに対して接近したとき、「より長期の」トレンド方向への作用を行います。この時の作用の強さは「より長期の」移動平均線のトレンドによって決定され、移動平均線のトレンドはその傾きによって方向と強さが決定されます。
この時重要なことは、その作用はトレンドラインをカットした後も継続するということです。これは他のトレンドライン突破では(突っ込みを除けば)あまり確認されない現象です。この現象が移動平均線の「柔らかい」トレンドラインという性質を決定づけていると言えます。
その後このチャートは11月27日の「抱きの一本立ち」から「はらみ陽線」を経てその後の大幅上昇へと繋がっていきます。この時3本の移動平均線がまとまった形から5dMAが上抜けていることも四角1が単なる押し目であったことを追認することとなっています。11月28日のエントリでは別の観点からではありますが、底入れと感じてたようです。上昇への違和感がなかったということですね。これが上記前提に立ったときの「普通のチャート」です。

 移動平均線がクッション作用を行わないケースも存在します。それは四角2の下落時のように「より長期の」トレンドラインを窓を空けて突破してしまったときです。そしてこれは「異常なチャート」です。現時点でこの異常事態の正常化は、より長期にわたる下落に向かうことによって「結果的に解消される」可能性が高いと考えています。
そう考える理由はいくつかあります。一つはその足で75dMAも同様にカットしてしまったことです。短期的にこのカットは「異常過ぎた」可能性もありますが、月曜寄付きでの窓空けだったこともあって週末に向けて一旦戻す動きとなっています。しかしこの後さらに「異常なチャート」が観測されます。週末にかけて戻したものの、翌週半ばに反落したことによって5dMAが「上向きの」75dMAに跳ね返されるというチャートです。上向きの長期移動平均線に上向きの短期移動平均線が跳ね返されるというのはかなり珍しいです。
 その後一目均衡表上の日足雲下限でのダブルボトムの形となったため、目先反発の動きから雲上限を突破する動きになっています。しかしまだ「異常なチャート」を正常化するには至っていません。その分岐点となるのが先物17,590円への取り組みと、徐々にまとまりつつある三本の移動平均線の動きにあると考えています。もしこのまま先物17,590円を超えることなく、下りてきた25dMAに5dMAが跳ね返されることとなれば、そこは「異常なチャート」を切っ掛けとした大幅下落の始まりとなる可能性が高いと考えています。

もっとも「異常なチャート」の正常化は、多くの場合「チャートの中で」行われます。ただ頭の片隅にでもこういうシナリオがあれば、もしものときに人より速く動けます。その一瞬のチャンスを逃さないようにしたいですね。

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2007年03月18日

3月第3週(その2)

今週の週末エントリは二本立てになっています。まだご覧になっていない方はその1からご覧下さい。

 さて、今回はこのコメントの前半部分に付いての説明からしていきます。「トレンドは常に短期から長期へと伝搬していきます」というコメントは「当たり前じゃないか?」と思う人も多いと思うのですが、その本質的な意味はあまり理解されていないように思います。
 トレンド決定を意識させるファクターはいくつかあるのですが、その代表的なものに「保ち合い放れ」があります。ある相場がトレンドを決定するためには(保ち合いを経た上での)窓空けが重要な切っ掛けとなります。この時、その窓空けは「より短期の」トレンドから「より長期の」トレンドへと伝搬していきます。つまり「より短期の」チャートにおいて保ち合い放れからトレンド決定のシグナルが出たときは、その次に「より長期の」トレンド決定を意識する必要があります。もちろんこれが同時に起こることもあるのですが、多くの場合その前に「より短期の」トレンド決定が確認されます。
 これは逆も真です。つまり「より短期の」トレンド転換なしに「より長期の」トレンド決定を示すような線(例えばザラバ足での上値抵抗ライン突破など)が出た時は、その保ち合い上抜け(上放れではありません)はダマシとなることは少なくありません。もしダマシでなくその後のトレンド決定に繋がる動きであったとしても、抜けた水準を確認する動きは必ず観測され、これを下回らず反発となったときに初めてトレンドが決定されることとなります。
 2月28日の日足は下放れて寄っています。これは日足ベースでのトレンド転換を決定させる寄り付きにも見えますが、この線の寄り付きだけではトレンド決定の寄りか前日の陰線を受けての下寄り(から窓埋めに動く)かどうかは断言出来ません。しかし2月27日後場に半日足窓が空いています。この窓はhMAの収束後に下放れたものであり「より短期の」トレンド決定の動きと考えられます。このことから2月28日の寄り付きは「より長期の」下落トレンド決定の窓空けと考えられることとなります。

それでは今週の30分足を見てみましょう。

2007Y03M17D-30M-2

 アイランドリバーサルトップから下放れて陰線となった水曜日の値幅(a-a'ボックス)で3日間の保ち合いとなっています。a,a'のどちらかを放れれば「より長期の」日足共々トレンド決定の動きとなるでしょう。
 もう少し短期のトレンドを見てみましょう。金曜後場小窓(赤星3)を空けているため、ここで「より短期の」トレンド決定があった可能性があり(現時点では)b線が下値サポートとして意識されます。b線をサポートとした場合、a-b上方三角保ち合いもしくはa-c三角保ち合いという二つの保ち合いが考えられます。また移動平均線の足並みが乱れており、次にこれをまとめる動きも意識されます。さらに窓は株価を吸引するという原則から赤星1〜3水準での時間調整も考えるべきでしょう。金曜引け時点でのMACDがピークアウトからイーブンレベルで引けていることも忘れてはいけません。

 以上の事柄から導き出される短期的なシナリオはこの3つです。
月曜寄付きでb線を下回ったときは、a'線上で一時反発する可能性もあるものの、MACDの陰転から下げ幅を広げる形で下抜けとなる可能性が高い。
b線を上回る寄り付きとなったときはhMAを収束する動きから赤星2水準での期間調整を行う可能性が高い。その後b-c三角保ち合いを煮詰める動きからどちらかに放れ「より短期の」トレンド決定となる可能性が高い。
寄り付きから強く一気にc線を超える動きとなればa線を頭にした上方三角保ち合いから上放れとなる可能性が高い。

 これでその1から通して「より長期の」トレンド確認から「より短期の」シナリオ作成までの一連の作業が終了したことになります。普段はこの一連の作業を感覚でやってしまうので、せいぜい1時間もあれば終わるんですが…いやぁ書くと長いですね。このエントリが皆さんの相場観を磨く一助となれば嬉しく思います。

 さて、今回の予想は週足でのトレンド確認から始まっています。そのため大前提として「今は長期上昇トレンドにおける押し目局面である」という縛りがあります。実は私はこの前提を少なからず疑っています。現在「より短期の」分足から「それより長期の」日足レベルまでのトレンドが転換しています。もちろん「より長期の」週足レベルでのトレンド転換となるかどうかは現時点では断言出来ず、それ故に「疑っている」レベルではあるのですが。
 その疑いにたどり着く鍵は「普通のチャートと異常なチャート」そしてそれを組み立てる経験則として「トレンドラインの堅さ」を用います。が、今日は長くなったのでこの件に関しては次の機会に譲ります。差し迫った転換期でもなく、もし仮にその疑いが現実のものとなるとしてもまだ先の話です。3月第4週は4日立ち会いで、水曜日に休みがあるので、早ければその辺で書ければ良いなぁと思っています。

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3月第3週(その1)

月曜寄付き 17,312円
高値    17,325円
安値    16,628円
金曜引け値 16,744円

月曜寄付き日足雲下限で始まった一週間でした。結局週足寄り付き天井からアイランドリバーサルトップ(IRT)を形成して下落。雲下限では反発するもIRTの窓を埋める動きにはならず、再び雲下限を試す動きとなりました。
雲下限でのダブルボトムともとれる形となった一週間でしたが、これをもって底入れ・反発となるでしょうか?来週の見通しに行ってみましょう。

3月第4週予想
予想上限 17,150円
予想レンジ 16,600円〜16,950円
予想下限 16,100円

 先日のコメントで「短期を無視した長期のテクニカル分析は意味をなさず、また長期のトレンドを無視した短期テクニカル分析は意味をなしません」ということを書いたので、今日はその辺を踏まえて書いてみます。その前にまず、私がイメージするトレンド(ライン)というものについて書いておきます。イメージを伝えるのは難しいので「何言ってんだ?」と思われる方もおられるかもしれませんが、その時はコメント欄でもメールでもいいので質問して下さい。

 トレンドラインとは風の吹き出し口です。その風はトレンドラインから離れれば離れるほど弱くなるため、その中間地点での株価の動きは「より短期の」トレンドに強く支配されます。しかし通常は「より長期の」トレンドラインは「より短期の」トレンドラインよりも強い風が吹き出しています。そのため「より長期の」トレンドラインは下値支持線や上値抵抗線、押し・戻しの目処として意識される水準となります。
 また経験的に「より短期の」テクニカルシグナルが「より長期の」トレンドをフォローしている時、そのシグナルのダマシの確率は低く、アゲンストの時のダマシの確率は高いと思っています。
 誰にでも見ることができる一つのトレンドラインは一目均衡表の雲です。雲は下値支持線・上値抵抗線として驚くほど正確に機能します。今週の動きはまさにこの動きでしたね。また一目均衡表では雲とともに基準線がトレンドラインとして機能することが知られています。
 もちろん雲や基準線だけがトレンドラインではありません。本当に使えるトレンドラインを見つけることはテクニカル分析の精度を上げる上で欠かせない作業です。というよりもテクニカル分析のキモだと言っても過言ではありません。
 自分の中で確固たるトレンドラインを持っていれば(たとえそのトレンドラインが間違っていたとしても)おそらくその人は、相場から撤退しなければならないほど負けることはないでしょう。もし正しいトレンドラインを自信を持って使えれば、間違いなくその人は相場の勝ち組になります。

 前置きが長くなりましたが、私はこのイメージに基づいてテクニカル分析を行っており、その順番は常に長期の分析から短期の分析へと時間を狭めて考えています。「より長期の」トレンドラインを意識しつつ「より短期の」トレンドを見極める作業ということになります。それでは「より長期の」チャートである週足を見てみましょう。

2007Y03M3W-1

 使用しているトレンドラインは先週のチャートと同じ物です。現時点では変更の必要はありません。週足から読み取れることも先週と同じですね。ただ一つ問題なのは、

その突っ込みが一回で終わることは稀であり、多くの場合は二番底を試す動きになります。その二回目の底が前回の安値を下回らず反発となった時、本格的なトレンド転換と判断されます。

と書いた部分です。まず二番底を試したことは間違いありません。ひとまず二回目の底が前回の安値を下回らなかったようにも見えます。じゃぁ反発したのか?というとまだ反発とは言えません。なぜなら週足ベースで反発を確認するためには17,200円水準を超えてくる必要があるからです。もっとも、それ以前にこのチャートは下げ止まってもいないですね。

現時点でこの週足チャートから読み取れることは、以下の四点です。
長期上昇トレンドの押し目局面であること。
前週の下ヒゲ陽線を包む陰線は最後の抱き線には見えず、強い先安感が漂っていること。
直近は遅行線のD線タッチが予想されること。
その週における突っ込みはD'線水準まであり得ること。

 次に週足チャートに比べれば「より短期の」日足チャートを見てみましょう。

2007Y03M17D

 四角1は先週金曜日から今週火曜日にかけての動きです。雲上限を天井、月曜日足を宵の明星として反落の動きとなっています。翌日下放れて前三日足をアイランドリバーサルトップとしており、四角2程度の底打ち感では反発とは言い切れません。
 スイング取り引きであれば赤星で売り、ザラ場上昇によるIRT窓埋め水準までの売り上がり、雲下限割れで追撃売りとなります。ただし、もし水曜寄り付き水準に窓を空けて上昇した場合、打ち返しの窓となるため売り玉処分からスイングニュートラルスタンスとなります。
 次に楕円で囲んだ部分を見て下さい。遅行線が右下値を切り上げたダブルボトムの形になっており、金曜引け値(黒星)で雲上限を割り込まなかったことから、底打ち反転の可能性がないわけではありません。可能性としては雲の上下限に包まれながら急落時の窓下限までの上昇も考えられます。

 現時点でこの日足チャートから読み取れる短期的なシナリオは、以下の三種類です。
ダブルボトムから大底確認・反発から上値追いかもしれない。
反発からひとまず戻ったとしてもIRT窓上限に押さえられて反落するかもしれない。
アイランドリバーサルトップからの下落であるため雲下限はサポートラインとならないかもしれない。

ということです。これを上の週足チャートでの予想と組み合わせてみると以下のような予想になります。

 週足ベースでの底入れ感には今ひとつであり、日柄においても十分調整したとは言えないことから、直近戻ったとしてもIRT窓上限が上限として意識されます。IRTからの下落は非常に弱く、また週足が前週の下ヒゲ陽線を包む陰線となったため、強い先安感が漂っています。そのため現時点で底値として機能している雲下限も盤石ではなく、週中にはD'線16,100円水準までの下落も想定されます。ただ、その場合も週末にかけて週足遅行線D線ライン16,600円までの戻りとなる可能性が高いと考えられます。

 ザックリ言えばこんな感じでしょうか。上記の分析から導き出される最もシンプルなポジショニングは雲下限〜IRT窓下限をレンジとしたボックス取り引きからレンジブレークに付いていくという方法です。

 次に考えるのは30分足を使った、月曜寄付きから前場にかけての短期的なポジショニングについての考察となります。…が、長くなったので今日はこの辺で。今週の週末エントリは二本立てになります。

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2007年03月11日

3月第2週

月曜寄付き 16,992円
高値    17,246円
安値    16,532円
金曜引け値 17,164円

月曜寄付きランニングギャップで始まった一週間でした。一時16,500円水準まで下げたものの、やはり週足ランニングギャップは発生せず、週末にかけて窓を埋める動きとなりました。
週足では下寄り引けの下ヒゲ陽線。底値反発にも見えますが、ひとまず突っ込みから戻り一巡の動きであり、これをもって上昇確定とは言えません。

来週の見通しの前に、ウチにリンクしてもらってるマネポケさん経由で知った株・個人投資家の喫茶店というサイトを紹介しておきます。
このサイトは質の高い情報が分かりやすい図と文章で説明されており、書き手の非常に高い相場観が感じられます。私よりずっと長く相場とも接しておられ、その経験から発信されるエッセンスはとても勉強になります。ご覧になったことがなければ是非御一読をお勧めします。テクニカル分析入門に書かれている個人的定義に関してはまさに同感であり、以下の一文はテクニカル分析を考えるときの全ての基本であると思います。

過去の株価というのは個々の人間がとった投資行動の結果であり、人間心理が凝縮されたものと言える。特に市場の均衡状態が破られる時、人間がとる行動と言うのは常に一貫していている。

これは狭義にはテクニカル分析上重要なシグナルである保ち合い放れに関わる一文でもありますが、広義にはテクニカル分析全体の考え方、及びそれを基準とした投資(投機)技術の礎となるものです。私もいつか、これくらいの短い文章で、強く読み手に伝わる一文を書きたいものです。

それでは来週の見通しにいってみましょう。

3月第3週予想
予想上限 17,400円
予想レンジ 16,950円〜17,350円
予想下限 16,630円

まず最初にここ数ヶ月のチャートから、トレンドの転換点となった部分を見てみましょう。

2007Y03M11D

上のチャートにおいて四角で囲んだ部分がテクニカル転換点となった部分です。最後の一個はまだそれが転換点となるかどうかは分かりませんが、特徴的なシグナルの前兆となる可能性があるため記しておきます。
 四角1.は年末から上昇してきてもうそろそろ天井じゃないかなと思ったときに出たシグナルです。5,10,20dMAという3本の移動平均線を割り込んだ水準で出た並び陰線は、非常に強い先安感を感じさせる形です。翌日下放れすれば大幅安も考えられた線でしたが、予想に反して上寄りから上抜け→翌日も続伸となりました。翌2月14日(星1)、直近の高値を超えた寄り付きから陽線引けしたことから、この相場はもう一段の上昇が確定したといえます。またこのとき、dMAの収束から上放れとなったことも上昇加速のポイントとなりました。
並び陰線から上抜け上放れという動きはテクニカル的に異常な動きです。テクニカル的に異常な動きがあった場合、短期的には非常に強いトレンドを示しますが、その反動が大きくなる可能性が高まります。
 それが具現化したのが四角2.から後の動きです。四角1.の後18,000円を頭にした保ち合いから上放れとなったものの、波高き線(日足では分かりにくいですが)から上寄り引けの十字線→包み陰線と天井示唆線となっています。去年11月末から始まった上昇局面において包み陰線は必ずしも的確な天井示唆線とはなりませんでしたが、この日は前場hMAの収束から後場窓空けての下落という形となり、今までとは違う雰囲気が漂っていました。翌2月28日(星2)からの下落は皆さんの記憶にも新しいことですね。
 そして四角3.です。これは現在進行形の転換点(?)です。このチャートだけでは分かりませんが、この窓は週足ランニングギャップであり、週末にかけて戻して引けています。ひとまず戻り一巡の動きであり、この後さらに上値を追うか、再び下落に転じ二番底を試すかは現時点では断言出来ません。
ただ遅行線が基準線に接近しており(赤丸部分)、翌寄り付き(3月12日)でこれを超えてこないと、同水準が目先上値抵抗ラインとして機能する可能性が高まります。それを超えたとしても日足雲上限や日足基準線・転換線、25dMAなど上値抵抗ラインが目白押しです。ここまでの下落となった以上あっさり回復とはいかない気がします。もう一回は下値支持線であるB線を試す動きがあるのではないでしょうか。

とはいえ、日足からでは今ひとつどっちに振れるか分かりにくいため週足も見ておきましょう。

2007Y03M02W-1

 このチャートでの注目ポイントはα点です。これは先週の安値を遅行線の該当ポイントに記したものです。D線は去年6月の大底から続く週足引け値ベースでの上昇トレンド下値抵抗ラインです。先週の安値においてもこれを下回ることなく反発となった動きは(強いとも取れるのですがそれ以上に)調整不十分と取れる形です。
今回のような下落となった場合、その突っ込みが一回で終わることは稀であり、多くの場合は二番底を試す動きになります。その二回目の底が前回の安値を下回らず反発となった時、本格的なトレンド転換と判断されます。
今回は一度目の突っ込みで遅行線がD線を試したものの反発しており、少なくとももう一回D線を試す動きが予想されます。その水準は今後2〜4週間に16,500円〜16,700円(要は遅行線=D線となるポイント)となります。またその週における日足ベースでの突っ込み下限は実線のD'線に対する動きとなり、図示したように16,000円〜16,300円水準が予想されます。

以上の事柄から考えてみると、直近はひとまず日足雲下限までの下落が予想されます。前回安値を下回ることなくその水準で反発することとなればスピード調整から上昇となるでしょう。ただし、雲下限を割り込んで16,100円水準までの突っ込みも考えられ、その場合はあと数週間の下値固めから上昇へと移行するシナリオが考えられます。
もし16,000円をも割り込む動きとなった場合、週足終値ベースで15,600円水準までの下落も考えられ、その場合は数ヶ月の期間調整を経て、再び上昇へと向かうことが予想されます。それすら割り込むこととなれば上昇トレンドは終了します。2月高値を頂点に、多少の戻りを試しながら再び14,000円へと向かう動きとなるでしょう。

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2007年03月04日

2月第5週・3月第1週

月曜寄付き 18,219円
高値    18.300円
安値    17,160円
金曜引け値 17,217円

月曜上寄り引けの十字小陰線から包み陰線、窓を空けての三連陰線と大幅下落の一週間となりました。高い高いと誰もが思いつつ上がる相場に付いていった結果は穏やかな調整とはいかなかったようです。

中国発の世界株安連鎖と言われていますが、火曜日のNYの動きを見ているとそうは見えません。月曜日の時点で天井示唆の包み陰線(十字線の後)が出ていることから、やはり前日のバーナンキ発言が切っ掛けになったものと考えています。
一方、翌火曜日の日本市場の下落はNYの暴落を受けたものであることは間違いありません。ただ翌日からの大幅な続落は実力以上に高過ぎた日本市場のしかるべき調整への動きと見るべきでしょう。
MSQを控えたこの一週間は先物主導での大きな値動きとなる可能性が高いです。時には驚く程の急騰を見せることもあるかもしれません。しかし積み上がった裁定買い残や前週の下落の動きは、短期的な需給を極めて悪化させており、戻れば売りの展開となることが予想されます。安易に戻りに付かず、冷静に相場を見ていきたいものです。

3月第2週予想
予想上限 17,750円
予想レンジ 16,750円〜17,250円
予想下限 16,400円

前週18,00円を超えた時の窓を窓を空けて埋め返した(埋まってませんが)動きは非常に強い先安感を意味します。一週間で1,000円の下げとなったことから多少のリバウンドは起こりえますが、底値目処16,550円もしくは15,350円という大幅な下落が予想されます。
金曜日のNY市場は続落となりCME225先物は16,865円と17,000円を割り込んで返ってきています。16,750円水準には26wMAがあることからこれを簡単に割り込むことはなく、また週足ランニングギャップはほとんど存在しないことから、CME225先物に鞘寄せして週初始まるようならば、売り玉利確から次の売り時を探る展開になるものと考えています。
金曜日の引け味から下放れた寄り付きとなった場合、突っ込みがあったとしても期間短く、比較的しっかりしたリバウンドとなる可能性が高いと考えています。寄り付きから戻すようならば売り玉利確、突っ込みから17,750円水準での保ち合いとなった場合も同様の構えでいいのではないでしょうか。戻りから月曜寄付きを割り込む動きとなればすかさず売っていきたいですね。

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2007年02月25日

2月第4週

月曜寄付き 17,835円
高値    18,239円
安値    17,810円
金曜引け値 18,188円

17,800円を底に始まった一週間でした。木曜日にはもう一段の上放れから金曜続伸と17,800円を突破した勢いそのままに上昇が続いています。

2月第5週・3月第1週予想
予想上限 18,600円
予想レンジ 18,060円〜18,400円
予想下限 18,000円

超えることはないと思っていたTOPIX月足引け値1,730ポイントは遥か下になりました。これを割るためには日経平均ベースでは3日で900円程度の下落が必要となり、無理とは言えないまでも今の地合いでは難しそうです。とうとう15年に渡って続いてきた長い調整が終わるのでしょうか。
そうなるともう上は20,000円となります。調整らしい調整もなく保ち合っては上放れを続けている間はザラ場押しは買い向かいで臨むのが高確率での勝ちに繋がりそうです。
NY市場は週末にかけて再び調整色を強めており、ダウは高値保ち合いからの三羽烏、ナスダックは三川宵の明星となっています。こちらはこちらでいつ下落してもおかしくない状態のまま3ヶ月近くじり高を続けています。
ダウ・ナスダック共にMACDはとっくに陰転しており、下向きのシグナルに頭を抑えられた状態が続いています。この状態で高値を取り続けるのはなんとも不思議な感じがします。

保ち合いを上放れた以上、どこまで上がるかは想像つきません。もちろんフィボナッチ新値や一目均衡から計算は出来ますが、現状でその値が当てになるとも思えません。
今はいつか来る下落相場の入り口を見誤らないように、短期のトレンドに小さく乗っていこうと思っています。

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2007年02月18日

2月第3週

火曜寄付き 17,481円
高値    17,911円
安値    17,440円
金曜引け値 17,875円

予想に反して週初から高く、水曜日には保ち合い上放れの陽線となりました。週末にかけても売り物をこなしながら保ち合う形となっており、強い基調が続いています。

高値限界と思われたところからの上放れとなったため、今度は超えた17,600円が底値として機能するかどうかに注目されます。

2月第4週予想
予想上限 18,000円
予想レンジ 17,600円〜18,000円
予想下限 17,600円

日経平均の18,000円と共に気になるのはTOPIXの1,783ポイント、そしてこの10年以上超えてこなかった月足引け値1,730ポイントとなります。
現水準は十分に高く正直1,783ポイントを超えるとは思えないのですが、上がれば買う人がいるのもまた事実です。もしTOPIX節目を突破した時の次の目処は2,000ポイントです。なんだか信じられない水準ですが、もし1,783ポイントを超えることがあれば目をつぶって買いにいきます。

ひとまず突破した日経平均17,600円を底に出来るかどうかを見極めたいですね。とりあえず週末のCME225先物は17,860円と大人しい返りになっています。月曜寄付きで17,800円を下回らないのなら引き続き強含みの展開が予想されます。

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2007年02月12日

2月第2週

月曜寄付き 17,531円
高値    17,545円
安値    17,199円
金曜引け値 17,504円

月曜大幅下落から下値遊びを経て金曜には大幅上昇と今週も波高い線の一週間となりました。一目均衡表の基準線を底にした反発となったため目先調整完了から上値追いとも見えますが、実線・遅行線の天天一致から本格調整への入り口にも見える形です。週足では前週陽線にはらむ下ヒゲ陰線、上値抵抗ラインに頭を抑えられた形となっており月曜寄付きで17,600円を抜けてこないことには上値追いは難しく感じられます。

2月第3週予想
予想上限 17,600円
予想レンジ 17,200円〜17,500円
予想下限 17,000円

2月2日の放れ上ヒゲ陰線を中心とした1月24日・2月9日との三山の可能性があります。金曜日引け値で17,507円を上回れば三山否定の上値追いの可能性が高まったのですが、引けにかけてちょうどこの水準を割り込んだため戻り天井となったかもしれません。また、一目均衡表では遅行線が実線を割り込むのを嫌がった形となっていまが、月曜日からは実線が下降するため下値不安が高まります。

金曜日のNY市場はダウ・ナスダック共に大幅下落となっており、CME225先物も17,430円での返りとなっています。月曜日のNY市場次第ではありますが火曜日の日経平均の寄り付きが17,500円を下回るようなら17,500円を天井とした一週間となる可能性が高いと考えられます。

現時点では週初下落シグナルしか見当たりません。ひとまず17,200円水準までの下落は意識しておくべきでしょう。

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2月第2週

月曜寄付き 17,531円
高値    17,545円
安値    17,199円
金曜引け値 17,504円

月曜大幅下落から下値遊びを経て金曜には大幅上昇と今週も波高い線の一週間となりました。一目均衡表の基準線を底にした反発となったため目先調整完了から上値追いとも見えますが、実線・遅行線の天天一致から本格調整への入り口にも見える形です。週足では前週陽線にはらむ下ヒゲ陰線、上値抵抗ラインに頭を抑えられた形となっており月曜寄付きで17,600円を抜けてこないことには上値追いは難しく感じられます。

2月第3週予想
予想上限 17,600円
予想レンジ 17,200円〜17,500円
予想下限 17,000円

2月2日の放れ上ヒゲ陰線を中心とした1月24日・2月9日との三山の可能性があります。金曜日引け値で17,507円を上回れば三山否定の上値追いの可能性が高まったのですが、引けにかけてちょうどこの水準を割り込んだため戻り天井となったかもしれません。また、一目均衡表では遅行線が実線を割り込むのを嫌がった形となっていまが、月曜日からは実線が下降するため下値不安が高まります。

金曜日のNY市場はダウ・ナスダック共に大幅下落となっており、CME225先物も17,430円での返りとなっています。月曜日のNY市場次第ではありますが火曜日の日経平均の寄り付きが17,500円を下回るようなら17,500円を天井とした一週間となる可能性が高いと考えられます。

現時点では週初下落シグナルしか見当たりません。ひとまず17,200円水準までの下落は意識しておくべきでしょう。

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2007年02月07日

2月7日 下げ止まる

大引け(15時20分)

日経平均 17,292.32 ▼114.54

後場小安く寄り付いた後一時戻りを試すも売り押される展開。17,200円を突っ込んだ後買い戻され後場高値引けとなっています。日足では下ヒゲ陰線、日足基準線での反発となりひとまず下げ止まりの形です。

後場小安い寄り付きから揉み合って反発の動きとなったため17,240円で利確買い戻し。その後17,200円突っ込みから反発となりましたが買えず。キャッシュポジションです。
明日寄付きで17,330円を超えてくれば買い参戦、17,300円を下回る寄り付きとなれば売り建てで臨もうと思っています。

前引け(11時30分)

日経平均 17,238.68 ▼168.18

17,360円は割り込まなかったものの雲中寄り付きからすぐさま雲下限を割り込む展開。17,350円を割った水準では反発するも寄り付き近辺に頭を抑えられて続落、前引けにかけては17,250円も割り込んで引けています。

戻り先物17,360円で売り増し、持ち越しです。後場寄り現物17,250円を超えてくるなら利確買い戻し、突っ込み17,200円割れでも買い戻します。


寄り付き前
(8時40分)

NYダウ 12666.31 △4.57
NASDAQ 2471.49 △0.89
CME225 17425 ▼5
外資系13社の寄り付き前注文動向
売り5190万株、買い5740万株
差し引き550万株の買い越し

NY市場は小幅上昇。この4日間非常に強い膠着感が漂っています。一時ナスダックは25dMAまで下げるものの買い戻されており、引き続き底堅い動きとなっています。今週いっぱいはこんな動きが続くのでしょうか。トレンドが出るまで手が出せない状態です。
CME225先物は大証終値とほぼ変わらずでの返りです。現物17,440円を超えて寄れば短期的には強い上昇力を見せる可能性が高く、その場合の上値目処は17,550円。17,360円を割り込む寄り付きとなれば17,300円も割り込んだ下落も見えてきます。

CMEがほぼ変わらずの返りとなったことで、今のところやや強い保ち合いが予想されます。ザラ場先物17,460円タッチでLC買い戻し。押して17,430円で反発となれば買い建てで臨みます。

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2007年02月04日

1月第5週・2月第1週

月曜寄付き 17,393円
高値    17,633円
安値    17,275円
金曜引け値 17,547円

先週に引き続いて波高き一週間でした。月曜寄付きが前週引け値を下回ったことから、下落の一週間を予想したのですが、終わってみると包み陽線となりました。とはいえ結局この2週間17,300円〜17,600円の範囲内での高値保ち合いとなっています。週後半には1月15日から12日間続いた外資系経由の寄り付き前注文動向の買い越しが3日連続の売り越しに転じるなど需給にも変化が見られています。
高値での包み陽線は「最後の抱き線」といって天井示唆線ですが中段では上昇加速線です。今週の包み陽線はどちらと考えるべきでしょうか?

2月第2週予想
予想上限 17,650円
予想レンジ 17,300円〜17,600円
予想下限 17,000円

過去10年に渡って月足終値ベースでTOPIXが1,730ポイントを超えたことはありません。1月後半の動きはまさにこれにトライする動きでしたが、結局月末にかけて下げ、節目を超えることは出来ませんでした。
去年一年間の調整局面はこの節目を超えるためのものだと考えています。また、今年前半にはこの節目を超えて金利上昇局面においてさらに上値追いとなる可能性も低くはないとも思っています。ただし直近は?と考えると去年12月からの上昇基調にもそろそろ翳りが見えてきており、上記外資系経由の注文動向以外にも裁定買い残が過去最高の5兆円超えとなるなど、短期的な需給にも警戒感が漂っています。
週末にはオプションSQも控えており、金曜後場のような先物売り仕掛けには非常にセンシティブに反応する地合いが予想されます。売り仕掛けからちょっと値を崩す程度であれば引き続き高値保ち合いから過熱感解消を待って上値追いという展開も考えられますが、この2週間底値として機能していた17,300円をしっかり割り込んでくると売りが売りを呼ぶ展開が予想されます。

日足の形がいいだけに売ればいいとも言い切れないんですが、需給がタイトであることやアノマリー・TOPIX節目・高値警戒感等を総合的に考えれば、やはりここは目先天井であると判断されます。
まずは17,600円〜17,300円のレンジを拾いつつ、しっかり抜ければ乗っていくというスタンスで臨みたいと思っています。

というわけで上記命題の答えは最後の抱き線だと考えていますが、どうでしょう?

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2007年01月28日

1月第4週

月曜寄付き 17,429円
高値    17,617円
安値    17,300円
金曜引け値 17,421円

波高き一週間でした。木曜日寄り付きでは昨年来高値を更新したものの包み陰線から翌日も続落となっています。週足では上寄りして上引けした十字小陰線となっています。また上昇トレンドにおけるダブルトップとなっており調整局面が予想される形となっています。

1月第5週・2月第1週予想
予想上限 17,580円
予想レンジ 17,000円〜17,500円
予想下限 17,000円

水曜日大出来高の十字線、木曜日昨年来高値を超えた寄り付きからの大陰線、金曜日は下寄りから戻したものの窓を空けて終わっています。この1月第4週の週後半の動きは非常に天井臭いですね。週初続伸したとしても17,500円水準を天井に反落に転じる可能性が高いと考えられます。
週足が上寄り引けの十字陰線となったことから月曜寄付きが金曜引け値を下回ることとなればそのまま下落となる可能性が高く、上回る寄り付きとなれば一旦17,500円を目指す展開から反落となる可能性が高いと考えられます。月曜日にもし17,510を上回る引けとなることがあれば、短期の調整一巡から上値追いが予想されます。
金曜日のNY市場は下ヒゲの長い陰線で引けており、ダウは続落・ナスダックは陰の陰はらみの小反発となっています。目先上昇も期待される形ですがナスダックはザラバ足で雲に入り込んでいます。週初のNY市場が下落となった場合は暫く上値の重い展開が予想され、それに連れて日本市場も調整局面となるかも知れません。
アノマリーでは節分天井と言われていることから来週一週間は高値保ち合いとなる可能性も高く、全力で売り建てる相場ではないと思いますが、少なくとも利が乗った買い玉があるのであれば一旦利確が望ましいと考えられます。
CME225先物は大証先物比70円高の17,450円で返ってきていますが、現物換算すれば金曜引け値とほぼ同水準での返りとなっています。非常に微妙な寄り付きとなることが予想されるため、少なくとも寄り一の動きを見てからポジションを決めたいものです。

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2007年01月14日

1月第2週

火曜寄付き 17,018円
高値    17,261円
安値    16,758円
金曜引け値 17.057円

週初火曜日下放れた寄りから大きな切り込み線、水曜日に打ち返しのたすき線から木曜日続落、金曜日には高寄りから振り分け線となりました。週を通して波の荒い場となり、週末に戻したとはいえ上値の重さを感じる形です。週足ではヒゲの長い小陽線。翌週寄り一(月曜日の動き)が一週間のトレンドを決めるように見えます。

1月第3週予想
予想上限 17,420円
予想レンジ 16,600円〜17,250円
予想下限 16,600円

ここ数週間の日本相場の動きからは、目先天井から中期の調整局面へと移行する形が見て取れます。しかしながら先週のNY相場はナスダックが保ち合い上放れとなり、ダウも週末にかけて連日の高値更新となりました。NYは再び強い動きとなる可能性が非常に高く、日本相場もこの動きに連れることも考えられます。

金曜日のCME225先物は17,165円で返ってきています。この水準は上昇確定とは言えない水準ですが、週初高寄りから先週の高値17,260円を超えてくる動きとなれば、1月第2週の十字線を捨て子線に高値更新の動きとなる可能性が高いと考えています。その場合の上値目処は直近で17,400円、次に昨年来高値の17,560円となります。
週初高寄りしたにも関わらず陰線での引けとなるようであれば、上値は相当重いと考えられます。その場合はNY市場の上昇を横目に、日本相場においてはまずは底値固めの動きが予想されます。その場合の下値目処は直近で16,600円、買い方の投げを誘った突っ込みとなった場合は16,270円水準が予想されます。

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2007年01月06日

1月第1週

木曜寄付き 17,322円
高値    17,379円
安値    17,011円
金曜引け値 17,091円

1日半の立ち会いとなった1月第1週。休み明けの木曜日窓空けての高値更新から金曜日に大陰線となりました。この動きは去年の5月連休明けの動きに非常に似ています。奇しくも休み明け高値もほぼ同値となっていますね。週足でも5本連続陽線から最後の一本を包む陰線となり、ひとまず天井という形が見えます。

1月第2週予想
予想上限 17,370円
予想レンジ 16,700円〜17,090円
予想下限 16,520円

週末のNY相場は雇用統計が好調だったにもかかわらず大きく反落して引けています。好調過ぎて利下げが遠のくという思惑が下げ要因らしいんですが、そんな後講釈付けられてもなぁという感じです。ナスダックに関しては既に天井を打っており、強いダウに引きずられて高止まりしたたところに年が変わったという切っ掛けから利益確定の動きが出てきたものだと感じています。
ナスダックは年末から年明けにかけて一目均衡表上の雲上限を底にした動きが続いています。1月4日には雲上限から大きく上昇するものの、翌日はらみ陰線となっており11月22日を起点とする三山(私の解釈ではダブルトップからの下落初戻しなんですが一般的には三山に見えるかなと思って採用)からの下落と見えます。月曜日に続落となれば、暫く雲上限に上値を押さえられた調整へと向かう可能性が高まります。逆にこれがスピード調整から反発、高値更新となれば保ち合い上放れとなり、大幅上昇となることが予想されます。今後数日間におけるナスダックの下落確定分岐点として意識される水準は引け値2,400ポイント・保ち合い上放れ水準は引け値2,450ポイントです。

同金曜日のCME225先物は大出来高の大幅下落(-485円,大証終値比-135円)となっており、こちらもひとまず天井という形が見て取れます。これらの情報から日本相場は調整局面へと移行する可能性が非常に高く、その場合今後数週間(4〜6週間)における下値限界は突っ込みで16,100円、緩やかな下落となった場合は16,500円と予想します。下落途中で戻りを試す水準として意識されるのは16,790円・16,700円.16,500円と考えています。

下落シナリオに突入しない唯一の可能性はダウの高値更新です。金曜日に下落したとはいえ、ダウは引き続き強い基調に乗っています。金曜安値でも基準線を割り込むことなく、引けにかけて戻しています。何らかの好材料によってダウが高値更新することがあれば、ナスダックさらには日本相場にも強気ムードが出てくるものと考えられます。

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2006年12月31日

12月第5週

月曜寄付き 17,104円
高値    17,301円
安値    17,056円
金曜引け値 17,225円

月曜かぶせの小陰線から火曜包み陽線、水曜上放れとこりゃどこまで上がるのか分からない強さに見えたんですが、週末にかけて2日続けての一文天井となりました。年末年始の連休を前にした手控えとも見えますが、やはり過熱感は否めず、いよいよ天井感が強まってると考えられます。

1月第1週予想
予想上限 17,360円
予想レンジ 17,060円〜17,300円
予想下限 17,060円

1月第1週は立ち会いが一日しかなく、しかも半日立ち会いということで積極的な売買は行われないでしょう。(立ち会い間違えてました。2日ありましたね。)その中で、もし17,360円を超えて高値追いとなるようならば次の上値目処は17,600円となり、1月中旬には2006年高値を捉える動きが予想されます。
しかし、現水準はTOPIXの“ひとまずの”上値抵抗ライン到達となっており、日経平均においても11月後半から始まった上昇トレンドの下値抵抗ラインを僅かに割り込んだ年末引け値となっています。オシレータ系指標も強い過熱感を示しており、年が変わったことを切っ掛けに調整局面へと移行する可能性が高いと考えています。
現在の上昇トレンドを維持したまま調整局面へと移行した場合の下値目処は16,400円〜16,500円水準と考えられ、その後反発に転じれば18,000円を目指した動きになるものと予想しています。

2006年後半の指標の動きを見ていると、テクニカル的に今の日本相場は、日経平均ではなくTOPIXを中心とした動きを演じているように感じられます。それを踏まえてTOPIXでの目処も記しておきます。
年初1,680ポイントを超えて陽線で引けることがあれば次の上値目処は1,720ポイント、期間としては2週間程度で到達するものと考えています。逆に反落から1,670ポイント付近での引けとなれば、高値憶えからダブルトップを付けたとしても二番天井の上値は1,685ポイントに届かず、下値目処は1,550ポイント〜1,580ポイント水準を予想します。

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2006年12月24日

12月第4週

月曜寄付き 16,962円
高値    17,109円
安値    16,754円
金曜引け値 17,104円

強い強いと言い続けてきた日本相場ですが、今週も強かったですね。それでも高寄りした後16,750円水準までの下落を見せています。週足では上で寄って上で引けた下ヒゲ陽線。高値圏での首つり線とも見える線です。

12月第4週予想
予想上限 17,300円
予想レンジ 16,700円〜17,100円
予想下限 16,500円

週末のNY相場は続落し、週明けはクリスマス休暇となっています。NY相場が下落したにもかかわらずCME225先物は高値追いの様相を見せ17,145円で返ってきています。とはいえ、もうホントにいい加減高過ぎます。ここまで高くなると次の下落局面は調整では済まない可能性もあります。
私のシステムでは既に高値を予想することは難しくなっていますが、金曜日のエントリに書いたようにTOPIXの1,680ポイントがひとまずの目処になるとは思っています。後一週間今年いっぱい上げるのか、月曜寄付きを高値に反落に転じるのか分かりませんが、いずれにしてもこのままの勢いで今年の高値を超えることは難しいと考えています。

今年1年を通しての上値抵抗ラインは、ちょうど現水準の17,100円あたりにあります。年の瀬このラインを超えて、(ちょっと気が早いですが)来年寄り付きで上放れから週足陽線引けとなった場合は18,000円を目指す動きもあるでしょうが、来年の相場としては今のところ14,000円〜17,500円のボックス相場を予想しています。

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2006年12月17日

12月第3週

月曜寄付き 16,487円
高値    16,959円
安値    16,470円
金曜引け値 16,914円

月曜日に先週木曜日の上ヒゲを突破して以降は押し目らしい押し目もなく棒上げの一週間。金曜日には再び放れ十字線となっています。

12月第3週予想
予想上限 17,080円
予想レンジ 16,620円〜17,080円
予想下限 16,340円

日経平均は5月急落時の窓を窓を持って埋め返したことから潜在的な上昇力は非常に強く、テクニカル的な先行きは非常に先高感に溢れていると言えます。しかしながらここしばらくの動きはいくら何でも過熱感が高過ぎます。現水準は弱い上昇トレンド(Aトレンド)の上限付近に存在することもあり、これを一気に突破から5月の高値更新とはなりにくいのではないでしょうか。

2006Y12M17D

木曜日の線は上放れ陽の丸坊主なんです。こんな線久しぶりに見ました。その前日に出てる線も陽の引け坊主です。二本連続の引け坊主で二本目が放れ丸坊主なんて線はほとんど見かけません。ざっと見た感じ今年1月27日に出てますが、このときは翌日からしばらく高値圏で保ち合ったあと急落からダブルボトムを付けて高値取りに向かっています。今回もこのような動きとなることを予想しています。
次の上値目処は遅行線のA'線到達となります。週足ベースでの上値抵抗ラインは17,080円水準となり、現水準からの上値余地は約200円といったところでしょうか。まずは遅行線のA'線到達とその後の動きに注目するべきだと考えています。
その後の保ち合いを下放れたときはもう一度日足雲上限を試す動きも考えられます。逆に上放れた時はあっさり高値奪回へ向かうこととなるでしょう。2005年10月後半から11月前半にかけての動きがこれに値します。

個人的には結構抱え込んでる売り玉をどうするかってことです。早い時期に押せばそこで買い戻しから二番天井を待ちたいとは思いますが、そううまくいくかどうか。

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2006年12月10日

12月第2週

月曜寄付き 16,263円
高値    16,550円
安値    16,185円
金曜引け値 16,417円

月曜日に雲下限を割り込むも下ヒゲ陽線で回復、火曜日高寄りから被せるも翌水曜日にはすぐに上抜き。木曜日には宵の明星とも見える放れ十字小陽線、金曜日には上値下値を切り下げる十字小陰線となっています。週前半は非常に強く後半にいくに従って徐々に弱くなっています。特に上窓に突入したにもかかわらず窓埋め出来ず、翌日下落に転じた動きは直近調整が予想される動きとなっています。
週足では赤二本、上ヒゲが付いてはいますが実体部分が先週の上ヒゲを抜いており中期上昇トレンドの継続を示唆する形です。

12月第3週予想
予想上限 16,600円
予想レンジ 16,100円〜16,600円
予想下限 15,950円

チャートから読み取れるのは中期的には上昇トレンド継続、短期的には値幅調整直前。木曜日の雲上限とX線の交差エリアには注意が必要です。短期的な高値警戒感が漂っており、基本的には様子見の一週間が得策だと考えています。

2006Y12M10D-1

金曜日のNY市場は反発。それに連れてCME225先物も16,550円で返ってきていることから、日経現物も月曜寄付き高くなることが予想されます。遅行線X線タッチまでは現在の上昇トレンドに変更はありませんが、その上値抵抗ラインも近くなってきています。もちろん積極的に売り建てることはいい戦術とは言えませんが、新規に買い建てるには少し高いように感じます。
X線到達以降どうなるかは現時点では分かりません。現時点でわかるのはX線は非常に強い上値抵抗ラインだということだけです。逆に言えば遅行線のX線到達後これを窓空けて上回ってくることがあれば、それは5月高値から始まった下落トレンドが終わりを告げる可能性が高いということです。
11月安値から始まった上昇局面は予想以上に強いものです。この辺で一息ついて力を蓄えることができれば更なる上昇トレンドに乗れると思っています。それだけにこのままX線へ到達すればそこで頭打ちになるような気がします。高値奪回のためには一旦値幅調整が欲しいところです。

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2006年12月03日

11月第5週・12月第1週

月曜寄付き 15,615円
高値    16,375円
安値    15,615円
金曜引け値 16,321円

週初抱きの一本立ちで始まった一週間、火曜日に再び安寄りするも下値割り込まず「はらみ陽線」となったことで上昇トレンドが確定しました。水曜日放れ寄り切り線、木曜日二空陽の引け坊主と非常に強い線が続きました。流石に金曜日には急上昇に対する警戒感から売り物もでて、宵の明星の可能性のある放れ十字陽線で引けています。
週足でも包み大陽線、雲中から一気に上抜けると共に遅行線も実体を上抜けてきたことから三役好転となっています。ただし、前三本の実体部分を丸ごと包む大陽線となっており、下落トレンドにおける三手打ちの可能性もあるため、注意が必要です。

12月第2週予想
予想上限 16,500円
予想レンジ 16,080円〜16,430円
予想下限 15,850円

週末のCME225先物は16,240円での返りとなっています。同水準は週足転換線を下回っており、週初この水準での寄り付きとなれば、短期的な調整の一週間となる可能性が高まります。押しの目処としては16,100円近辺。ただし、一旦上値追いから16,400円を上回る可能性も低くありません。

2006Y12M01D

月曜安寄りから包み陽線となった時は短期的な最後の抱き線から、雲下限・二空窓埋めを目指した押しも視野に入ってきます。週初から下値を探る展開となれば雲下限・二空埋め・16,080円付近が押しの目処となり、その後反発から高値更新へと向かうのではないでしょうか。
中期的なスタンスとしては引き続き買いスタンス、押し目買いから遅行線のX線到達を狙うのがよさそうです。短期的には上記予想レンジを目処に逆張りで臨んでみたいところです。

月足が確定しました。11月の月足は下影の長い十字陰線、10月の上影陽線への「はらみ線」となっています。月ベースの終値ではこの数ヶ月非常に狭い範囲での推移となっており、そろそろ次のトレンドを決定しそうなところです。
日足雲上限と週足目処、さらにXトレンドラインが交差する12月中旬の16,500円という場所が気になります。この交点を窓空け陽線で上回ってくることとなれば次の上値を17,300円とした、新たな上昇トレンドへの移行が見えてきます。

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2006年11月26日

11月第4週

月曜寄付き 16,004円
高値    16,036円
安値    15,639円
金曜引け値 15,734円

4日立ち会いとなった11月4週です。月曜寄付きギャップダウンから大幅安となり、ちょっとしたセリングクライマックスのような一日となりました。火曜日にはらみ陰線、水曜日に包み大陽線となって反発期待が高まったんですが、金曜日に安寄りから下値を割り込んで下影はらみ陰線となりました。
波高き線であり、底の雰囲気を醸し出してはいますが、日経平均のチャートだけでは底入れとは言えない形となっています。

11月第5週・12月第1週予想
予想上限 16,080円
予想レンジ 15,640円〜16,080円
予想下限 15,210円

2006Y11M26D-1

現時点の日経現物チャートは上昇トレンドの底が割れた状態であり、15,450円〜15,200円近辺までの下落の可能性を示唆しています。ただしその水準では最も弱いシナリオであったとしても、もう一度16,000円を超える水準までの反発が予想されます。
一方TOPIXのチャートは弱い上昇トレンドを継続しており、現水準はその下限付近にあります。月曜日に安値1,528ポイントを下回らず引け値で1,535ポイントを超えてくれば、一段と底打ち反発の可能性が高まります。再び包み陽線となるようならば今回の下落相場の始まり(長大線後の包みはらみの包み線)と同じような形となり、高い確率で反発が期待出来ます。
NY市場は金曜日に反落しており、CME225先物は15,615円と現物金曜日の下影を下回る水準で帰ってきています。にもかかわらず、もし週初金曜下影を割り込まない寄り付きとなったときは買い場となるかもしれません。

決めごとに従わず持ち越すとやはり痛い目見ますね。どう頑張っても週初寄付きは金曜引け値より下でしょう。月曜寄付き15,700円を下回れば売りだと思っていたんですが、ここは突っ張ります。つーか寄り付きで100円も下がられたら売り場もなくします。平均買値15,730円近辺であり、最も弱い動きであってもあと500円。その後の反発を考えれば下ヒゲ割った時点で繋ぎ売り、15,450円・15,200円を底に反発の動きとなれば繋ぎを外そうと思っています。

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2006年11月19日

11月第3週

月曜寄付き 16,016円
高値    16,373円
安値    15,913円
金曜引け値 16,091円

下放れた月曜寄付きとなりましたが、なんとか持ち直して放れ十字線で月曜日を終えると、予想以上のGDP値を受けて放れ陽線の火曜日へと繋がりました。ただ、週足雲上限である16,370円を超えてくる動きにはならず、水曜日から3日連続の陰線。金曜日には捨て子を拾いに行く動きとなりました。週足では上影の長い小陽線、前週陰線の下で寄って下で引けた一週間です。

11月第4週予想
予想上限 16,370円
予想レンジ 15,900円〜16,300円
予想下限 15,750円

下落トレンドが継続しています。月曜日に捨て子線を出したことで反発期待も高まったのですが、節目である週足雲上限を抜けなかったことで再び弱気台頭というところです。毎週同じことを書いてますが遅行線のC'線タッチなしでは本格的な上昇トレンドへと転換することはないと思ってます。

2006Y11M17D

金曜日のCME225先物は16,055円での返りとなっています。この水準での大証先物寄り付きとなれば現物は16,080円を割り込んだ寄り付きとなるでしょう。NY市場の高値警戒感も相まって地合いとしては売られやすい状態となっています。小窓を空けての寄り付きとなれば15,900円近辺までの下落も想定されます。ただ、週初引け値が16,000円水準となれば遅行線のC'線タッチとなり、16,600円を目指した上昇トレンドへと転換する可能性が高まります。翌日上寄りするようならば買いとなりますが、しばらくは雲上限に上値を押さえられる神経質な動きとなるのではないでしょうか。
もし、遅行線がC'線にタッチした翌日に窓を空けて下落することとなれば15,770円付近までの下落からボックス相場への移行。さらに戻り局面でX線を超えず反落となった場合は大きな下落相場への移行が想定されます。
最も弱いシナリオは徐々に上値を切り下げながら15,300円を目指す展開です。週足窓を全く埋めるそぶりのない現状では、このシナリオの可能性も決して低くありません。その場合は15,300円付近を底値に16,300円付近まで戻りを試した後、本格的なトレンド決定を行うこととなります。もっともこの判断が行われるのは少なくとも一ヶ月以上先になるので、そのときにまた記述します。

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2006年11月12日

11月第2週

月曜寄付き 16,278円
高値    16,512円
安値    16,094円
金曜引け値 16,112円

前週金曜日の陽線を包む陽線で始まった一週間でしたが反発の動きとはならず、火曜日には上寄りからの向かい合わせ線。続落の水曜日を経て波高き線ながら節目を割り込む動きへと続きました。
先週時点で存在した下値サポートラインB'線を遅行線が割り込んだことから7月安値から始まった急上昇トレンドは終了することとなりました。

11月第3週予想
予想上限 16,550円
予想レンジ 15,750円〜16,370円
予想下限 15,750円

月曜日の陽の陽包みは比較的強い大底・反発シグナルです。週後半にこの下値を割り込んだことから、このシグナルはダマシとなりました。買いシグナルがダマシとなったとき、そのシグナルが強ければ強い程、大きく売り込まれる可能性が高まります。

2006Y11M11D

次の下値支持線として機能するのはC'線です。遅行線がこのラインにタッチして反発することとなれば、引き続き緩やかな上昇トレンドが継続するということになります。ただ前週空けた週窓を埋めずに下値を切り下げてる現状はかなり弱く感じられ、C'線も鉄板の下値支持線とならないかもしれません。もし雲上限で踏みとどまった翌日に窓を空けて雲に突っ込む下落となれば、弱い上昇トレンドシナリオから15,600円〜17,000円ボックス相場シナリオへと移行することも考えられます。
誰もが雲上限での反発を予想している状況ですが、上述したように今の日本相場はそういった予想より弱いかもしれません。さすがに雲上限では下げ止まりから一時的に反発する可能性が高いため、売り玉買い戻しの急所であることは間違いありませんが、打診買いを越えて積極的に買い転換することは控えた方がいいでしょう。Cトレンドが生き残った場合、次の上値目処は17,000円超えとなるためトレンド継続確定の実線C'線超えから買い出動しても十分値幅は取れるものと考えています。
先週金曜日の動きは多くの投げ予備軍を残した可能性が高く、売り仕掛けに反応しやすい地合いであると考えられます。しかし週初窓空けて下落した場合、週足二空・ランニングギャップとなり、さすがに一度は窓埋めに動くことが予想されるため、セリングクライマックスから急反発となる可能性も低くありません。そのため雲上限では売り玉買い戻しから短期のドテン買いに出るのも悪くないと思っています。ただし、確実な反発シグナルが出るまでは買い建ては短期のリバウンド狙いであることを意識し、基本的なスタンスは売りポジションを継続するべきだと考えています。

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2006年11月05日

10月第5週・11月第1週

月曜寄付き 16,544円
高値    16,549円
安値    16,209円
金曜引け値 16,350円

週初下放れての寄り付きから上値を伺うことなく下落。週足転換線上では戻すものの上値下値ともに切り下げる動きとなっており、弱さを露呈しています。週足ベースで窓を空けたのは2005年9月以来、1年以上ぶりになります。前回の週窓は上昇ランニングギャップであったため、その後数ヶ月に渡って大幅上昇を演じることになりました。
今回の週窓はそれ以前の(2004年にいくつかあった)保ち合い相場における短期トレンドを作る窓と同じ物だと思っています。その保ち合いがどちらに放れるかはまだ分かりませんが、いずれにしろ数週間の日柄を要するものと考えています。

11月第2週予想
予想上限 16,650円
予想レンジ 16,150円〜16,550円
予想下限 16,050円

2006Y11M05D

基本的な想定シナリオは先週のものと変更はありません。11月第2週に戻りを試すとしても週窓下限付近が上値の壁になるものと考えており、その水準(16,600円付近)は絶好の売り場になると思っています。下値に関しては鉄板になるような底が見つけにくいですが、16,150円・15,900円水準は買い戻しの目処として意識されます。
金曜引け値16,350円どころはちょうどレンジの中間付近にいるためポジションがとりにくい水準となります。休むも相場ってことで、週前半は様子見に徹するかもしれません。

月足が確定したので見ておきましょう。10月相場は9月のはらみ陽線の上に寄って17,000円近くまで上昇した後16,500円を割り込む水準まで押されています。月足は上影陽線、赤三兵ですが先詰まりの形となっています。11月相場は10月実体の中で始まっており、実体部分において比較的小さな動きが予想される月と言えます(波高き線となる可能性はあります)。月足転換線15,804円に下値、10月上影上限16,901円に高値を押さえられ、上昇力を貯める一ヶ月となるのではないでしょうか。

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2006年10月28日

10月第4週

月曜寄付き 16,641円
高値    15,901円
安値    16,598円
金曜引け値 16,669円
前週比   +18円

週初保ち合い上放れで始まったあとは振り回しの一週間でした。週を通して急落時の窓の中での動きとなり、結局は引け値ベースで窓上限を上回ることはありませんでした。寄り付き前動向が1,000万株を超える買い越し日が4日あったにもかかわらず週足ベースではたった18円高と、波高き線・一文天井の様相を呈しています。
週足では二つ星、小陽線ですが非常に長い上影を付けており、いよいよ調整局面への移行となりそうな雰囲気です。

10月第5週・11月第1週予想
予想上限 17,150円
予想レンジ 16,250円〜16,650円
予想下限 16,200円

2006Y10M28D

週初B'線を割り込んでの寄り付きとなった場合、上値を急落時の窓下限16,650円どころに押さえられて16,250円を目指す展開を予想しています。逆にB'線を割り込まない寄り付きとなった場合は、引き続きB'線と急落時の窓上限16,850円の範囲での保ち合いから、週半ばには引け値で16,850円にタッチ、翌日の寄り付き次第で上値追いか調整入りかが決定するものと考えています。上値追いとなった場合の高値は17,150円どころを想定しています。
基本的な想定シナリオは先週までと変わっていません。とはいえ高値保ち合いで日柄を要したため週足トレンドライン下限がかなり上昇してきています。スピード調整となった場合は一週間で16,200円どころ、もう少し日柄を要するなら二週間で16,250円といったところでしょうか。各金曜引け値で上記水準を割り込んできた時は一ヶ月ぐらいの日柄を使って15,800円どころまでの下落となる可能性もあります。

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2006年10月22日

10月第3週

月曜寄付き 16,663円
高値    16,732円
安値    16,466円
金曜引け値 16,651円
前週比   +115円

週初A線を超えて窓を一部埋める形での動き。窓埋めには至らず火曜日には包み陰線、水曜日に差し込み、木曜日にかぶせ、金曜日にはらみと一通りの日足が出てきた一週間でした。
前週の天井感漂う日足からもう一段の上げで始まった一週間でしたが、週足では下影の長い星となりました。宵の明星の可能性が高いと考えられます。

10月第4週予想
予想上限 17,000円
予想レンジ 16,300円〜16,700円
予想下限 16,230円

2006Y10M22D

遅行線がAラインをギャップアップしたため、A-A'トレンドラインは死んだ線となり、Aラインに近かったため先週までは表記していなかったC-C'トレンドが新たなトレンドラインとして意識されます。
10月第4週の注目点は日足がB'ラインを割るかどうか。B'ラインを割ることなく16,700円を超えて寄り付く日があれば、下値を窓下限にサポートされてBライン(今週のチャートには載っていません)までの急上昇が予想されます。
しかし、現時点ではその可能性は非常に低いと考えています。新高値を取ったダウや基調転換が見て取れるナスダックの調整入りの可能性(外部環境)、好決算を期待した先回り買いから決算発表を受けての利益確定売りの可能性(短期的な需給の問題)から、直近は下落から下値固めの展開を予想しています。ただ、10月第3週月曜日に窓を空けて5月の窓下限を超えたことから、中期的な上昇余地はまだ残されていると考えられ、2週間程度の日柄を要して16,250円近辺までの下落となった場合、調整一巡となりその後反発から窓埋め、高値更新まで期待出来ると思っています
まずは16,250円を目指した売り建て、その後はもう一段下がって15,900円までの下落を見込んだ売り建てか、もしくはドテンの買いから新高値を期待するポジションを考えています。

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2006年10月15日

10月第2週

月曜寄付き 16,325円
高値    16,620円
安値    16,325円
金曜引け値 16,536円
前週比   +100円

週初安く始まった後は一度も初値を割らず、終わってみれば寄り切り線。ただ、高値も週初火曜日のヒゲ上限と上昇限界感も感じる一週間。週中波高く振り回し、押さえ込み線から金曜日には上抜け。金曜日には終値ベースで16,500円を超えてきています。

16,200円程度までの押しを期待して売り玉を持っていたため、結局は小幅利益確定で終わった一週間でした。B'ラインでの買い戻しが出来なかったことは残念ですが、今週のような相場で売り方利益が出たことにはホッとしています。

10月第3週予想
予想上限 16,850円
予想レンジ 16,200円〜16,650円
予想下限 16,000円

2006Y10M14D

基本的な想定シナリオは先週までと変わりません。ただ、引け値ベースで16,500円を突破してきたことから終値高値はA線まで、ザラ場においてもローソク足のA線までを想定します。また下値はザラ場、引け値ともにB'線までを想定します。

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2006年10月08日

10月第1週

月曜寄付き 16,169円
高値    16,481円
安値    16,028円
金曜引け値 16,436円
前週比   +309円

月曜寄付きに窓を空けて続伸、火曜並び陽線となった後上げの三手打ちを経て木曜大幅高からの金曜はらみ寄せという一週間。兆しから特に調整も挟まず一気に上昇してしまった一週間でした。さすがに二週間で1,000円近い上げとなったため調整も入りそうな気もしますが、このトレンドに乗った方がいいようにも見えます。来週の予想を見てみましょう。

10月第2週予想
予想上限 16,800円
予想レンジ 15,900円〜16,500円
予想下限 15,900円
金曜引け値予想 15,900円・16,200・16,500円・16,630円

2006Y10M07D

 今後年末にかけての大きな流れをとして、現時点では二つのシナリオが予想されます。一つは今の勢いそのままとはいかないまでも上昇トレンドを継続したシナリオであり、もう一つは15,500円〜16,500円の範囲でのボックス相場への移行というシナリオです。いずれのシナリオをとるかは現時点では断定出来ませんが、この2週間の動きを見る限りは上昇トレンド継続の可能性が高いのではないでしょうか。
 とはいえ、現水準は上昇トレンド途上と考えたとしても、やや高値水準にあるようです。現在考えられる上昇トレンドラインは2本あります。A-A'トレンドとB-B'トレンドです。週初一気に上昇して日足終値ベースで16,600円を超えてくるような展開となれば現在の上昇トレンドはB-B'トレンドであることが確定するため、上値余地は一気に16,800円から17,000円オーバーということになるのですが、16,500円近辺には分厚い壁が存在することが予想され、今回の上昇局面でB-B'トレンドが確定する可能性は低いと考えられます。となるとA-A'トレンドに乗ってることが予想されるわけですが、このトレンドでは上値余地はさほどありません。トレンド上限に到達する前に引け値で16,500円の壁を超える必要もあり、今の勢いのまま一気に抜け切れないとなれば一旦値幅による調整が必要になることが予想されます。
 調整となった場合の下値ですが、まずは遅行線のB'ラインまでの下落が想定されます。この抵抗ラインで反発となればトレンドラインはB-B'である可能性が高くなり、年末にかけて17,000オーバーから年初来高値の更新も期待されることとなります。B'を割り込んだ場合はA'までの下落が想定され、その場合は緩やかな上昇トレンドにより、年末にかけて17,000円を目指した展開となるのではないでしょうか。A'ラインを割り込んでくることとなれば15,500円〜16,500円の範囲でのボックス相場から、下落トレンドへの移行も視野に入ってきます。
 NY相場は金曜日の取り引きにおいて高値到達感から徐々に調整に移る動きが観測されています。NYが月曜日に続落となれば、連休明けの日本相場は寄り付きでローソク足がB'ラインを割り込むことも考えられます。その場合は16,200円近辺で一時保ち合ったあと、一度15,900円付近まで下値を探る展開となるかもしれません。逆にNY月曜日が大幅反発となり、高値更新という動きになれば、週初16,500円超えから一気に上窓埋めまでの上昇も考えられます。
 以上のように考えると、現水準は短期的には売りポジションが望ましいということになりますが、トレンドは上向きでもあり、スイングからポジショントレードにおいては積極的に売っていくというよりも買い玉利益確定から押し目を待つ水準ではないかと考えています。

 というわけで週足まで分析してみると金曜日に売り玉買い戻したのは失敗だったかもしれません。週初大幅安で寄り付いた時は動きづらいですが、短期トレードでは売りにスタンスをとって小幅な利益を狙っていきたいと思っています。ただ、その場合も節目である16,200円・15,900円どころでの反発には注意していこうと思っています。

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2006年10月01日

9月第5週

月曜寄付き 15,550円
高値    16,127円
安値    15,513円
金曜引け値 16,127円
前週比   +493円

週初雲上限へのダブルボトムによって底値を確認したことで水曜日に大幅高。節目15,880円を超えたあとは週末にかけて続伸。金曜日引け際にはまとまった買いも入って週足陽の引け坊主の大陽線、中段での包み陽線となって先週兆しを見せていたトレンド転換へまた一歩進んだという感じです。

10月第1週予想
予想上限 16,250円
予想レンジ 15,880円〜16,150円
予想下限 15,800円

木曜日に先週末予想シナリオ上限を上抜けした寄り付きとなったため、水曜日予想の赤丸寄り付きから上値追いの展開となりました。こうなると再来週前半にくるであろう変化日を底にした本格的な上昇トレンドへの移行も視野に入ってきます。
とはいえ来週は、一週間で500円近く上昇して金曜日に首つり線を付けた今週を受けての週初となり、さらには週末反落したNY市場の高値警戒感を反映した一週間となる可能性もあります。まずは予想シナリオを見てみましょう。

2006Y09M30D

金曜日のCME225先物が大証先物終値とほぼ同値で返ってきており現物からは20円安となっていることと、日経平均が金曜日に首つり線を出したことから週初は軟調な展開が予想されます。それでもどこかで遅行線がB線にタッチすると考えられるため、ひょっとしたらみんなが反落すると思ってる週初に高止まりして16,150円近辺での引けとなる可能性もあります。
現時点で注意日として意識されるのはA線とB線が交差する水曜日です。火曜日(or 水曜日)終値が16,150円近辺となれば翌水曜日(or 木曜日)の寄り付きからの動きが短期的なトレンドを決定します。メインシナリオは翌日寄り一下ブレからB線とC線の交点である再来週の週初15,850円近辺を目指す動きです。C線は上昇トレンドの加速支持線であり、雲上限でもあるこの水準で日足が反発するようならば、新たな上昇トレンドに突入することとなります。逆に上ブレしたときは窓埋めからもう一度トレンドを伺う展開が考えられます。
来週のポジショニングとしてはA線(16,150円)で売りB線で買いとなります。もちろん寄り付きでこの支持・抵抗ラインをギャップアップ(ダウン)した場合はドテンとなります。

月足が確定したので少し触れておきましょう。9月は8月の大陽線にはらむ十字小陽線となっています。この水準では一概に続落シグナルとは言えませんが10月寄り付きが9月足の寄り付き(16,072円)を下回るようだと保ち合いが下放れる可能性が高まり、中期的に13,000円を目指す展開も予想されます。
日経平均は中期的なトレンドを決める大事な時期に差し掛かっているように見えます。10月中旬から来年前半にかけての相場を占う上で、来週から再来週前半の動きには注意が必要です。

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2006年09月24日

9月第4週

月曜寄付き 15,948円
高値    16,096円
安値    15,580円
金曜引け値 15,634円
前週比   -232円

不定期更新などと書きながらリゾート中一度もパソコンを起動しなかったんですが、大体先週予想した通りの動きとなったようです。
週初高寄りして16,000円を超えたことで、やっとすっきり戻り一巡。窓空けて下落、戻りを試しつつさらに下値を探る週末でした。

9月第5週予想
予想上限 15,950円
予想レンジ 15,330円〜15,880円
予想下限 15,250円

基本的には先週までのトレンドラインに変更はありません。ただ、いくつかの線は機能しなくなったので、取り除いたものを載せておきます。

2006Y09M24D

基本的な下落基調に変更はないのですが、そろそろ買い手も動き出した雰囲気が見て取れます。しかし、まだ買うには早いようです。来週はいくつかのシナリオが確率の高い候補として考えられるため列挙してみます。
まず第一に、週初15,570円を上回って寄り付き、下影が雲上限を割り込まず、引け値で15,570円を上回ってくるようであれば赤線(もしくはもっと緩やかな上昇)のように雲上限にサポートされた反発局面への移行が考えられます。その場合IRTから始まった下落局面は終了する可能性が高くなります。
次に15,550円を下回って寄り付き、雲上限をあっさり割り込むような動きとなった場合です。その場合は一旦15,350円近辺までの急落が想定されます。ただ、週足ベースで窓を空けて終わることはほとんどないため、突っ込んだ後は急激なリバウンドとなる可能性が高いです。しかしその場合も15,650円近辺を高値として再び下値を探る展開が予想されます。
最後に、現時点で一番可能性の高いシナリオは、週初下放れして寄り付くものの、一旦は雲上限のサポートによって反発。ただ戻り弱く窓埋めから15,650円近辺では跳ね返され15,350円を目指す展開、というものが考えられます。その場合は翌週にかけて15,250円を底に直近の下落トレンドは終了することが期待できます。
いずれにしてもまだ基本スタンスは売りでいけそうです。週初下放れして寄り付くようであれば一旦は売り玉買い戻し。窓を空けて雲中に突っ込むようであれば改めて新規売り立て。上昇したとしても15,650円・15,880円近辺では売り建て。15,350円近辺では買い戻しというポジショニングを想定しています。

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2006年09月16日

9月第3週

月曜寄付き 16,053円
高値    16,053円
安値    15,675円
金曜引け値 15,866円
前週比   -214円

前週末の下げ足の差し込み線を受けて週初大幅下落で始まった一週間。月曜後場以降は狭いレンジでの保ち合い相場となった。近いうちに大きな動きが出そうにも見える形の一週間。

9月第4週予想
予想上限 16,250円
予想レンジ 15,550円〜16,100円
予想下限 15,250円

今週はゆっくり書いている暇がないのでざっくり図で説明します。現時点での日経平均は中期的な上昇トレンドが継続しているかどうかは不明だが、短期の下落トレンドの中にいることは間違いない、ということが前提条件です。
当初想定していたよりは緩やかなダウントレンドとなっているのですが、この緩やかなダウントレンドが継続すると考えた時、来週想定されるメインシナリオは以下のような動きになります。

2006Y09M16D-2

ただ9月3週は徐々に膠着感を強める保ち合い相場となったため、週初15,800円を割り込んで寄り付くようなことがあると、雲上限15,400円近辺まで一気の下落も考えられます。逆に上放れた場合は一旦16,000円を超える動きとなる可能性が高いですが、16,050円近辺までの上昇後16,000円近辺での引けとなった場合、戻り一巡となる公算が高く、売りの急所と考えられます。
思ったより底堅く、しぶとい動きとなっていますが基本的に売りスタンスであることに変更はありません。今週末は三連休であり、月曜日のNY市場の動きを受けての週初となるため、大きく窓を空けて寄り付く可能性も低くありません。下放れた時は値ごろ感から買い向かわず、しっかりダウントレンドに乗ることが重要だと考えています。

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2006年09月09日

9月第2週

月曜寄付き 16,280円
高値    16,414円
安値    15,831円
金曜引け値 16,088円
前週比   -46円

週初窓を空けて想定高値限界の16,420円どころまで上がるも上値重く揉み合う。木曜日に下放れた陰線をつけ、アイランドリバーサルトップ(IRT)の様相を呈している。金曜日には下げ足の差し込み線を出して一週間を終える。

9月第3週予想
予想上限 16,250円
予想レンジ 15,750円〜16,150円
予想下限 15,620円

IRTとは、上昇トレンドの最終段階や下落相場の初戻しにおいて出ることが多い日足の組み合わせで、上放れて数本足(典型的には3本)保ち合った後、下放れた陰線を付けるというものです。日柄を要した宵の明星と考えても差し支えありません。日柄を要した分、宵の明星よりも強い下落シグナルとなります。
今年に入ってから日経平均では2回目の出現となります。1回目は4月高値を付けた後、トレンドが下落転換するかどうかの瀬戸際4月18日から22日にかけてです。その後一旦は戻りを試すものの、ゴールデンウィーク明けに出した宵の明星をきっかけに6月安値までの下落を演じています。近い形としては1月後半から2月初旬にかけての動きや、最近では6月後半から7月初旬にかけての動きがIRTに準じるものとして観測されています。いずれも一旦は戻りを試すものの、その後短期的に大幅安となっています。
ただ、直近では8月中旬にも近い形が観測されてます。この線がその後しばらくは下げると予想した一つの理由でもあったのですが、直近上値を抜いてきました。非常にイレギュラーな形であり、特に8月31日の大陽線は理解に苦しんだものです。しかし結局は、より強い下落シグナルへの序章だったのかもしれません。
こうなると当初予想していた程度の下落では収まらない可能性も出てきました。2〜3週間かけて15,150円どころが下値の目処となります。ただ、一旦はフィボナッチの61.8%戻しの壁16,220円を窓空けて抜けてきたという事実は、中期的な先高感を感じさせます。15,150円どころまでの調整で反発となった場合、その後年末にかけては底の入った上昇となる可能性が高くなります。反発上昇時の上値目処は引き続き18,000円近辺です。
金曜日のNY市場は反発で終わっており、CME225先物は現物比で55円安、大証先物比では35円高の16,025円で戻ってきています。16,011円及び16,058円に対して、どの位置で月曜寄り付くかが一週間の動きを予想する大事な基準になるのですが、微妙なところです。
そんな中での大まかな来週の見通しとしては、戻りを試したとしても窓下限(勢いで窓上限)まで。基本的には下値を切り下げる展開を予想します。上に書いた節目以外に意識されるラインは16,420円・15,850円となります。また、金曜引け値ベースで15,800円を割り込む可能性は現時点では大きくありません。16,100円を超えるケースでは売り建て、15,800円を割り込んでくるケースでは買い戻し、というのが現時点で想定するスタンスとなります。

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2006年09月03日

8月第5週・9月第1週

月曜寄付き 15,953円
高値    16,207円
安値    15,745円
金曜引け値 16,134円
前週比   -196円

週初弱く始まったものの、底堅さを確認した木曜日に意外高、抵抗帯の重なる16,000円の節目をザラ場中に一気に突破。金曜日は陽線がはらむ形となり目先上昇限界が見て取れるものの、基調転換の可能性も感じる一週間。

9月第2週予想
予想上限 16,450円
予想レンジ 15,800円〜16,200円
予想下限 15,600円

木曜日の大幅上昇はなかなか理解しづらい動きです。特に好材料もない中の先物仕掛けによる一気の上昇、16,000円を目処に売ってた向きの踏み上げも誘って大幅高となりました。もっとも金曜日に「はらみ陽線」となったことから、16,220円以上は誰も買わないという形になってます。ザラ場高値15,250円を突破するか、引けで16,220円を超えてこない限りは売り継続となります。その場合、現水準は高値圏であり、売りの急所域となります。
とはいえ下値も限定的であり、目先15,900円どころは売り玉買い戻し水準であり、15,800円から15,600円近辺まで下落することがあれば徐々に買っていきたい水準となります。
買い転換も遠くない時期に来ています。売り玉持ちっぱなしで踏み上げられないように気をつけたいものです。

2006Y09M02D

来週の予想チャートレンジはこのように考えています。先週までの上値を大きく切り下げる下落シナリオはメインシナリオからは外れました。CME225先物が16,195円で帰ってきてることから、月曜上放れからかぶせずに終えるようなことがあれば16,450円を目指す動きも視野に入ってきます。

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2006年08月27日

8月第4週

月曜寄付き 16,100円
高値    16,240円
安値    15,870円
金曜引け値 15,930円
前週比   -170円

月曜日に保ち合い下抜けで始まった一週間。火曜日にはたすき陽線、水曜日にはらみ寄せと基調転換シグナルが続いた後の木曜日に窓空け陰線、金曜日には行って来いの長い上影十字陰線。週足では前週大陽線にはらむ上影陰線。なかなか厳しい相場に見えます。来週はどうなるのでしょうか。

8月第5週・9月第1週予想
予想上限 16,150円
予想レンジ 15,600円〜16,100円
予想下限 15,550円

前週に窓を空けて上抜けした日足ベースのネックラインを週末2日続けて割り込んでしまいました。一旦木曜日に割り込んだものの金曜日前場に大幅高となったことから、下落シグナルは騙しで終わるかなとも思ったのですが、金曜日後場の急落によって帳消しとなってしまいました。金曜日の足は転換線の下で始まって下で終わった形となり、長い上影を付けたこととも相まって先安感がいっそう強まる形となっています。
上に書いたように8月第4週の日足は天井・反落シグナルの連発です。少なくとも週足ベースでのネックラインである15,600円近辺までの調整は行われるでしょう。ただ現時点では急激で大幅な下落とはなりにくく、週初戻りを試しつつ上値を切り下げる展開が予想されます。週中どこかで寄り付き窓(たとえ半日足窓であったとしても)を空けて下落することとなれば下げに加速が付くこととなるでしょう。
現時点で急激で大幅な下落と予想出来ないのは、現物と先物が別々のシグナルを発していることが原因となっています。現物は6月安値から始まった上昇トレンドの中で、一旦突破したネックラインを割り込んでますが、7月安値から始まった上昇第3波動の下値抵抗ラインは割り込んでいません。一方大証先物はネックラインを割り込んではいませんが第3波動の下値抵抗ラインを割り込んでいます。そのため先物主導での相場展開となった場合、15,950円を底に反発することも考えられます。ただ総合的に見た場合、短期的なトレンドは下向きに変わりつつあります。そのため1,2日は揉み合いの展開となったとしても上値追いは難しく、直近下落に転じる可能性が高いと考えています。
その後中期的には、9月第2週は15,600円を底に一旦反発するものの16,000円を超えることができず、9月第3週には再び15,500円を目指す展開から9月第4週には本格上昇をスタートするというシナリオを想定しています。

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2006年08月20日

8月第3週

月曜寄付き 15,550円
高値    16,200円
安値    15,540円
金曜引け値 16,100円
前週比   +540円

前週金曜日の陰線を月曜日の大陽線で包んだ後は押し目を付けながら安定した上昇。水曜日には窓を空けて陽線、木曜日かぶせるものの金曜日には戻る強い動き。前週比では500円を超える大幅高とサマーラリーならぬお盆ラリーの一週間でした。週足では二つ星からの上抜け、一本立ちです。
上値抵抗帯となっていた15,700円を超えてからの上昇スピードは凄まじく、買い方が一気に勢い付いたような感じ。このままの勢いで5月急落時の窓まで埋めてしまうのでしょうか?

8月第4週予想
予想上限 16,600円
予想レンジ 15,800円〜16,200円
予想下限 15,800円

4月高値と6月安値から導き出したフィボナッチ61.8%戻しは16,210円。先週はほぼこの水準で反落していることから、先週高値を超えるためには一度調整が必要であると考える。そのときに押しの目処となるのは水曜日に開けた窓の下限15,900円近辺、週前半に調整を行う場合はオーバーシュートして15,800円どころまでの下落も考えられる。逆に月曜日から引き続き上値追いとなった場合の上値目処は16,400円近辺、もし週後半まで続伸するようなこととなれば窓下限16,600円近辺までの上昇もありえる。
水曜日以降の日経平均は下値15,950円上値16,200円での三角保ち合いとなっている。徐々に上値下値とも狭まってきており週前半には保ち合い放れとなる可能性が高い。まずは保ち合い放れにつくこと、次に上値下値目処ではしっかり利益確定を行いたい。
現在の株価位置を考えると、6月安値をスタートする中期(数ヶ月間)上昇トレンドの上昇第三波動と考えられる。少なくとも一回の押しは認められるため、短期的には上昇第三波動か上昇第五波動に見える。短期第三波動と考えた時は一度押し目を付けて短期第五波動へと移行することが予想され、第五波動と考えた時はこのまま上昇して中期上昇第三波動は終了すると考えられる。中期第三波動の上値目処は17,000円近辺であると考えられることから、現時点では中期第三波動の中の短期第三波動と見受けられる。今週は週前半に一度押し目を付けて、週後半から来週以降の反発となる可能性が高い。

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2006年08月13日

8月第2週

月曜寄付き 15,490円
高値    15,690円
安値    15,150円
金曜引け値 15,560円
前週比   +70円

月曜日に振り落しの大陰線。前週の膠着からの動きであったため、予想下限を超える下げとなった。火曜日は売られ過ぎと見た向きの買い戻し、陽線でのはらみ。テクニカルなリバウンドに過ぎず、この時点では方向感の定まらない展開。相場付きが一転したのは水曜日、午後2時発表の機械受注統計が市場予想を大きく上回るポジティブサプライズとなり、前場小弱く推移していた相場は引け前1時間で300円を超える上昇を見せる。木曜日には、はらみの小陽線。金曜日も続落したが、5dMA,75dMA上で踏みとどまっており、底堅さも見せている。

8月第3週予想
予想上限 16,000円
予想レンジ 15,300円〜15,800円
予想下限 15,200円

7月18日に2番底を打って始まった今回の上昇トレンドであるが、正念場に差し掛かっている。従来の見立てでは、窓埋め後ダブルトップを形成する形となり14,000円を再び目指す展開を予想していた。しかしここにきて、日本相場はもう少し強いかもしれないと思っている。16,000円を一気に突破することは難しいが、中期的なN波動を継続して、年末にかけては17,000円を超える展開となってくる可能性もある。
週足ベースでは先週の十字線を小陽線が包む形となっている。下影も長く、怖々ながら上値を探りたい形であり来週は上値追いも期待出来る。週初続落となったとき、15,300円〜15,350円を底に反発することとなればそこは絶好の買い場と見る。この水準は目に見えない窓が存在する場所であり、押しの下限として意識するべき場所でもある。15,300円を割り込んでくることとなっても15,200円どころまでは買い下がってみたいが、その場合の戻りは限定的となる可能性が高い。分足と時間線の関係から月曜日は短期ダウントレンドでの開始となる。一旦足場を固めての反発を期待したい。
そろそろ別相場として動き出しているNY相場だが、少し触れておきたい。ダウ・ナスダック共に前週の十字線の後の陰線となっている。日足でも下げ足の差し込み線からの続落で週を終えており、まずは軟調な展開が予想される。前前週の大陽線を割り込んでくる動きとなれば下落に拍車がかかる可能性が高く、そのときはさすがに日本相場にも何らかの影響を与えることが予想される。安値水準での保ち合いを望みたいが、現時点ではとても買える形ではない。

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2006年08月06日

8月第1週

月曜寄付き 15,460円
高値    15,580円
安値    15,280円
金曜引け値 15,490円
前週比   +150円

前週末のNY市場を受けて窓空けて始まった8月第1週だったが、例によって窓埋めの動き。2日続けて上値下値共に切り下げながらの陽線で窓を埋めるという珍しい形。水曜日に窓を埋めて反発したものの上窓下限が強硬な上値抵抗帯となって跳ね返される。引け値ベースでは結局1回も15,500円を超えることができなかった。
閑散相場の中、先物主導で目先筋の動きに振り回される展開。決定的なトレンドを作る動きはなく手を出しにくい相場環境。

8月第2週予想
予想上限 15,800円
予想レンジ 15,350円〜15,700円
予想下限 15,200円

ダウは底堅くナスダックは上値重くとNY市場も複雑。揉み合いの後金曜日にはネックライン突破したダウもその日のうちに押し戻され、週足では長い上下影を持つ星。ナスダックも上値下値共に切り上げる動きで強く見えるが、週足でははらみ十字陰線。日本市場を含めて膠着感の強い相場展開となっている。
テクニカル分析的な立場から見た8月第2週の日経平均は、週足大陽線後の明星であるため、反落もしくは同水準での保ち合いで二つ星となる可能性が高いとしか言えない。ただ8日にはFOMCという大きなイベントが控えている。イベントドリブン型の相場展開にテクニカルを加えて予想してみたい。
FOMCまでの日本相場は大した手がかりもなくボックス内での保ち合いとなる可能性が高い。分足ベースでは徐々に弱く推移していることから、週初は2日のザラバ窓を目指すものと考えられる。15,350円どころが下値目処となる可能性が高く、この水準では逆張りで望みたい。一旦底を打った後は利上げ打ち止め観測からの先回り買いが入り、反発に転じるだろう。それでも窓下限から15,700円どころの売り圧力は相当強い。安値で仕込んだ玉はこの水準で一旦売り上がるべきであろう。
金曜日にはオプションSQが控えていることから、商い薄の中で仕掛けに伴った動きが出る可能性も低くない。もし利上げ打ち止めとなった場合、買い仕掛けから値を飛ばすこととなれば15,800円からひょっとしたら16,000円どころに急接近することも考えられる。しかしその水準での上値の重さは今の市場エネルギーでは突破することは非常に難しい。あくまでもSQに絡んだ思惑買いと割り切って、ここでもまた逆張りで望みたい。
市場のコンセンサスは利上げ打ち止めである。この通りの発表となった場合、材料出尽くしから反落とまではいかないまでも、上値抵抗帯を突破して新しいステージに入る可能性は低い。逆に利上げ継続となった場合、大きなネガティブサプライズと受け止められる可能性が高く、一気に下値を割り込む可能性もある。もし、日本市場が先回りの買いに向かうような動きがあれば、SQ直前で格安になってるプットを買っておくのも一興であろう。もちろん8日の発表を前にイベントドリブン型ロングストラドルも悪くない。

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2006年07月29日

7月第5週

月曜寄付き 14,700円
高値    15,350円
安値    14,560円
金曜引け値 15,340円
前週比   +520円

前週末の「はらみ寄せ陽線の後(下げシグナル)」を受けて安く始まった月曜日に下窓を埋めて反発。火曜日に窓空けて上昇、コマ陽線を付けたことで上昇トレンド開始。水曜日下窓埋めの動きとなり、木曜前場に窓を埋めきって反発、日経平均は25dMAを超える。金曜日にはTOPIXも25dMAを上抜けし、続伸。新興市場もやっと底打ちのムードが出てきた一週間。
上に放れては下の窓を埋めて、上値下値共に切り上げる動きは下値不安を感じない強い動きです。来週はどんな動きが予想されるでしょう。

8月第1週予想
予想上限 15,700円
予想レンジ 15,200円〜15,600円
予想下限 15,200円

今週のNY相場はナスダックの底割れギリギリ局面からの反発となりました。どちらかと言えば日経主導反発の様相が強い一週間でしたが、日経が押される場面ではダウが底堅く推移したりと、上昇の相乗効果が見て取れる一週間でもありました。
ダウは続伸の後の二つ星、金曜日には前二日分の上影を喰いきって高値引けと先高感を感じる動きです。ただ、ナスダックはまだまだ強気とはいきません。中期的なダブルボトムから反発となり、押される場面でも5dMAをサポートラインに踏ん張ってはいますが、まだ下向きの25dMAに頭を抑えられている状況です。
今の日経、NYダウの動きから考えると、ナスダックも近く25dMAを超えてくることが予想されますが、下値固めには時間もしくは値幅での調整を必要とするでしょう。また、ダウも先高感を感じる動きではありますが、6・7月高値水準に顔合わせしており、ダブルボトムのネックラインにさしかかっている状況です。これもまた直近上抜けする程のパワーがあるかどうかは微妙です。
金曜日のNY市場が大幅反発となりCME225先物も15,470円と現物比+130円で帰ってきていることから、週初日経平均は窓を空けての寄付きから上の窓を目指す展開が予想されます。ただ、窓を埋めた水準は前回の戻り高値水準であり、NYダウ同様ダブルボトムのネックライン近辺となります。同じくこれを一気に超えるのは難しいでしょう。週足ベースで窓を空けたまま一週間を終えることはほとんどないことを考えても、一度は今週終値近辺までの押しがあるものと予想されます。
基調は底打ち反転、ダブルボトムから上値を試す段階に入ってます。窓空け上昇局面では利食いを除いて積極的なポジションを取らず、窓埋めを待っての押し目買いスタンスを取るべきでしょう。

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2006年07月23日

7月第4週

月曜寄付き 14,710円
高値    14,960円
安値    14,430円
金曜引け値 14,820円
前週比   -20円

週初火曜日に窓を空けて下落、そのまま14,500円を割り込む。翌日のはらみ十字線を経て今度は窓を空けての上昇、大陽線。そしてはらみ十字線。相場は、今自分がいるべき場所を見つけることができていない。大きく動いては行き過ぎじゃないかと思って立ち止まることを繰り返す。そんな一週間。自らトレンドを作ることを放棄して外部環境に身を委ねている形。

7月第5週予想
予想上限 15,100円
予想レンジ 14,600円〜15,000円
予想下限 14,050円

今週も外部環境の主要因となっているNY市場を見てみましょう。ダウ・ナスダック共に底打ち反転シグナルから水曜日には大陽線を立てて反発機運が高まりました。しかし翌日には、ナスダックに於いてその反動での売りでは説明がつかない暴落が起きてます。ダウはそこまで弱くないものの、さすがに横で行って来いの暴落やられたんじゃどうしようもありません。結局、金曜日も続落して週を終えています。
ナスダックの弱さは日本相場の比ではありません。もしこのまま2,000ポイントを割り込むようなことがあれば次の下値目処は一気に1,900ポイントとなり、そこを目指す展開となれば世界的に株安不安が一気に高まる動きとなり得ます。火曜日につけた下影を死守出来るかどうかが大きなポイントです。
ダウは大陽線の後二日続落したものの週足では上影はらみ陽線となっており続伸が期待出来る形です。ただし、週明けに続落した場合、日足三羽烏となるためモメンタムは一気に弱気に傾くことが予想されます。
以上のことからNY市場は、来週前半が正念場になると予想されます。ナスダックが踏ん張れずあっさり底割れするようならば、一気の暴落から中期の調整もあり得るため、日本相場に於いてもポジションは売りへと変更せざるを得ないでしょう。逆に言えば、ここで踏ん張れればナスダックは短期の二番底を形成、ダウは5dMAに支持されての上昇トレンド継続という形になります。ナスダックの週足は売り方力尽きの兆候も見られる為、反発の可能性は決して低くはないと思います。
翻って日本市場の週足は、先週の陰線に安寄りしたものの目処となるTOPIXの窓下限できっちり反発となり、十字小陽線となっています。予想レンジ内の動きではありますが、実は先週の時点では、下影陽線の差し込み線を予想していました。そうなれば二本目の差し込み線となったのですが、そこまでは強くなかったということでしょう。日足では放れ大陰線の後のはらみ十字、放れ大陽線の後のはらみ十字と全く持って方向感が出てこない動きです。
大陽線の後のはらみ線であることこととNY市場が軟調であったことから、週初の日本市場はまずは下窓を埋める動きが予想されます。その後の動きもNY市場に左右されることとなるのでしょうが、続落となったとしても14,000円前後までの下落に留まるものと予想しています。とはいえ積極的に上値を追う展開にもなりづらく、いくつかの抵抗帯が重なる15,000円から15,100円どころを超えてくる動きにはならないでしょう。
ボックス相場の逆張りが比較的有効な戦術となるとは思いますが、底割れ懸念が全くないわけでもなく難しい一週間になります。個人的には、前回暴落時に売り込まれて今回の下落では底堅く推移している個別銘柄の買いと、プロテクティブプット(原資の急落に備えて安い権利行使価格のプットを買うこと)の組み合わせが、面白いのではないかと思っています。

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2006年07月15日

7月第3週

月曜寄付き 15,140円
高値    15,550円
安値    14,810円
金曜引け値 14,840円
前週比   -460円

騙しの大陽線を出したため、余計に下げ速度が上がったような一週間。下落基調が鮮明に。今日の時点では上がることを示す情報は何もない。てことは逆に言えばそろそろ買う準備をしてもいいということ。人の行く裏に道あり花の山。底を見極めたい。

7月第4週予想
予想上限 15,100円
予想レンジ 14,400円〜15,000円
予想下限 14,050円

前週末の下放れ2本連続陰線(暴落シグナル)を受けて安く始まった月曜日に大陽線・三手打ち(大幅反落シグナル)となり、はらみ寄せ(下落シグナル)から続落、三羽烏(急落シグナル)の翌金曜日には窓空け15,000円の壁下抜けての上影陰線。下げシグナルの大安売りでいいところなく、どこまで下がるか読めない展開。週足では前週までの反落・下落シグナルを受けての続落。上影陰線となり指標性はないものの弱い形。週末のCME225先物終値は14,690円と一目均衡表上の雲中にあり、現時点ではさらに下値を探る展開が予想される。
今週はNY市場の動きも見てみましょう。NYダウは下値遊び後のはらみ陰線から大幅続落。ナスダックは火曜日に下げ足の差し込み線一本目(だましの下落シグナル)をつけた後、たすき陰線から窓空け続落、年初来安値を更新する弱さ。どうにもこうにもならないように見えるんだけど…ちょっと違うかもしれません。
ダウは年初来安値に顔合わせする形、ナスダックは年初来安値は下回ったものの昨年10月安値水準と、ある意味下値目処まで落ちてます。ここで踏みとどまれば下値探りは終了して反発に転じる可能性もあります。
ダウ日足は3日続けての大幅下落ですが、窓を開けずに大陰線をつけています。この線は三手大黒線と呼ばれ大底シグナル。三本目の引けで打診買い向かいが吉とされています。金曜引けには買い戻しも入り、この水準から週明けに陽線をつけてくれば底入れの可能性が高まります。ナスダックはダウよりも弱く大底反発シグナルは出ていませんが、ダウが上がれば連れられる可能性はあります。
もしNY市場が反発となると、NY相場の写真相場の様相を呈している日本相場にも反発の期待が高まります。ただ、現時点ではもう一回底値を確認する動きなしに上昇に転じることは難しいようにも思います。とりあえずの下値目処をTOPIXの下窓下限に、下値限界を年初来安値に置いてその水準では打診買いを入れてみてもいいのではないでしょうか。
いずれにしても週頭の寄付きが前日のCME225先物に大きく左右されるため、現時点では来週の展開予想は霞がかかった状態です。月曜日のアメリカ市場を見て来週の展望を固めたいが、現時点では底底一致でダブルボトムからの反発の可能性が高いと考えています。
週中盤には絶好の買い場が訪れるかもしれません。素早い動きを心がけたいものです。

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2006年07月09日

7月第2週

月曜寄付き 15,570円
高値    15,710円
安値    15,270円
金曜引け値 15,300円
前週比   -200円

先週に出した予想レンジ(15,100円〜15,600円)から高値安値とも100円高い。39wMAに頭を抑えられかぶせ線、調整局面移行の週となった。

7月第3週予想
予想上限 15,500円
予想レンジ 15,000円〜15,500円
予想下限 14,700円

週足は上ヒゲ陰線、上寄りしたためにかぶせ線。下げ足のかぶせ線となり、下げシグナル。日足では火曜日に出た小十字陰線が宵の明星となり反落。木曜日には窓を空けて陰線、翌金曜日には並び陰線となり下放れ並び陰線。急落シグナル、もしくは暴落シグナル。
かろうじて12mMAが下値支持線となり日足下窓埋めを拒否している形。月曜寄付きから上昇に転じれば12mMAが壁となるが、下放れて陰線となれば木曜日に開けた窓を埋めずにさらに底値を探る形となり14,700円の下窓下限までの急落もあり得る。
週末のNY市場は大幅安となりCME225先物は現物比-115円の15,185円。このままだと下放れた寄付きが予想される。ただし、15,100円から14,900円どころにはそれなりに硬い壁が存在してるように見えるため、この水準を底に反発することも考えられる。もし14,900円を下抜けることとなればその下の窓まで。週末の下放れ並び陰線の弱さを考えればさらに下、14,000円近辺までの下落もあり得る。
来週末から再来週頭はLDショックから半年となる。信用建玉の強制決済もあり、需給悪化懸念もある。しばらくは下げ相場となる可能性が高い。中途半端な戻りで買わず、次の底を見極めたい。

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2006年07月02日

6月第5週,7月第1週

月曜寄付き 15,080円
高値    15,520円
安値    14,820円
金曜引け値 15,500円
前週比   +380円

先週の相場は動きはほぼ予想通り。レンジに関しては値幅調整が思ったより大きかったため14,820円まで下げる場面があったものの絶好の押し目となった形。安値を52wMAにサポートされ、後半は売り方の踏み上げもあって大幅高。dMA5,25GCで市場心理はより明るいものへ。

7月第2週予想
予想上限 15,800円
予想レンジ 15,100円〜15,600円
予想下限 15,000円

今週の週足は下影陽線、三本連続。ただし6月第1週の大陰線を上抜くことは出来ず逆押さえ込み線に。15,700円近辺には39wMAもあり抵抗帯となり得る。日足では前半25dMAに頭押さえられ行きあぐね、水曜日に窓空けての下落振り落としを行った後週末にかけて大幅反発。一気の上昇で売り方の踏み上げを誘った形。
底打ち反転からの自立反発は終了、もしくは終了間近。GC達成するも25dMAが下向きであることから目先調整局面へ移行することが予想される。次の下落が上昇相場のための調整となるか、さらに下値を伺う展開になるかは現時点では予測することは出来ない。
上の窓を埋めるかどうかに関わらず金曜日に空けた下の窓を埋める展開となるものと考える。下の窓下限で反発となればよりはっきりとした上昇トレンドが確認出来る週となる。
個別銘柄も先駆けた銘柄や主力銘柄では利益確定の動きが出てくる週と予想する。

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2006年06月24日

6月第4週

月曜寄付き 14,810円
高値    15,130円
安値    14,480円
金曜引け値 15,120円
前週比   +250円

先週の相場は予想レンジ(14,500円〜15,100円)いっぱいの動きでした。週前半に窓を埋めて後半反発と、しっかり下値固めしながらの上昇は安心感があります。予想していたより強く、上の窓を埋めた形で終わりました。来週はどういう動きになるのでしょうか。

6月第5週予想
予想上限 15,600円
予想レンジ 14,900円〜15,500円
下値限界 14,700円

今週の週足は下影陽線、先週の大きなたくり線に中寄りして下値を横目で見ながら続伸。上値下値ともに切り上げる形で先高感を伺わせる線です。トレンドは上向きに変わったと言っていいでしょう。とはいえ先週の入り首の影響はまだ残ってると考えられるため、いまだ不安定さは拭いきれません。
日足では木曜日に窓を空けて上昇、一気に15,100円までの窓を埋めたことで強気が確認されました。翌金曜日も下値を5dMAにサポートされながら切り返し並び陽線となったことから下値不安は少なく感じます。気になるのは15,000円が鉄板の下値支持線とならなかったことと、2日続けて25dMAに頭を押さえられていることです。今の勢いからいけば近いうちに上抜けることは間違いないでしょうが、少し揉み合うようにも見えます。
このように強弱感が対立する線が多く非常に判断が難しいことや、今の日本相場のボラティリティの異常な高さを考えると、来週の相場はちょっとした材料や先物の動きで一気に流れることも考えられる一方で、逆に5dMAと25dMAに挟まれて膠着感を強めることも考えられます。
最も素直で安定的に上昇するシナリオとしては、来週前半は5dMAと25dMAの間で揉み合い、後半25dMAを寄付きで越えてその後25dMAを下値支持線として推移する形が考えられます。週足では底値反発からの3本連続陽線となり、さらに先高感が高まる形。ただしその線が6月1週の大陰線を上抜けなかった場合、下げ三法(というよりも逆押さえ込み)となり、目先反落シグナルとなります。
別のシナリオも考えられます。金曜日の動きは新規の空売りを巻き込みながら上昇したように見えるということから、もし週頭から一気に25dMAを超えてくるようなことがあると直近の売り方の踏み上げを誘い、一気にもう一つ上の窓(15,500円〜15,620円)近辺まで上昇するというものです。その場合その後の急落が考えられ、たとえ続伸となったとしても長い上影を残すこととなるでしょう。これまた目先反落シグナルです。
本格的な上昇トレンドに乗るにはまだ少し時間がかかると予想されます。売り方の踏み上げで売り抜け、買い方の投げで買う。言うほど簡単ではありませんが、軽めのポジションから早めの乗り降りが要求される相場となるでしょう。

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2006年06月17日

6月第3週

月曜寄付き 14,680円
高値    14,970円
安値    14,040円
金曜引け値 14,870円
前週比   +120円

週前半に予想下限ギリギリの14,050円まで売り込まれたものの後半にかけて怒濤の反発で終値では52wMAを割り込まずに終了。あまつさえ陽線までつけてしまう勢い。さて来週はどうなるのでしょうか。

6月第4週予想
上値限界 15,400円
予想レンジ 14,500円〜15,100円
下値限界 14,000円

今週の週足はたくり陽線です。底打ち反発シグナルとされています。さすがに売り物も出尽くした感があり、先高感の高いシグナルを発しています。一方で、先週の大陰線と組み合わせて見てみると入り首線という組み合わせになります。入り首線は差し込み線の一種で陽線の実体部分が小さなものを指します。一本目の差し込み線は売りの急所であり、今週の入り首線もそれに準じると考えられます。
日足を見てみましょう。水曜日の二本目の差し込み線からの三連騰。火曜日の大陰線を上回ってきたことから下げ三法ではなく赤三兵であると考えられます。ただ、それぞれに上影が付いており、まだ買い方も怖々買ってる雰囲気が見て取れます。15,000円辺りには強い抵抗帯が存在していると考えられることから、今の状態のまま一気に上に抜けることは難しいでしょう。ここはやはり金曜日に空けた窓を埋めて、下値を固めてからの上昇となりそうです。

以上のことから、来週は上昇前の短期的な調整を行いつつ下値を固めて反発力を溜める週であると考えます。
週末のCME225が現物比-170円の14,700円であることを加味して、週足ベースで中寄り後売り物に押されて反落、下の窓を埋めた後戻して終了。足で言えば下影小線のはらみ線を予想します。
別のシナリオとして一気に15,000円を越えて月曜寄付くようなら、窓を空けて下落したときに新規で売り建てた向きの買い戻しも相まって、踏み上げ相場となるでしょう。その場合、一気に上値限界近辺までの上昇も見込まれますが、踏んだらしまいってことでその後一気に下の窓までの下落もあり得ると考えます。
月曜日、日足中寄りして下の窓埋めまで行けば上放れたすきとなり、買いの急所となります。この値段域での下げ局面は下値不安の少なさから考えて買い時ではないでしょうか。

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2006年06月11日

6月第2週

月曜寄付き 15,710円
高値    15,780円
安値    14,380円
金曜引け値 14,750円
前週比   -1,030円

5本連続陰線、三羽烏からの大幅安。月曜日に上の窓を埋める動きを全く見せなかったことから弱気を確認、上値を全く追うことなく下値を探る展開に。52wMAを一時割り込み反発。
52wMAが底値支持線とならなかったことからさらに下の支持ラインまでの下落を示唆。次のラインとしては18mMA、現在13,800円どころ。7月予想14,000円近辺。

6月第3週予想
上値目処 15,600円
レンジ 14,400円〜15,400円 強保ち合い
下値目処 13,900円

上値目処は6月7日の影上限、上回ってくればトレンド転換の切っ掛けに。下値目処は2005年11月2~3日の窓下限。信用買い残が5兆円を切ってきたことが予想されることや、TOPIX1,500ポイントは大きな精神的支持帯となることが予想されることから、底値固めから自立反発が期待出来る。
まずはすぐ上にある15,000~15,090円の窓を埋めるのかどうか、その埋め方にも注目。下は金曜日の下影下限14,380円を割り込むかどうか。割り込むようなら下の窓まで一気の下落も考えられる。
13wMAに続いて26wMAも垂れてきてるだけに中期的な調整相場は避けられない模様。積極的に買い上がれる材料に乏しく、個別銘柄での値幅取りの動きが続くことが予想される。金利政策の先行きが見通せるようになって、自民党総裁選が決着する頃までは14,500円から16,500円近辺でのボックス相場となるか。
NY相場は一週間遅れの日本相場の様相。木曜日に下影の長い陽線を付けたものの上値を追えず、包み線で反落。第3金曜日はNYのSQ日のため先週の日本相場のような動きとなる可能性も。
NY相場が神経質な動きとなっても日本相場が底堅く推移することができるなら、一ヶ月以上続いた下落相場はひとまず終わったと見ることが出来るのではないでしょうか。

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2006年06月03日

6月第1週

月曜寄付き 16,110円
高値    16,110円
安値    15,260円
金曜引け値 15,780円
前週比   -190円

金曜日はセリングクライマックスから500円戻し、底値を確認した事でセンチメント向上、後は上値を追うだけと強気になりたいところですが…週足から見てみましょう。

2006Y06M03D 142632968-2

4本連続の陰線、そして三羽烏です。13wMAに続いて26wMAも上昇から横ばいへと変化。ただし、二週続けて下ヒゲの長い陰線となっており、先詰まりも感じる形。売り方勝利の利食い真っ最中という雰囲気です。
今週は下ヒゲで39wMA,-2σとも割り込み、リバウンドしたものの次の目処に向けて下げる可能性を強く残しています。パラボリックは売り継続、MACDは対シグナルマイナス乖離拡大。ストキャスティクスは底打ちから反転を臭わす動きながらRSIはまだ下げ余地を残す形。
テクニカル的には積極的に新規買いポジションの取れる形ではありません。続落か、良くても自立反発の域を出ない形。せいぜい売り玉を買い戻す程度でしょうか。でも指をくわえて大底を待つ必要はありません。日足を見てみましょう。

2006Y06M03D 142740156-2

金曜日は大出来高の下ヒゲ陽線、陽の大引け坊主です。セリングクライマックスからの大反発。弱いと見て空売りしていた向きの買い戻しも入って後場の上昇は凄いものがありました。
引け値で5dMA,10dMAを越え、窓埋めまでもう一息です。ボリンジャーバンドの-2σにタッチしての反発、MACDはシグナルタッチの後プラス乖離拡大、パラボリックは買い転換、ストキャスティクスはGC直前と下値不安の少ない反発シグナルを示しています。
中でも注目すべきはRSIです。

Gyakko

約2週間分の日足とRSIを抜き出したものです。日足では下値を切り下げているもののRSIは下値を切り上げています。この現象をRSIの逆行現象といい、相場の転換期を示すと言われています。モメンタム系指標であるRSIが下値を切り上げるという事は市場のセンチメントは上向きになってきているということです。にもかかわらず日足が下値を切り下げているのは、相場のモメンタムに逆らって無理矢理売り叩いていると考えられ、近く売り方力つき反発を示唆すると考えられます。ここ金曜日にきて日足は底入れから反発シグナルを出している事から来週こそは戻りが期待出来る形であるといえます。

ここまでの考察から、週足では続落かよくて戻りを叩く形と見て取れるものの日足は目先反発が期待出来る形であり、目先戻りを試しつつ止まればまた売りに戻される展開となるものと予想します。問題はどこまで戻るのかということですが…

週末のアメリカ市場を見てみましょう。ダウは前日に付けた陽線にはらむような十字陰線で3日前の大陰線の中での動き。ナスダックは高寄りしたものの下ヒゲを付けながらの小さなかぶせ陰線。どちらもMAに頭を抑えられた形で方向感が掴みにくく、強いて言えばやや弱気といったところでしょうか。
どうやらバトンは日本市場に渡されたようです。ここでそれなりに強いところを見せておかないと需給悪化に拍車がかかって連鎖的に大暴落なんてことにならないとも言えません。CME日経先物の先週末清算値は大証終値比25円高の15,815円、日経225現物終値からは45円高で、ちょうど直近の窓上限にあたる位置です。まさに正念場ですね。この2週間、中途半端に高い位置に持ち上げられて戻り売りの餌食になってたことに比べればマシってところですか。

もう一つ来週の相場で忘れてはいけないこととして来週金曜日はMSQ日であるということがあります。ここしばらく「もう上がるだろう」という思いとは裏腹に下がってきた相場ですが、これは直近のモメンタムに反してそれ以上に売り込んできた勢力があるということです。さらに目先の下落に付いて下値を売り叩いてきた短期筋も少なくないという事でもあります。
そこにきて金曜日のような動きがあると直近下値を売り叩いてきた向きには厳しい相場環境になります。なんてったって来週末には先物・オプションが強制清算されるのです。いくら先行きの相場環境が下向きだと言っても次に下がってくるまで塩漬けておく事ができないのです。となると損失覚悟で先物を買うしかなくなり、踏み上げ相場となります。
そのときに最初の目安になるのが16,100円近辺です。オプション取引ではインザマネーになってもプレミアムが上昇しにくいATM近辺で、建玉の反対売買が多く行われます(もっともこれがプレミアムの上昇を抑えてるとも言えますが)。それに連れて先物も上下し、また現物もしかりという動きになるため(特にSQ日近くの)大台近辺では値動きが荒くなるということが起こります。それを振り切ってさらに上にいくためにはATMから+100円ぐらいの上昇が必要です。
そうです、ちょうど今週月曜日寄り付きが直近高値である16,110円です。これは意識せずにはいれないラインです。そこを超えれば160コールを買ってる向きは反対売買による利益確定ではなく、先物を買い上げさらに利益を乗せようとし、我慢しきれなくなった売り方は損失覚悟の買い戻し、また160コールを売ってた向きは損失を少しでも減らそうと先物を買ってヘッジをかけようとするでしょう。そうなるとまさにお祭り騒ぎの踏み上げ相場です。
これは目先のセンチメントが最も強い場合のシナリオです。他にも意識すべきラインや起こりうる出来事はたくさんありますが、あまりにも長くなるので割愛します。

「相場は困ってる人をより困らせる方向にしか動かない」。今一番困ってるのは誰でしょう?来週一番困りそうな人は誰でしょう?今わかってるのは、高値掴みで困ってた買い方の一部は金曜日に退場したという事だけです。
そしてもう一つ、忘れてはいけない格言は…「踏んだらしまい」。

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2006年05月27日

5月第4週

月曜寄付き 16,250円
高値    16,260円
安値    15,550円
金曜引け値 15,970円
前週比   -190円

今週は大底シグナルからさらに下値を探りにいった後反発、日足では5MAを越えて陽線とういうことで来週に反発期待が持てる終わり方でしたが、週足ではどうなってるでしょう。

2006Y05M27D 231544828

下ヒゲの長い陰線です。5月2週目から三本連続の陰線となっており一見暴落前兆の三羽烏に見えますが、その前の週の陽線の上から1本目の陰線が始まってるため、この三本陰線は三羽烏ではなく押さえ込み線といわれています。翌週3本目の陰線を上抜くような陽線(さらに理想的なのは陰線に上寄りした陽線)が出ればトレンド復帰、しかも強い上昇余力が見込まれるとされ、成り行き買いがよしとされています。ただ、普通の押さえ込み線はここまで値幅を持つ事はなく、せいぜいその前の陽線下値を少し下回る程度です。この3週間続いた下落相場からは、簡単には上昇トレンドに復帰させないぞという雰囲気を感じます。
ではまだ下落が続くかというとそうとも思えません。一つは今週付けた陰線の下ヒゲの長さです。たとえこの3本陰線が三羽烏だとしても、3本目が長い下ヒゲを付けた場合先詰まりとなり、しばらくヒゲの中で揉み合うといわれています。しかも今回は押さえ込み線であるため潜在的な上昇力はそれより大きなものとなるでしょう。また、下値目処として考えていたボリンジャーバンドの-2σ近辺まで達した後上昇に転じた事から、ひとまず底値は固めたと考えます。
となるとあとは戻りの強さがどうなるかという事ですが…週末のダウナスダックを見てみましょう。両方とも週末にかけて反発となっています。特に日経平均との連動性が高いと言われているナスダックは火曜日の大陰線の中から下ヒゲを付けた陽線→窓を開けて上寄りし下ヒゲで窓を埋めた陽線→窓を開けて上寄りし下ヒゲで窓を埋めた小陽線と赤三兵先高の形になっています。これは嫌が応にも期待が高まる足です。また週末のCME225先物の終値は16,140円(大証終値比+160円)と大きく上昇しています。今週の陰線に上寄りすることは難しそうですがしっかりとした足で26wMAを越えてくる事は十分期待出来ます。
本当のセリングクライマックスはまだ先にくると思っています。しばらくは小刻みに変わる短期的なトレンドの方向性を素早く察知して乗り降りを機敏に、また常にキャッシュポジションを多めにしておくことが必要だと考えます。

投稿者 ronjin : 23:49 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月20日

5月第3週

月曜寄付き 16,390円
高値    16,590円
安値    15,910円
金曜引け値 16,160円
前週比   -450円

今週の相場は一時16,000円を割り込むものの反発して回復、ってことで底入れ反発だー!といきたいところだけど…

週足チャートを見てみましょう。

2006Y05M20D 112041740
クリックで拡大します

5月第一週に付けた陰の陽孕み小陽線を大陰線で包んだ後の続落。13週MAに頭を抑えられ割り込んだ26週MAを金曜引けに回復する事が出来ませんでした。パラボリックも陰転、MACDもマイナス乖離を広げています。ストキャスティクス,RSIとも下がってはいますが安値警戒感とまではいかない水準。まぁはっきり言うと中途半端です。まだ完全に底値確認出来るところまでは落ちてないんじゃないかなぁという感じ。いっそこのままボリンジャーバンドの-2σ(15,500円どころ)まで落ちて、きちんと底入れ確認した方がすっきりするのになぁという感じです。

次に日足を見てみましょう。

2006Y05M20D 112501724-1
クリックで拡大します

とはいえ目先は反発基調を強めそうな足です。何てったって今週は反発シグナル連発です。それぞれについては平日の大引けエントリに書いてあるのでそっちを参照してもらうとして、一週間終わって感じるのは、内部環境(国内株式市場自体)は上にいきたくてしょうがないのに外部環境(アメリカ市場や商品先物市場、為替等)がいかせてくれないという感じでしょうか。もちろん今の日本相場が単独で動けるわけはないので当たり前ですが、にしても今週は「もうはまだなり」を強く感じた一週間でした。
テクニカル的にはオシレーター系シグナルであるストキャスティクス,RSIが安値警戒域にあり、MACDはシグナルとの乖離を狭めそうな雰囲気です。金曜日の足は前日の十字線を包む下ヒゲ陽線。今度こそ窓埋めでしょうか。
週末のCME先物の終値は16,225円。勢いから言えば月曜寄付きはこの値段近辺か少し上になるでしょう。この場合、来週の相場の動きとしては大きく分けて三つのシナリオが考えられます。買い方にとって最悪なのは週足ベースで中寄りしたものの上値も下値も切り下げて続落になる事です。こうなると大陰線の後の伝い陰線、三羽ガラスもあり得る暴落前兆シグナルです。その次に悪いのは週足でタスキ線になること。金曜終値よりも高く寄り付いて来週終値で今週寄付きを抜くような足になると、下落途中のタスキ線ってことで売りの急所となります。この場合はもう一段下げて底入れしてから本格的な反発基調となる可能性が高いです。さらにマイルドなシナリオとしては一週間かけて上下に小動き、結果孕み寄せか上下ヒゲ付きの小線になることです。孕み寄せになったからといっても上昇が確定するわけではありませんが、日柄を消化する分タスキ線になるよりは遥かにましです。

はてさて、来週はどんな相場になるんでしょうか。大きく相場が動きそうなときはオプションの売買がお勧めです。詳しい説明はまたの機会にでも。

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